チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

コウツウジャクシャ。

正午の気温3度くらい。時折、強い風が吹いている。昨日は15度近くまで上がっていたから、今日はまた一段と冷え込んだものだ。バランスを考えて欲しい。室温は19度だから暖房にはまだ早い。朝のマッサンを見てから、布団ミノムシで人工コタツに興じていたら、ウツラウツラと眠りこけてしまい、はや正午というオチ。冬は夏に比べればずっと過ごしやすいのだが、気を抜くとこうして廃人まっしぐらだからしっかりしないと。

今時期、外をほっつき歩いていると、そこかしこでスタッドレスタイヤに交換している場面に出会す。一度もクルマを所有した事がない万年ペードラ組の僕は、あんな風にクルマ弄りしているのを見ると、大変だなぁと思う反面、実は羨ましかったりする。もっとも自転車のパンク修理すらできない僕が、クルマ弄りを手際良くできるかというと、そこはかなり危ういのだが。

今週、ハロワに行った際に、またいくつか求人をゲットしてきたのだが、やはりクルマの有無&ペードラが、採否以前の応募の可否の段階でネックとなってしまう。この齢の男がペードラってだけで、白い目で見られてしまいがちな世の中だから、ペードラくらい離脱しておきたいのだが、いざ講習となると先立つモノが要るからどん詰まりだ。それに雪道なんてとても走れるようになるとは思えない。以前にもこんな事を書いた気がするが、もしそうだとすると、僕はまるで進歩していないということだな。このままずっと交通弱者でいるのはツライわ・・・

 

映画鑑賞記

ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ監督作「オープン・グレイヴ ー感染ー」("Open Grave" : 2014)

記憶を喪った6人の男女が、感染するとゾンビ化する謎の奇病と対峙する様を描くサスペンス・ホラー作品。

ある夜、その男(シャールト・コプリー)は夥しい数の死体が遺棄された穴の中で目を覚ました。彼は記憶を完全に喪っており、自身が何者で、なぜその様な場所にいるのか、何も思い出せなかった。暗闇の中で助けを求めると、一人の女がロープを投げ入れた。彼が女の跡を追うと、一軒の屋敷に辿り着いた。屋敷の中には、その女の他に4人の男女がいたが、彼らもまた記憶を喪っており、自分達の置かれている状況が理解できないでいた。ただし、穴で目覚めた男と4人で違っていたのは、4人には免許証など自身の名前が分かるIDと、4人が収まった集合写真がある事だった。更に不思議な事に、彼らの中には複数の言語が理解できたり、銃の扱いに慣れた者がいた。また、穴の男を救った女は唯一アジア系で、彼女は英語が理解できず、また発話障害者であったが、なぜか「18日」という日付に固執した。夜が明け、彼らは屋敷の周辺を覆う森の探索に赴くのだが、そこで目にしたのは、感染者と思しき凶暴な集団と、木に縛り付けられ朽ち果てた遺体の数々だった。穴で目覚めた男は時折、フラッシュバックする記憶を手繰り寄せる様にして、事の真相に近づこうと奮闘するのだった。

いわゆるパンデミック系ホラーというかスリラー作品だけれど、ゾンビがわらわらと登場して人間を襲う様な系統とはちょっと趣旨が異なる。6人の男女が、いったい何者でなぜ記憶を喪っているのか?彼らはどういう間柄で、なぜ屋敷に集められたのか?そもそも彼らがいるのはどこで、他の人間はどうしたのか?っていう、数々の???の答えを求めて彷徨うサスペンスですな。ネタバレ厳禁な作品だけれど、ストーリーについて語ると、どうしてもネタバレに結び付いてしまうのでなかなか難しい(笑)。オチというかタネ明かしは最後の最後になされるので、終盤まで作品の全貌が見えない様にできているのだけど、それ故に、登場人物と同じ様に、観ている側も途中までは何が何だかチンプンカンプンで、そういう意味では先が読めず、あれこれと推理が捗る。穴で目覚めた男だけ素性が分からない理由、事の経緯を知っていながら説明できないアジア系の女、遺棄された大量の死体、そして「18日」という日付。最終的にはそれらが全て繋がる。謎の奇病のパンデミックで世界が荒廃するっていう、一見ありがちなストーリーも、構成の妙ってヤツで一風変わった面白みを増してる感じ。

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