チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

漂流は確実な男。

昨夜も冬用掛け布団が心地よくて、一度も目覚めること無く寝過ぎなくらい寝てしまった。僕はこれをお布団マジックと呼んでいる。おかげで今朝ゴミを出し損ねたのだが、ズボラあるあるってコトでまぁ仕方ない。もう外はすっかり寒くなっており、日中でも羽織のアウターくらい無いとちょっと厳しい。僕は、この時期に相応しい丁度良い感じのアウターを持っていないので、もうしばらくは薄手のシャツで我慢しようかと思う。と言いながらも、愛用しているWEBショップでセール品の中に目ぼしいモノがないか、連日の様に漁っているワケだが。指を咥えて見ているだけで、無駄に時間ばかりが過ぎていくのが虚しい。自分でもアホかと思う。

虚しいと言えば、昨夜、Nスペ「老人漂流社会」の再放送を観た。日曜は脳天気にマルモリSPを観ていたので、昨夜の再放送は逃せなかった。3人の生活様式の異なる、貧困ラインの独居老人にスポットを当てたドキュメンタリーだったが、良くも悪くもいかにもNHKらしい作りだったと思う。おそらく、件の3人より悲惨な暮らしをしている老人は大勢いると思うが、テレビで扱えるのはあれが限度なのかも知れない。皆口を揃えて「早くタヒにたい」と漏らしていたが、当然ジサツなんかしたいワケじゃない。生きる目的や気力なんかとうの昔に失っていても、死なないから生きているだけで、年月と共に増す衰えを確かに感じながら、緩やかに朽ち果てていく。そんな印象を受けた。この放送は極々一般世帯の人の心にまで、リアルに響いたのかしら?

高齢化社会とは言っても、この様な貧困ラインの老人達は、全体から見ればまだ少数派だったし、国民の耳目を集めるには至らかなかった様に思う。一般的に彼らは発信力に乏しいし、何より誰にも迷惑をかけたくないと願う人達が多く、完全に社会に埋没してしまっている。国もその実態を把握しきれていないのが現状で、それ故に事実上、この問題が放置されてきたワケだ。今でもなお、他人事としか考えられない人が多勢だろうが、それも当然である。しかしこのまま福祉がまともに機能しなければ、この様な老人がこれから百万単位で増えていく。ちなみに現時点でいわゆるSNEPは160万人以上いるとされているし、高齢ひきこもりだって同程度いてもおかしくない。漂流者予備軍は都会も田舎も分け隔てなく、そこかしこに存在するのである。尊厳という言葉を連呼するばかりじゃ、この絶望的な状態が改善するはずもない。

当然、僕にしても全く他人事ではないどころか、漂流まっしぐらである。このまま仮に長生きしてしまえば、独居老人は確実な情勢だが、タヒにたいと願うばかりじゃタヒねるワケがない。それでも僕は心の底から願っている「はよ人生終わらんかな」と・・・。これはガチ。まだカラダが動く内は良いんだけどさ。あーあ。

 

映画鑑賞記

ジェームズ・ワトキンス監督作「バイオレンス・レイク」("Eden Lake" : 2008)

湖を訪れたカップルが、地元の子供たちとのささいな諍いから命を付け狙われる様になり、逃亡を図る様を描くバイオレンス・スリラー作品。

スティーブ(マイケル・ファスベンダー)とジェニー(ケリー・ライリー)は週末の休暇を利用して、都会の喧騒から離れ、山林に囲まれた美しい湖畔を訪れる。まだ開発が及んでいないその湖は、人気もなく、二人だけの時間を満喫できると考えていたスティーブとジェニー。ところが程なくして、2人の近くに地元の子供たちのグループがやってきて、大音量の音楽を垂れ流し、はしゃぎ始める。その騒々しさに耐えかねたスティーブは、子供たちに音量を下げるように願い出るのだが、彼らはまるで聞く耳を持たず、逆に2人を誂った後、去っていく。翌日になると、食料や車に嫌がらせが相次ぎ、挙句の果てにはスティーブの財布や携帯、車のキーまで盗まれてしまう。車がないと帰るに帰れないため、取り戻すべく子供たちの元へ直談判に行くスティーブ。しかし、揉みあいとなった際にリーダー格の少年ブレット(ジャック・オコンネル)の愛犬を死なせてしまう。激怒したブレットは、グループを率い、スティーブとジェニーを殺しに向かう。鬱蒼と茂る山林の中、2人は救いを求めて町を目指し、命懸けで逃げ惑う事になるのだった。

週末にイチャイチャしようと人里離れた湖畔を訪れたカップルが、地元の子供たちとトラブルになり、命を狙われ、森の中を追い掛け回されるという、意外と起こり得そうな怖いハナシ。子供たちとは言っても、まともな環境で育った様には思えない悪ガキ集団なのよね。とくにリーダー格のブレットというのが、手の付けられない程のマジキチなクソガキで、他の奴らは彼に従わざるをえない。命令されるままに捕らえたスティーブに凄惨なリンチを加える。ジェニーはなんとかスティーブを救い出そうと、助けを呼ぶために、ひたすら町を目指すのだけど、なにぶん軽装なもんだから、全身傷だらけ、泥まみれで森の中を駆けずり回るハメに。オチには救いがなく、悲惨な鬱ENDが待ってる。やはりよく知りもしない場所には近づかんことですな。

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