チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

バスタオルのスカスカぶりに思う。

昨日は定期コインランドリーの日。おっさんの現在の自室にはベランダとかバルコニーなるモノが無く、その上、冬ともなれば白銀のドカ雪に見舞われる。そこで洗濯物の類を乾燥させるには部屋干し一択となるワケだが、シーツやカバーの様な大物だったり、或いはタオルの様な比較的乾きにくい物ともなるとそうもいかない。そこで大体10日置きくらいにコインランドリーに通う生活をかれこれン年続けている。なかなかのコストだが固定費として計上せざるを得ない。

10日というのはバスタオルとフェイスタオルの交換頻度に起因する間隔である。僕の手持ちのバス&フェイスタオルは3セットのみで、これを3,4日毎に順繰りローテさせていく。洗うときはコインランドリーで他のシーツ類とも合わせ、3セット纏めて洗い、乾燥させる。人によっては、毎日タオルを交換しないと気が済まないと聞く。僕もできればそうしたいのだが、貧乏人はそうもいっておれず、便宜を優先させる。

昨日、なんとはなしに仕上がったバスタオルを手にし、その余りの劣化ぶりをまじまじと見つめてしまった。度重なる熱風乾燥というハードユースぶりをン年続けているのだから、さすがに繊維はスカスカのビロビロで、もはや使い始めの肉厚だった原型を留めていない。普通に外干し乾燥していれば、ここまで劣化する事はないと思う。ただ、普段使用する分にはさほど支障がないので、ケチ臭男としては完全にお釈迦になるまではなかなか買い替えるまでには至らない。

思えばこのバス&フェイスタオル達は、ユニ黒さんがかつてタオルや寝具などのホームファブリック類を展開していた頃の商品で、懐かしの一品でもある。当時は布団なんかも売っていた。迷作エアテック掛け布団には何年か世話になったものだ。現在のユニ黒さんはそっち方面の事業を畳んでしまった様で、時の遷ろいを感じずにはいられない。次にバスタオルを買うとしたら、どこで買おうかしら。

 

映画鑑賞記

デレク・シアンフランス監督作「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」("The Place Beyond the Pines" : 2012)

一つの事件をきっかけに、ある2人の男の因縁が子らに宿命として受け継がれる、その帰趨を描くクライムドラマ作品。

バイクのスタントマンとして卓越した運転技術を持つルーク(ライアン・ゴズリング)は、各地域を巡る興行で腕を鳴らしていた。町を去る前夜、ルークは元恋人ロミーナ(エヴァ・メンデス)と再会し、思いがけず自分に実子がいた事実を知ることになる。ロミーナは配偶者のコフィと共に、ジェイソンと名付けられたその子を育てながら、平凡な暮らしをしていたのであった。ルークには実の父親としての責任感が芽生え、ジェイソンに関わりあいを求める様になる。興行を辞め、町に留まる事を決断したルークだったが、そのままでは金銭的な援助もままならない。そんな折、偶然知り合ったロビン(ベン・メンデルソーン)という自動車整備工に、共謀して銀行強盗を行う話を持ちかけられる。ルークは他ならぬジェイソンの為に、自らの運転技術を悪用する形で強盗に臨み、次第にのめり込むようになる。

ニューヨーク州スケネクタディという町とその周辺地域を舞台に、親子2世代で繰り広げられる因縁の行く末を、丁寧な人物描写と共に描いたなかなか骨太な一作。連続した3部構成になっており、物語の主たる演者がライアン・ゴズリングブラッドリー・クーパーデイン・デハーンと変わっていく。バイクスタントで各地を巡業するルークは根無し草なチャラ男。しかし元カノが自分の息子をこっそり産み育てていた事を知り、突然父親ヅラして我が子へコミットし始めると。んで、銀行強盗で稼いだカネを子に惜しみなく使う様になるも、そんな悪行も長続きはせず、やがて彼には最期の時が来る。ルークを誅した警察官エイヴリー(ブラッドリー・クーパー)は脚を負傷し、進退窮まる状況になるのだけど、期せずして署内の暗部に触れることになり・・・と最後までドラマチックな展開が続いていく。宿命の連鎖というか、親同士の因縁が子に受け継がれるワケですな。子ってのは育ての親より産みの親にアイデンティティを求めてしまうのかしらねぇ。いやぁ、後半登場のデイン・デハーンがやっぱり良いな、うん。ちなみにタイトルの"The Place Beyond the Pines"というのは、wikiによればスケネクタディの事を指すらしい。

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