チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

気が付けば、Iターン男子。

Uターンラッシュが始まったそうで、高速は渋滞、鉄道は混雑しているのでしょうか。勤労者様に於かれましては、忍び寄る月曜の気配が憂鬱に思われる頃でしょうか。僕のご近所一帯にもまた喧騒が戻ってきてしまうのね。

Uターンといえば、盆WEEKとは一切関係ないのだけど、「Iターン」なる言葉があるんだよね。都会住みが転職かなんかを機に、地方にえいやって移り住むのを、Uターンに倣って「Iターン」と称するらしい。一般に浸透しているのかいないのかワカランけど、求職活動をすれば誰しも一度は耳にするであろうこの言葉。しかし、なんですかこのモヤッとする日本語の響きは。ターンじゃねえだろっていう。CでもJでもVでもSでも、一筆書きできればなんでも良くね的な。それでもなんとなくターンして戻ってくるならともかく、Iは行きっぱなしですわ。

などと、他人事の様にうつらうつらと寝ぼけ眼で考えていたら、自分がまさにそのIターンをしていたのに気付き、思わず奇声を発した。いつのまにか「Iターン男子」爆誕。尤も目算があって移り住んだワケではなく、流浪の果てに流れ着いたのが当地だったって、それだけのハナシなのだけど。ターンするならビジョナリーじゃなきゃ。はてさて、僕はここに永住することになるのかしら・・・

 

映画鑑賞記

キム・ソンス監督作「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(2014)

記憶を上書きされた男が、自らに起こった事件の真相を掴むべく奔走するSFスリラー作品。

誕生日を迎えたイラストレーターの石神武人(西島秀俊)が、仕事を終え、恋人の美由紀が待つマンションの自室に帰宅すると、そこで彼女の遺体を発見する。その直後、なんと美由紀本人から電話があり、実家に戻っていると告げる。何が起きているのか理解できず当惑している石神の元に、警察を名乗る二人組の男がやってきて、付近で起きた別の事件の捜査と称し、彼に同行を求める。美由紀の遺体に後ろ髪を引かれながらも、石神が二人組に連れられ車に乗り込むと、途端に銃を向けられ、オ・ジヌという人物について尋ねられる。命からがら車から脱出した石神は、偶然通り合わせた韓国人記者ジウォン(キム・ヒョジン)に助けを求める。石神は彼女と共に、美由紀の消息と、自らの体に起きている異変について調べ始める。しかし、彼の記憶は次第に曖昧になり、その体をも蝕んでいくのだった・・・

日韓合作ということで、日韓両国を舞台にし、また両国の俳優陣が共演していたりして、それなりに力の入っていそうな作品なのだけど、正直どうにもこうにも微妙過ぎる感は否めない。何をさておいてもまず脚本に魅力がない。アルツハイマーの治療薬開発を主導していたオ・ジヌという研究者が、検体血液に遺伝子組み換えウィルスを施し、再び体内に戻してやることで記憶を刷新する手法を発見する。ところが、あれこれと一悶着あった挙句、石神武人という人物の血液がオ・ジヌに注入されてしまうワケですな。んで、記憶を上書きされてしまったオ・ジヌは、石神として何の疑いも抱かず生活していた。そこへ突然のっぴきならない事態があれよあれよと起こるのだけど、そうこうしている内に記憶が元に戻り始めちゃうと。頼りになるのは偶然出会った韓国人記者ジウォンだけ。SF作品のテーマとして扱うには一世代古い気がするし、わざわざ日韓でやる意味も不明。日本の良さも韓国の良さもチグハグさに相殺されてしまって、どっちつかずのふわっとした残念な感じだけが漂う。オチもふーんって程度。西島秀俊は完全に役不足でもったいないと思うわ。キム・ヒョジンが良い感じのアラサー女子だったから最後まで観たけど(笑)

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