チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

夢、死ね!若者を殺す「自己実現」という嘘

中川淳一郎 著「夢、死ね!若者を殺す「自己実現」という嘘」(2014)

著者の筆致は嫌いじゃないのだが、このタイトルはかなり酷い。2chのニュース系スレ並に完全な釣りタイトルである。導入こそ、夢見る夢子ちゃんである就活生諸氏を念頭に置いた、地に足の付かない自己実現系妄言レベルの夢を抱く事を戒める論調なのだが、本書の大半は、いわば著者の経験に基づく仕事論に紙幅が割かれており、タイトルから受ける印象とはまるで異なる。

著者は博報堂を退職した後、ライターに転身し、ネットニュース編集者として辣腕を振るっている、言わずと知れたキャリアの持ち主で、博報堂在籍時代、あるいは駆け出しのライター時代にこんな事やあんな事があった、と終始こんな武勇伝ばりの経験談が続くだけで、実に退屈である。そこから導かれる結論は、仕事は良い!人生はやっぱり仕事が全て!仕事が人間を成長させる!ワーク・ライフ・バランスなんて二の次!とこんな具合で辟易する。なんとこの本自体が、自己実現を迫るキャリアポルノそのものだったのである。サブストリーム目線で、メインストリームの滑稽さを叩いているに過ぎない。要は人脈、コネ、コミュ力さえあれば、あとはどうにかなるってハナシだ。

稀有な一成功者の弁として、人生に希望を抱く大学生、高校生辺りが読む分には、参考になるところもあるかも知れないが、疲弊した社会人にはああさいですかと唾棄したくなる一冊である。著者の「縁の切り方」は面白く読めたのになぁ。

カフェインレスコーヒーでカフェイン断ちを目指す、これを「カフェザップ」と称して結果にコミットしてやろうと思う。

コーヒーを1リットル/日くらい飲む自堕落な生活を長らく続けてきたのだが、いつしか連日の様に、カフェイン疲れと思しき倦怠感に苛まれる様になった。カフェイン中毒かどうかは分からないが、これはまずいと感じ、コーヒーの摂取量を見直そうと数ヶ月前に思い立った。5杯/日以上飲んでいたのを3杯程度に抑え、更にカップを小さいモノに新調し、飲む絶対量を少なくした。一時は0.5リットル/日程度にまで減らす事ができたのだが、再び5杯/日の生活に逆戻りしてしまい、最近また0.8リットル/日前後飲む様になった。

コーヒーの使用量を減らして、規定より薄めて飲むという、僅かばかりの抵抗をしているものの、5杯/日の生活を見直すのは難しいと分かった。そこで、普段飲んでいるゴールドブレンドをカフェインレスのモノへ変えてみる事にした。普通のゴールドブレンドに対して、実売価格で2倍近くするので、これまでは敬遠してきたのだが、超過分はカフェイン中毒の治療費として考えれば良いのだ。赤いデザインがとてもサレオツで良い。

昨日、購入したカフェインレスを早速飲んでみたのだが、普通のゴールドブレンドと違いが分からない。コーヒー通なら分かるかも知れないが、僕は飲む量こそ多いものの、コーヒーに対する愛着やこだわり自体が少ないので、これで全く問題ない。というか、そもそも通ならインスタントは飲まないか。とまれ、まずは一日に飲む半量をカフェインレスに置き換え、徐々に低減を図り、カフェイン断ちを目指そうと思う。これすなわち、カフェザップと称し、ブワッブワッと結果にコミットしてやろう。果たしてどんな変化が現れるのか、楽しみ半分、怖れ半分だ。

ちなみに、近所のどのスーパーよりヨドバシのネット通販が安かったから、迷わずポチったのだが、これ一本だけがわざわざ東京から送られてきて、なんだか複雑な気持ちにさせられた。しかし、最近はめっきりAmazonを使う機会が減ったな。

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