先日の台風の余波なのか、朝から荒天。午後から一気に季節が進み、寒が強まるとのこと。こんな日は冬用の装いで外出すべきか、秋用で我慢すべきか、悩みどころだ。丁度良い加減に調節できる服がなくてホントに困る。「～に行く服がない」とか、ネット上のひきこもりあるあるネタとして散見されるのだが、あれにはあながちネタとして笑い飛ばせない悲壮感が滲み出ている。
ときに、また台風が日本に接近しているらしく、何やらスーパー台風などという仰々しい状態にまで発展しているとか。台風１９号、その名は"VONGFONG"。進路予報を見ると、今回のは来週中頃には当地にも直撃しそうな様子で、早くも戦慄である。尤も、ここまで来る間に勢力は弱まるのだろうが、本州は度重なる災害続きで予断を許さないことだろう。世間様の貴重な３連休を狙い撃ちするかの様に、じりじりと迫ってくるVONGFONG。スズメバチを意味するらしいが、不吉である。
それはさておき、昨日、数年ぶりに脚を攣ってしまった。右脚大腿二頭筋というらしいが、ちょっと横着な姿勢で物を取ろうとしたら、派手に攣ってしまい、伸ばすも地獄、縮めるも地獄という有り様で、ジタバタと悶絶してしまった。おかげで今朝は脚が痛い。確実に運動不足だ。ジョギングくらいしたい、せねば、と何度この場で書き連ねてきたことだろう。しかし、一度も運動らしい運動をしていないじゃないか。先月、ぶり返した腰痛はコルセットのおかげで、今のところ通院にまでは至らずに済んでいるが、あれとて適度に運動しておけば防げたかもしれない。でもさぁ・・・「運動する服がない」これに尽きるんだよねぇ。さて、言い訳も程々にして、今日はちょっと遠出して歩いてこようかしらんっと。
映画鑑賞記
ピーター・バーグ監督作「キングダム／見えざる敵」（"The Kingdom" : 2007）
サウジアラビアで起きた連続テロの捜査に乗り出す、FBI捜査官達の姿を追ったサスペンス・アクション作品。
サウジアラビアでは親米の王政に対する反体制派が、アルカイダと通じる事で過激化し、テロを企てるまでに至っていた。ある日、警察官に扮装した男達による、リヤドの外国人居住区を狙った銃乱射及び自爆テロが発生する。現地駐在のFBI特別捜査官マナー（カイル・チャンドラー）が現場に急行し、状況を確認、米国本部のフルーリー（ジェイミー・フォックス）に応援を要請するのだが、その連絡の最中、再び爆破テロが起き、巻き込まれたマナーは死亡する。事を重く受け止めたFBIは、捜査官の派遣を決定するのだが、米国による捜査介入にサウジ側が難色を示した事もあり、国務省と司法省はFBIの決定を却下する。そこでフルーリーは一計を案じ、国務省、司法省の頭越しにサウジへ渡航する道を切り開く。フルーリーを始めとする、メイズ（ジェニファー・ガーナー）、サイクス（クリス・クーパー）、レビット（ジェイソン・ベイトマン）ら４人の捜査官は、サウジに到着後、早急に捜査に着手する事を希望するのだが、現地当局の指揮権に阻まれ、またイスラムの戒律が障害となり、捜査は思うように進展しないのだった。
混迷を極める中東情勢をモチーフにした作品で、アルカイダやビン・ラディンの名こそ登場するも、あくまでフィクション。少し前の作品だけあって、ボコ・ハラムだのイスラム国だのが台頭してきた現在の中東情勢とは、根っこは同じでも状況は多少異なるだろう。殉職した捜査官マナーはフルーリーやメイズと特に親しかった男で、そんな事情もあり、弔い合戦みたいなノリで４人の捜査官がサウジ入りする。しかし、現地の軍・警察当局はそんな彼らを決して快く受け入れるでもなく、適当に捜査させて、ある程度の成果が出た段階で、早々にお引取り願おうという魂胆が見え見え。４人はそんな状況に焦りと苛立ちを覚えながらも、限られた時間で地道に証拠を集め、テロの首謀者に辿り着こうと奔走する。お楽しみ（と言ってはアレだけど）の、肝心要のドンパチシーンは後半に集約されていて、捜査官＋地元警察ｖｓテロリスト集団の市街戦が繰り広げられるのだけど、これはなかなか圧巻ではある。とにかくRPGがそこかしこから飛んでくるんだけど、アレ一発いくらすんだ（笑）あの辺の武装組織といえばRPGみたいに切っても切れない印象だけど、そんなに遮二無二使えるシロモノなのかしら。しかし、精鋭のFBI捜査官とはいえ、軍人顔負けの強さでしたな。とくにジェニファー・ガーナーのアクションシーンは見所。
