チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

スコッチだけ興奮する。

上空に強い寒気が入ってきているそうで、天候は不安定。朝からしとしと雨が降っていて、気温もかなり低め。今日はアイフォーン6の発売日であったり、スコットランド独立の是非を問う住民投票の結果が出る日であったり、なにかと喧しく、話題に事欠かない日の様だ。僕にとってはいつもと変わらぬウィークエンドのはずだが、世界がそうやって目まぐるしく変わっていくのを、ただ指を咥えて見てるだけって状況に鬱々とさせられる。ムショクの身でアレなもんだが、腰の調子がいいので、来週は少し羽を伸ばす。そう決めている。

ときにスコットランドというのはわがH海道より若干小さいくらいの面積で、逆にGDPはH海道を少し上回る規模の国だそうだ。スコットランドの独立に伴いイギリスは、国土の3割、人口とGDPをそれぞれ1割失うことになるらしい。当然影響がそれだけに留まるワケもなく、首相のキャメロンは必死で反対を呼びかけている。世界中が固唾を呑んで見守っている、全く予断を許さない今年最大級の出来事を、リアルタイムでヲチできる事にスコッチ少し興奮する。

スコットランドといえば、ハリポタシリーズ誕生の地とされるエディンバラを首都にいただく国。僕はつい最近になって、映画のハリポタシリーズをイッキ観したところだから、なんというか不思議な因果を感じないでもない。当の著者J・K・ローリングは反対を表明しているが、さてどうなりますか。

 

映画鑑賞記

ダーレン・アロノフスキー監督作「ノア 約束の舟」("Noah" : 2014)

聖書に登場するノアの方舟伝説を題材にした叙事詩的作品。

禁断の果実を食べたアダムとイヴはエデンの園を追われ、その後3人の子、カイン、アベル、セトをもうける。カインはアベルを殺し逃亡を図り、「番人」と呼ばれる、かつて神に背いたが為に石の姿に変えられた堕天使達に命を救われることとなった。そのカインの子孫が文明を築くのだが、同時に悪をも撒き散らし、暴力と争いを蔓延らせることになってしまう。唯一セトとその子孫だけが、神の教えを大事に守り続ける存在となった。長い時が経ち、セトの子孫ノア(ラッセル・クロウ)は妻ナーマ(ジェニファー・コネリー)との間にセム、ハム、ヤフェトの子をもうけ、その成長を見守りながら5人で暮らしていた。ある日、ノアは神の啓示と思しき現象を目の当たりにし、世界が洪水で沈み人類が滅亡する夢を見る。ノアは祖父メトシェラ(アンソニー・ホプキンス)にその事を伝えるべく、家族を連れて彼の住む山を目指す。その道すがら、荒廃した集落で傷を負った少女イラを発見するのだが・・・

まんまタイトル通り、ノアの方舟伝説の一部始終を描いた作品。セトの子孫ノアは、大洪水により、この世の生きとし生けるもの全てが絶滅するという天啓を受け、穢れ無きモノ=「動物」のみを救う方舟の建造に乗り出す。そこへ、人類の醜悪な部分を象徴するかの様な、カインの子孫トバルカイン率いる軍団が立ちはだかると。おい、その方舟いただくぜ、とまぁそんな具合に一騒動あった後、大洪水は起き、ノア一家と動物達を乗せた方舟の漂流が始まる。ノアは自分こそが、神の教えを忠実に実行する存在だという自負があるから、人類は滅亡すべきだと原理的に考え、息子達が子孫を残す事も禁じてしまう。息子達にしたらおいおい親父正気か?とそんなハナシになっていくワケですな。聖書の内容に通じていると、超絶美麗に映像化されたこの世界観を、すんなり受け入れられるのかもしれないけど(逆に強く反発する向きもあるだろうけど)、僕は無神論者で神話の類にはさほど興味がない方だから、本作は期待した程には楽しめなかった。前半は番人(ウォッチャー)と呼ばれる堕天使なんかが登場して、ファンタジーなノリ全開、大洪水の圧倒的なスケール感にも目を見張ったのだが、結局人間は愛が全てでしょって感じで、後半小さく纏まってしまったような印象。愛があっても彼ら以外に人類がいなかったら、どうやって子孫を残していくのか不明だし。しかし現在の人類の姿を見るにつけ、ノアが妄執した様に人類のいない世界を志向しても、それはそれで良かった気がするんだよね。はぁ、愛が欲しい・・・

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