チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ボヤージがローンチ。

一昨日の出来事は何だったのかという具合に、体調が回復してきた。風邪とは違うし、疲労とは無縁の生活だし、ワケもなく吐き気とかイミフ過ぎるのだが、齢食ったせいでカラダが突然の寒さに対応できなかったとか、とりまそういうコトにしておこうかなと。人間ドックとか一度くらいやってみたいのだが、いまの状況じゃそんなの望むべくもないし。結局、自覚症状が出るまで自分のコトについて何も分からんのだわ。

それはさておき、図書館で本を受け取ってきたので、早速読み始めているワケだが、2週間の返却期限というのが、僕にはどうにもタイトで、それというのも、何冊借りても当然2週間は2週間だから、一度に借りれば借りるほど無理が生じる。しかも僕はお世辞にも読むスピードが速くない、というか遅読だと思う。基本的にネットで予約して、順番が回って来次第受け取りに行くカタチなのだが、たまに一度に何冊も同時に借りざるを得ない時もあり、そうなるともう業務よろしく、尻に火がついた様に読まなければいけない。こんなの全然楽しくない。

更に図書館だと、人気作家の新作だったり、巷で話題に上った本なんかは挙ってみんなが予約するから、一冊に対し数十から時に百人以上の順番を待つ必要がある。これじゃ事実上、読めないに等しく、諦めざるを得ない。どうしても読みたければ購入した方が当然捗る。市民なら誰でも無料で利用できる図書館に感謝こそすれ、文句を言える筋合いなどないのだが、読書は貧乏人のムショクにとって比較的コスパの高い嗜みであるし、旬な本はやはりその旬な時に読みたい。ここまで書いておいて、なんだか物凄く浅ましい自分に気付いたが、これがアラホー乞食の性ってことで開き直っちゃう。

そこでここ数日、僕の中で高まっているのがキンドル熱である。来月早々、キンドルボヤージなるものがローンチされるそうではないか。キンドルシリーズではハイエンドな位置付けの様で、ペーパーホワイトより1万円以上高く、更にオプションを付けるとスマホ並のいいお値段になる。発売前だからレビューらしいレビューに乏しく、使用感や不都合な点なども見えてこないが、間違いなく現時点で最高の電子書籍端末だろうから、勢い食指が動いてしまう。

スマホDTの僕は、長らくスマホ熱に浮かされていたワケだが、冷静に考えると僕の生活にスマホなど要らないのであった。というか、これは9割がた僻み根性で言い切ってしまうが、あの薄い板っきれで通話する姿が、僕にはどうにもスマートだとは思えない。データ通信に重きを置くスマホ事情を考慮すれば、アイフォーン6+やファブレットに属する端末が大画面を志向するのは必然なのだろうが、電話としてはダサくないかなと。近未来SFなんかだと通信端末はより小さくスタイリッシュに描かれているし、逆行している気がする。(最近だと、掌にデバイスが埋め込まれてて、手を耳に当てるだけで通話していた。)そう考えた時、僕の5年目のガラケーは掌にすっぽり収まるスライド式端末で、無性に愛おしくなってきた。ちなみに折りたたみのパカパカはイケてない。

だらだらと脱線して書き殴ってしまったが、もうスマホなんかどうでも良くなったので、キンドルボヤージが欲しいというハナシだす。ヨーソロー

 

映画鑑賞記

ジョン・ウェルズ監督作「8月の家族たち」("August: Osage County" : 2013)

父の失踪を機に一同に会した家族たちが織りなす、悲喜交交を描いたブラック・コメディ作品。

オクラホマ州オーセージ郡パフスカ。ベバリー、バイオレット・ウェストン老夫妻は、荒野の只中にあるこの辺鄙な町で長らく暮らしてきた。バイオレットは初期の口腔がんを患って以降、薬漬けの生活が続いたために、薬物中毒に陥り、奇行が目立ち始めた。ベバリーはそんなバイオレットを献身的に支える一方で、アルコール中毒に拍車がかかり、酒が手放せなくなった。うだるような暑さの続く8月のある日、ベバリーは突然メイドのジョナを雇うのだが、その直後に彼は突然失踪してしまう。その一報を受け、散り散りになっていた家族や親族がウェストン家に集う。長女バーバラとその夫ビルに娘ジーン、次女アイヴィ、三女カレンと婚約者のスティーヴ、バイオレットの妹マティ・フェイとその夫チャールズに息子リトル・チャールズ。彼らは互いに付き合いが希薄で、またそれぞれの家族においても何らかの問題を抱えていた。とりわけバイオレットとバーバラの関係は時として険悪で、顔を合わせる度に口論に発展する事もしばしばであった。ベバリーが失踪してから数日後、彼は湖で遺体として発見される。ベバリーの死は、家族の綻びを修復できないほどに大きくしていくのだった。

実に個性的な俳優陣が集い織りなすブラック・コメディ。バイオレット役のメリル・ストリープ、バーバラ役のジュリア・ロバーツを始め、登場人物のキャラが際立っており、その演技力を遺憾なく発揮している。そこかしこで愛憎劇に端を発する衝突が発生するのだけど、家族の大半が40過ぎのおっさんおばはんだけに生々しく、剰えクソ暑い真夏のオクラホマの荒野ということもあって、暑苦しいことこの上ない。しかし、そこで交わされる台詞のやり取り一つ一つに圧倒され、惹き込まれてしまう。父の失踪を受け、久しく会っていなかった家族が一同に会するのだけど、結局ベバリーは自殺である事が分かってしまうと。なぜ彼は死を選んだのか、家族はその理由を知るべくもないけれど、バーバラだけは察知している。そして終盤、予想だにしない驚愕の真実が明らかにされ、ドヒャーなEDを迎える。笑えない喜劇、いや笑うしかない悲劇って感じですなぁ。とにかく母娘の熱量がハンパなかった。

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