チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

つくしんぼの記憶。

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先日ポチったスニーカーが届いていたので、昨日は早速初履きして、スーパーまでの往復4キロを歩いてみた。いやぁ、おニューはやはり良い。ズンドコズンドコ歩けちゃうのさ。店頭に行けないおっさんは当然試着もせずに購入したのだけど、コレが完璧にジャストサイズでホッとした。ナイキは二足目でサイズ感は分かっていたけど、そうは言っても実際に履いてみるまでは分からないからさ。まだ新品特有の硬さはあるものの、直に足に馴染んでくるだろうコトを期待して当分コレを履きまくる。

平年と比べて暖かい日が続いたおかげで、こちらでも予定より早く桜が開花したとの一報。GWは花見客で大いに賑いそうだ。僕の住んでいる地域では、まだ萌え木ばかりだからかなり地域差はあるね。この時期はどこを歩いても大抵、つくしがニョキニョキと生え揃っていて、目にする度ほのぼのする。幼少の頃、よく祖母に連れられて原っぱでつくし取りをしたのを覚えているからだろうか。収穫後は決まって、つくしの卵とじを食べさせられたものだけど、どんな味だったかはもう忘れてしまった。アレ以来ン十年、一度もつくしを口にしていない。そもそもつくしって食べるモノなのか、あの当時は考えもしなかったけど、クックパッドなんか見てもちゃんとレシピがあるから、食べていいモノなんだなと今になってようやく判明(笑)

 

読了記

動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド

動物達が何を考えているのか、言葉を介せない以上、本当のところは分からない。しかし彼らの行動を具に観察する事で、その類推は充分にできるようだ。また科学的なアプローチでそれらが実証されつつもある。

著者はベテランの動物学者で、農場における家畜の適切な飼育方法や、動物園におけるエンリッチメントのあり方について提唱し、多くの信頼と実績を得てきた方。ご自身で設備の設計なんかもされるそうだ。本書では、フィールドワークで得た知見が惜しみなく紹介されており、著者の動物達にかける思いの強さが窺える。また人間目線の身勝手な理屈が優先される余り、却って動物達が不幸な目に合いがちであるという厳しい指摘もなされている。

犬、猫、馬、牛、豚、鶏、その他と、種ごとにその性質に則った飼育法や、コミュニケーションのあるべき姿が多くの具体例と共に語られているため、農場にお勤めの方や、動物園関係者、あるいはペットを飼っている人には強烈にお薦めしたい本である。動物に対する意識が少なからず変わると思う。

動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド

動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド

 

 

なぜ男は女より早く死ぬのか 生物学から見た不思議な性の世界 (SB新書)

男と女というより、♂と♀に関する生物学的な考察が主体の本書。まずどうして性別が存在するのかという根源的な問いから始まり、自然界における生殖のあり方を俯瞰し、ヒトの話題に戻ってくる。そして、行く行くは男は必要なくなるかも?って悲しい結論が待つ(笑)

本書を読んで驚くのが、種が異なったり、生息環境が違ったりするだけで、これほどバリエーションに富んだ生殖のあり方が存在するのかということ。それらは偏に繁殖成功度を高める様に、淘汰圧が働いてきた結果であり、全てに理由がある。ある温度を境に雌雄の発生率が変化する卵があったり、季節に応じて意識的に雌雄の産み分けをする親がいたり。それぞれがそれぞれの物語を生きている様で、全ての存在が愛おしく思えてしまう。発生の科学は未だ人智を超越している部分が多いなぁ。

なぜ男は女より早く死ぬのか  生物学から見た不思議な性の世界 (SB新書)

なぜ男は女より早く死ぬのか 生物学から見た不思議な性の世界 (SB新書)

 

 

映画鑑賞記

アンドリュー・ドミニク監督作「ジャッキー・コーガン」("Killing Them Softly" : 2012)

殺し屋の男の生き様を描く一方で、アメリカ社会を痛烈に皮肉る内容のクライム・ドラマ。賭場強盗をして逃走したチンピラ達を始末するよう、裏組織から依頼を受けた殺し屋のジャッキー・コーガンブラッド・ピット)。彼特有の考え方に則り、殺しを実行していくっていう、言ってしまえばそれだけの作品で、前半はちょっと取っ付きにくさを感じたのだけど、そこはやはりブラピ。ジャッキーという冷酷でミステリアスな男を、実に魅力的に演じているワケで、後半にかけ徐々にこの作品の醍醐味が理解できてくる。一見取り留めもない様な会話の数々、要所要所に挿入される大統領選におけるブッシュとオバマの演説、そして過激な殺人シーン。それら全てが最後のシーンに結実する。一見小難しく思える作風も、ジャッキーの内なる部分と共に、強烈なメッセージを放ち、なるほどこうしてアメリカ社会を風刺しているのかと、そんな風に理解した。とにかく非常に味わい深い、記憶に残る作品であった。

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