チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

π。

久しぶりにまとまった雨が降っている真夜中。風がほとんど無いこんな日も最近では結構珍しい。重苦しい空気に陰鬱さばかりが募り何もやる気が起きないよ。久しぶりに溜まってしまった読了記録でも付けたいところなんだが、また次の機会にしよう。いつものごとく無精なもんさ。今夜も工藤静香のしっとり目の曲を聴いて寝るか。

昨日はアン・リー監督作「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」を鑑賞。この作品、公開時にどうにかしてIMAXシアターで観たかったんだよなぁ。でも常に金欠の乞食の現状を鑑み、ギリギリまで迷った挙句見送ってしまったワケで。今回はBDで鑑賞したんだが、やはりIMAXで観るべきだったと痛切に後悔(涙)。もう空前の映像体験なんだ、コレが。四の五の言わずに観なきゃ始まらない。リアルとCGの境界線が消し飛び、現実逃避の扉が開いちゃうんだから。あとはもうファンタジーなセカイに身を委ねてオーバードライブ!ストーリーは宗教的でスピリチュアルな体験の回想が主になっており、サブタイトル通りのいわば漂流記である。この漂流シーンが息を呑むほど美しい演出の連続で、この部分だけでも観る価値充分アリ。一緒に大海原を漂流することになったトラがまた美しい。メイキングに拠ればCGと本物を使い分けて撮影しているそうだが、僕には全く見分けがつかなかった。見てくれから細かい仕草まで完全にトラそのもの。このトラひとつ取っても膨大な時間と労力を費やしているそうだから、全編通した作業工程は目眩がするほどの分量だろう。波しぶきや大雨といった、水の表現なんかすさまじいからね。こういう作品こそ大型テレビ+7.1chの環境で観てみたいもんだよなぁ。書き殴ってたら興奮冷めやらんわ。