チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

パン一でJune。

暑さを維持したまま6月入り。蒸し暑いのがとにかく不快で、昨夜は夜更けまで横になる事すら躊躇われた。除湿機で湿度を下げようとすると、排熱でぐんぐん温度が上がってしまうジレンマには、ただただ嘆くばかり。狭い部屋だから稼動音が煩いし、その上、電気代だってバカにならない。しかし汚部屋にカビを蔓延させるワケにはいかないので、湿度は極力下げる方向で今日もポチッとな。まったく僕にとって夏場は良いことが何一つ無い。アトピっ子だから尚の事。秋と冬だけで成立する様な、そんな別天地に行きたい。

昨年と比べてもやや早いとは思うのだけど、昼間なんかもうパン一じゃないと辛いくらいの暑さである。扇風機は洗濯物の乾燥などに優先されるため、暑さを凌ぐ方法はもっぱらうちわで扇ぐのみ。昨年の晩夏、M山動物園で買って使わずじまいだったしろくまうちわを、今年はフル活用しよう。ひと夏でボロボロに使い倒してしまいそうなので、新品の状態を記録すべく表裏パシャリ。徳島と熊本にそれぞれ旅立っていったホッキョクグマの双子、ポロロとマルルは、生まれて初めて体験する南国の酷暑に上手く対応できるのかしら。元気で乗り切ってくれればいいのだけど。

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映画鑑賞記

ギャヴィン・フッド監督作「エンダーのゲーム」("Ender's Game" : 2013)

人類の脅威である異星生命体を殲滅すべく、資質を見込まれ集められた子供達の成長と、戦争の帰趨を描くSF作品。

かつて、異星生命体フォーミックの襲撃により、地球には甚大な被害がもたらされ、数千万人が犠牲となった。人類の存亡が危ぶまれたが、一人のパイロットの英雄的行動によりフォーミックの撃退に成功し、地球は平和を取り戻した。それから50年後、人類はフォーミックの母星を発見し、彼らが軍備を拡大させている事を確認、地球への再度の襲撃を阻止すべく、殲滅作戦に向けた大規模な艦隊を編成し、攻撃の準備を整えつつあった。作戦を担うのは、その能力を見出された選りすぐりの少年少女達。地球の衛星軌道上に設けられた養成施設で、決戦の日に向けた訓練が行われていた。養成の指揮を執るグラッフ大佐(ハリソン・フォード)の肝いりで、施設入りした少年エンダー(エイサ・バターフィールド)は、苦悩や葛藤を経験しながらも、艦隊の指揮官候補として、その才能を開花させていくのであった。

エイリアン退治を目的とした、いわゆる勧善懲悪型のSF物と違って、子供達が施設で訓練に励む様子が、重点的に描かれていて、ちょっと風変わりな作品ではあるかなと。人類対エイリアンのドンパチ応酬劇を期待すると肩透かしを受けるかもしれない。また、物語の細々とした設定は原作小説を参照しないと理解できないっぽい。未読の僕は、本作の世界観に馴染むまで少し時間がかかった。戦士が子供じゃなきゃならない理由とか諸々。エンダーのゲームというのは、施設で彼だけがプレイしている、タブレット端末のゲームを指している様だけど、アレもよく分からない。最終的には物語の鍵となる重要な役割を担うのだけど、どうして彼だけ?ENDの意外性に救われたけど、それが無かったら内容的に淡白な感じで、正直ちょっとキツかった。

エンダーはひょろっとしたもやしっ子然とした少年で、一見、人間関係を築くのが苦手そうなのだけど、養成施設で見違えるほど成長を遂げるんだよね。人類の行く末がその双肩にかかっているという責任感が成せる業かしら。大人顔負けに凛とした立ち振舞に、彼がスコセッシ作品であのヒューゴを演じていた子バターフィールドとは気づかなかった。ベン・キングスレーが主要な役どころで登場するのだけど、彼もまたヒューゴでバターフィールドとガッツリ共演していたんだよね。趣きの全く異なる作品で再び共演している二人が面白かった。ハリソン・フォードはさすがに齢を感じてしまったなぁ。

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