チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ユースキン・ナイトケア・チャレンジ。

日中はそれほどでもないのだが、朝方は放射冷却もあって冷え込む。すっかり弱気になってガスFFを起動したくもなるのだが、まだ10月だし流石に早いかなと思う。昨年書いた記事を確認したら、暖房解禁が11月10日となっていた。一昨年なんかもっと後になってからだ。情けない。こんな自分に猛省を促したい。

今時期は、放っておくと部屋の湿度は50%そこそこに自然と落ち着くのだが、これから暖房を付けるとなると、そこから一気に急降下して40%から30%台に突入する。乾燥でバリバリのシーズン到来だ。先日も書いたが、部屋の結露~カビ対策で、加湿は避けねばならないから、乾燥を受け入れる必要がある。しかし、バリバリの方はなんとかできる。

そこで今年も始めるYNC。それはユースキン・ナイトケア・チャレンジ。例の氷バケツのアレをもじって昨日考えた語呂合わせ。ユースキンさん、コレ使ってイイよ。

乾燥からくる手荒れ足荒れってヤツには、なんだかんだでこのユースキンAが一番効く。寝る前に手足に塗りこんで、手には付属の手袋、足にはユニ黒さんの靴下を履き、完全防備で眠りに就く。こうするだけで見違えるほど良くなっていく。僕の場合、とくに踵のヒビ割れ具合が親の敵の様に酷くなるのだが、数晩のケアでツルツルに変わる。

効くのはもちろん乾燥由来の肌荒れだけで、アトピックスキンの改善は期待できない。効能が違うのだから当然だが、アトピーもこうやってサクッと治まる様なクスリがあればいいのになぁ。とまれ、今冬もお世話になります、ユースキン。

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ちなみにこれとほぼ同じ画像を前にも貼っている事が分かり、軽くショックだった。自分がいかに成長していないかよく分かった。

 

映画鑑賞記

フランソワ・オゾン監督作「危険なプロット」("Dans la maison" : 2012)

高校の国語教師と、作文に長けた生徒の数奇な関係を描くサスペンス作品。

高校で国語教師を務めるジェルマンは、現代美術の画廊を経営する妻ジャンヌと二人、仲睦まじく暮らしていた。ジェルマンはかつて作家の道を志したが、その夢が叶うことはなく、生徒に文学の楽しさを説く事に生きがいを見出そうとしていた。新学期のある日、ジェルマンは自身の担当するクラスの生徒に「週末の出来事」という題で作文を課すのだが、どれも嘆かわしいほどに惨憺たる出来ぶりだった。その中で、クロードという生徒の作文は異彩を放っていた。級友ラファの家に招かれたクロードが、ラファの両親や家庭環境について、具に観察し、冷笑的に書き綴ったその内容は、高校生とは思えぬほど大人びた表現に満ちていた。ジェルマンはクロードに文学の才能を感じ、個人的に作文のレクチャーをする様になる。クロードは引き続き、作文を通してラファ一家の内実に肉迫していくのだが、ジェルマンは次第にその虚実が入り混じった世界観に魅了され、翻弄されていくのだった。

ちょっと根暗だけど、類稀なる作文スキルに富んだ青年クロードが、友人の家庭にお邪魔して、覗き見趣味的に内実を書き綴っちゃうというおハナシ。クロードは本来、数学の方が得意で、それがきっかけでラファに数学を教えるという名目で家庭に出入りする様になり、ラファの両親とも懇意になる。実はクロードの興味の対象はラファの母エステルで、その感情は愛へと代わり、次第に彼は距離を縮めていく。そして遂にはエステルと・・・っていう、昼ドラとか火10ドラみたいな、倫理観のタガが外れたムフフな香り漂う展開。どこまでリアルで、どこまで創作なのか、そんなクロードが綴る作文の帰趨に、ジェルマンは一抹の不安を覚えながらもハマってしまい、個人的に添削指導を行いながらも、続きを書くように要求する。そうやってクロードに翻弄される内に、ジェルマンとジャンヌとの仲にも変化が生じ始め、またラファ家にも大きな転機が訪れ、やがて全てが破滅に向かう。この耽美で艶かしい雰囲気がフランス映画の醍醐味なのかしら。

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