チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

私が待ち詫びていたカフェインレスボトルコーヒーが売られている事を知ったが少しばかり高くて悩ましい。

一昨日辺りから軽い頭痛が続いているのだが、この忘れかけていた感覚はカフェインに拠る症状だとふと気付いた。最近、暖かくなったせいでインスタントで淹れるカフェインレスコーヒーを飲む頻度が減り、その分だけボトル入りの冷コーを飲む頻度が高まったので、早くもカフェイン疲労が体を蝕み始めたのだろう。しかし、だからと言って口寂しさからコーヒーを飲むのを止められるワケも無く、量を少なめにしてチビチビ舐める様に飲むという苦肉の策を弄している。ボトルコーヒーでカフェインレス仕様を発売してくれればいいのに、と昨年のいつ頃かに拙日記で何度か喚いた事があったが、今一度Amazonで検索してみたら、なんと「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め ボトルコーヒー カフェインレス 無糖」なる代物が売っているでは無いか。どうやらつい最近売り始めたらしい。私が望んでいたのはまさにコレに相違ない。しかし、レギュラータイプと比べると、まだ5割以上高く、おいそれとポチるのは躊躇われる。インスタントのカフェインレスがレギュラータイプより高く売られている現状に鑑みると、このボトルのカフェインレスがこれ以上安く売られる事は、おそらく無いだろう。スーパーで特売対商品にされる事など望むべくも無い。ケチってカフェイン疲労に苛まれるのと、然るべく金を費やしてそれを防ぐのと、二者択一だ。実に悩ましい。

PSYの新曲MVのダンスをマスターしたいのだが動体視力がポンコツ過ぎてフリがまるで理解できない。

先月末から続くテニス肘にも似た症状が、少しずつでも収まってくれる事を期待しているのだが、全くその兆しが見えない。しかし、逆に悪化している様にも思えないので、まだ整形外科に行く決断を下せないでいる。というか、ひょっとしたら手術かも知れないと考えて、ブルっているのが正直なところである。私はアラホーでありながら、一度も手術を受けた事が無い。せいぜい小さな切り傷の外科治療くらいで、骨折すら未経験だから、体にメスを入れるというのが考えられない。この先、もし私が手術を受ける事があるとすれば、それは内臓の病気だろうか、怪我だろうか、或いはヘルニアやこの肘の痛みの様な骨回りの症状だろうか。願わくば、手術の世話にならずにサクッとタヒにたい。ときに、慢性的な運動不足を解消すべく、汚部屋の僅かに空いたスペースでダンスまがいのエクササイズに耽っているのだが、今月に入ってYouTubeにアップされたPSYの2つの新曲MVのキレッキレなダンスが、とても良い具合にツボってしまい、暇さえあればこの二曲をリピって見様見真似で踊ってしまう。私は是非とも、このダンスを完璧では無いにせよ、踊れる様になりたいのだが、如何せん動体視力がポンコツ過ぎて、MVを食い入る様に見てもダンスの動作に目が追いつかず、フリが全く理解できない。とまれ、今日も今日とて孤独にレッスンに明け暮れる事にしよう。

ドゥニ・ヴィルヌーヴの新作「メッセージ」は崇高かつ深遠なメッセージ性を秘めた◯◯との遭遇だった。

昨日はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の新作「メッセージ」を映画館で鑑賞してきた。本作の概要を知った時点で興味津々で公開を待ち詫びていたし、そうでなくともこの手のSF作品は大きなスクリーンで観るに限るから、迷いはなかった。世界各地に合計12隻の巨大な宇宙船というか正体不明の構造物、いわばUFOが出現するも、そのまま沈黙を維持する。米国当局は本土に降りた一隻と接触し、彼らが地球に来た真意を探る必要に迫られる。そこで交渉役として白羽の矢が立ったのが主演のエイミー・アダムス演じる言語学者ルイーズ。宇宙船は既存のメカニカルなデザインとは一線を画し、見るからに荘厳で人智を超越した構造でできている。内部に入っていくシーンはワクワク感がハンパなかったが、待ち受けていたのは、七脚に七指を有するタコの様な巨躯のエイリアン二体で、そのナリには度肝を抜かれてしまった。彼らはその脚からタコよろしく墨状の物体を放出して、奇妙な円状の図形を描くのだが、ルイーズはそれがいわゆる表意文字だと悟り、コミュニケーションの足掛かりを得る。見るからに派手な演出は無く、ヴィルヌーブ監督らしい、静謐というか陰鬱な調子で、淡々と物語は進行するのだが、彼らが地球にやってきた真の理由と、ルイーズの抱える苦悩が、同時に解き明かされていく過程が丁寧に描かれていて、見応えは十分にあった。終盤の展開こそやや強引な嫌いを感じなくも無かったが、地球外生命体に対する自分の固定観点を覆すだけのインパクトはあったし、切なくも優しい鑑賞後感が素晴らしかった。しかし、タコとの遭遇をここまで正面切って描けるとは恐れ入った。

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