チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

氷雨に打たれて。~ぼっちの動物園探訪2014秋「黄昏」~

世間様の祝日を回避する様に、昨日、ぼっちのおっさんはA川市はA山動物園に行ってきた。今年1月に行って以来で、これが3度目。これまでドカ雪が積もりに積もった真冬にしか行ったことがなかったので、初めての夏季営業期間中の訪問であり、それはそれは楽しみにしていた。次にいつ行けるか分からないのだし、何が何でも終日ぴーかんに恵まれるように、予報と睨めっこしながら、何度も延期を重ねた上で選んだ昨日だった。

早朝、自室を出た段階では、それはもう雲ひとつないブルースカイだった。ルンルン気分で高速バスに乗り込み、いざ主発。するとどうだろう、A川市内に入る頃にはおどろおどろしい暗雲が立ち込め、大雨が降り始めたではないか。「おいマジか」とガラケーで最新の予報をチェックしてみると、出かけしなで見たのと同じ晴れマーク。なんとかと秋の空ともいうし、そのなんとかの部分はサッパリ分からない僕なのだが、さもありなんとばかりに、どこかで傘を調達せねばと考えていたところ、A川市に降り立つ頃には小雨となっていた。ビニール傘で無用な出費をせずに済んだし、ここまではツイていた。

A山動物園行きの馴染みのバス乗り場に行くと、いつも中国人や韓国人の観光客で賑やかなはずの場所に誰もいない。平日でもこれはおかしいんじゃと案内板を見ると、二ヶ月程前に乗り場が変更になったというお知らせが。またしても「おいマジか」という状況。雨でぬかるんだ歩道をダッシュし、新しい乗り場に向かうと、既に長々とした行列でができていた。情弱の余りに出遅れた僕は、最後列からすし詰めのバスに乗り込んだ。

何はともあれ、天候は回復し、予定どおりの時刻に到着できたのだからまぁ良かった。それにしても冬と違ってこの時期のA山は予想以上に客が多かった。土日や祝日はこの比じゃないんだろうなぁと、空恐ろしく感じる程だ。やはり家族連れが中心で、カップルや女子グループも多い。そこかしこでキャッキャウフフのリア充なやり取りが飛び交い目眩がする。相対的に海外からの観光客が少なく思えた。無論、ぼっちのおっさんなんて僕以外どこにもいない。喜び勇んで園内に入ったものの、程なくして人疲れしてしまい、ツラくなってきた。恒例のもぐもぐタイムなんて、ホッキョクグマに至っては、数十分並んでそれでも満足に見られるかどうかわからない有り様で、正午を回る頃にはもう萎えてしまった。

それでも冬とはまるで違う動物たちの暮らしぶりを眺めていると、楽しくてあっという間に時間が過ぎる。ぐるっとひと通り見て回り、東門のモグモグテラスに到着。人目を憚りながら、予めブンイレさんで買っておいたおにぎりを食べ終わると、前回来た時と同じ様に、A山限定のとうきびソフトを頬張る。園内で買うのはこれだけ。これがなまらおいしいのだ。さて腹ごしらえも済んだし、閉園時間までもう1周でも2周でもしてやろうかと正門の方へ歩き始めると、見るからに雨をもたらすであろう黒々とした雲が空を覆い始める。この日、三度目の「おいマジか」だった。

案の定、正門付近に着く前に、猛烈な雷雨に見舞われる。慌てて他の客と同じ様に最寄りのかば館に駆け込み、雨宿りするも、この雨が止む気配がないどころか、次第に激しさを増し、挙句の果てには雹まで降り出す始末。終日天気が持ちそうな、最悪でも小雨程度で収まりそうな日を選んだはずだったのに、僕のささやかな喜びは挫かれ、ココロが折れてしまった。

その後も雨は止みそうになく、かば館で立ち往生すること30~40分。向かいのきりん舎で、降りしきる雨に打たれるキリンのゲンキを眺めながら、ひたすら止むのを待つ。悲しい事にぼっちの僕の元には、貸し傘があるという情報が回ってこず、他人様の会話を盗み聞きする様にして、濡れながら門までダッシュし貸し傘をゲット。ようやく立ち往生から解放されたのだが、その頃にはもう気持ちが萎えてしまっていたし、孤独感はいっそう深まったしで、予定を1時間以上繰り上げ、黄昏とともに帰路に就いた。サヨナラ、A山。またいつか行く機会があるといいのだが・・・

以下、キヲクの一部。コンデジの調子も悪いし、午後の涼しい時間帯に撮り溜めしようと考えていたから、今回は良い写真が撮れなかったな・・・

門で借りられる共用の貸し傘。

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こんなに気持ちよさそうに眠っていられる程晴れていたのに・・・

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キリンのゲンキ。午前の様子。先々月、パートナーのマリモに先立たれたばかりで寂しそうだった。

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ゲンキ、午後の様子。雹混じりの雷雨の中、頭だけ傘で濡れないようにしている様子がまた物憂げ。

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かばの百吉。屋外プールに身を潜めて雨が止むのを待ってみるの図。午前中、屋内にいる間はそのわんぱくぶりを披露していた。

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傷だらけの半球窓。本来はここからかばが優雅に泳ぐ姿を覗ける仕様。窓の向こう側から、牙でガリガリ削るのが日課になっている様で、執拗にそればかり繰り返していた百吉。まだ3歳と若い個体とはいえ、ちょっとおいたがすぎる感じ。

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メキシコから嫁入りしたばかりのメスの個体は、まだ環境に慣れないせいかちょっと元気が無さそうだった。二頭の今後が気になるところ。

以上。

 

今朝目覚めると筋肉痛でカラダが重いし、風邪の諸症状が出てきたしで、また寝こんでしまうのかしら。あーあ。