チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

腰の爆弾。

昨日の今日で腰の痛みが引くはずもなく、起き抜けからため息一つ。昨夜は腰椎を伸ばす為に、うつ伏せで寝てみようか、いや普段どおり仰向けで寝ようか、迷った挙句、結局仰向けで寝た。背中から腰にかけて、ピン!と伸ばす事が不可能な状態になっていて、このままだと腰曲がりのダンディになってしまうのが必定であるからして、どげんかせんといかんのであります。ただでさえ猫背なのにね。いやホント笑えない・・・

今日明日の痛み加減で病院に逝くか決めようと思うのだけど、どの病院にするかの選定がなかなか難儀である。前回、お世話になった病院は、徒歩で25~30分とやや遠く、しかもこれから雪のシーズンともなれば、転ばないように腰に過分な配慮をしながらの雪中行軍だったりするワケで、できればもう少し近場で見つけたい。しかし、整形外科というのは歯科の様にそうそう至る所にありもせず、通う足が無いことを嘆くばかり。まさに交通弱者。もっとも通院したところで、根本的に治るモノでもないんだけどさ。爆弾みたく、いつ爆ぜるか分からない。

腰に痛みがあるってだけで、日常を普通にやり繰りするのさえ大変なのよね。もちろん世の中には、これとは別次元の不便な生活を強いられているヒトが、ごまんといるのは承知の上だけど、いざ自分の身に降り掛かってみて、改めて分かるこのやるせなさ。一歩踏み込む毎に腰がビキビキ。屈んでズキッ!伸ばしてズキッ!ま、それでも五体満足揃ってるんだから、愚痴愚痴言っても仕方ないわね。

 

映画鑑賞記

ダーレン・アロノフスキー監督作「ブラック・スワン」("Black Swan" : 2010)

白鳥の湖」の主演に抜擢されたバレリーナが、自ら演ずる白鳥と黒鳥の間で苦悩し、倒錯していく様を描くサイコスリラー作品。

ニナ(ナタリー・ポートマン)はニューヨークの名門バレエ団に所属するバレリーナ。元バレリーナの母親の過度なまでの期待を一身に背負い、日々トレーニングに心血を注いでいた。ある日、バレエ団の監督トマ(ヴァンサン・カッセル)より、新解釈による「白鳥の湖」の公演が告げられ、出演者が選りすぐられる。主演には無垢で潔癖な「白鳥」と、淫靡で大胆な「黒鳥」の両方の要素を演じ分けられる人物が求められた。幼少の頃より、バレエ一筋で生きてきたニナの実力は確かなものだったが、純粋な「白鳥」には誰よりも相応しかれど、男を巧みに誘惑する「黒鳥」のイメージとは程遠かった。一旦はトマに拒絶されたニナだったが、彼への直談判が実り、主演に抜擢される。公演に向けた猛特訓が始まり、ニナも全身全霊でこれに臨むのだが、自身の中にない「黒鳥」を体得する過程で、次第に精神状態が不安定になっていくのだった。

お気に入りの官能サイコスリラー。ただひたすらに情熱に駆られ、狂気に蝕まれていくニナが痛々しく哀しい。ニナの母親は、出産を機にバレエを諦めた口だから、自身のバレエへの執着をニナに転嫁する余り、その過保護な親バカぶりがハンパない。おかげでニナは良い大人女子だってのに、お人形さんの並ぶピンクベースの少女チックな部屋で暮らしているワケですな。それ故、いわば処女性の白鳥を演じる分には打ってつけでも、男殺しの黒鳥の要素なんてこれっぽっちもなかった。そこへまさにセクシーで黒鳥にピッタリなリリーが入団してきちゃうと。主役の座を奪われまいと躍起になればなるほど、ニナは追い詰められていき、やがて精神が分裂状態に陥り、鬱ENDまっしぐらなのであります。ホントに傑作。ちなみにBDだとVFXで鳥肌がゾワゾワ~って波打つシーンが鮮明に見えて良いですな。

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