チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

師走へレッツラゴー!

11月が終わり、年末モードに切り替わろうとしているのに、相変わらず布団のぬくぬくに囚われたままの僕は、今日も正午まで惰眠を貪ってしまった。欲にまみれて堕落の一途を辿ってきた僕だが、ここへ来て一番我が身を蝕むのは睡眠欲で、これは如何ともし難い。思う存分眠ってスッキリするかというと、それがそうでもないのだからタチが悪い。後悔と焦燥感と自責の念がしとどに溢れかえって、メンタルにも悪い。仕事など生活に何かしらルーチンな作業が組み込んであれば、張り合いも出て、こうはなり得ないだろうから、やはり定職を持つことは、とりわけ僕の様な超絶ズボラ廃人気質の男には、大事なのだと痛切に思う。

座っている時間が長いほど死亡リスクが高まるとはよく言われるハナシで、実際にその通りなのだろうが、1日の大半をベッドの上で、横になるか猫背でPCに向かうかの二者択一の僕のカラダは、いったいいつまで保ち、それでどんな最期を迎えるのだろうと、よく考える。目下、一番不安なのが腰痛でそこに猫背も加わるから、どんな風に老いさらばえていくのか、その姿を想像するだけで怖くてたまらない。現在までに大病の兆しは無いが、40を超えると自覚症状もないままに何が起こってもおかしくないし、冗談抜きで終活モードへのシフトを考えなければならない。

ときに、S市が2026年開催の冬季オリンピック招致に名乗りを上げたそうだが、それまで生きていられるかどうか。2035年開業予定の新幹線に至っては絶望的だ。・・・と、師走に入る前にネガチブの棚卸しをしたところで、いまハマっているこの曲を聴いちゃおう。みんなのうたの10~11月の一曲で、もう終了してしまうのが名残惜しいので配信で購入した。ノリノリ軽快な楽曲で老若男女にオススメなのである。


高橋克実とチャラン・ポ・ランタン / ぎんなん楽団カルテット(ちょっとだけshort ver.) - YouTube

 

映画鑑賞記

ジャスティン・チャドウィック監督作「マンデラ 自由への長い道」("Mandela: Long Walk to Freedom" : 2013)

アパルトヘイト運動に身を投じ、長年の勾留生活を経て、大統領に就任するまでの、ネルソン・マンデラの波乱に満ちた人生を描く伝記作品。

1942年、ヨハネスブルグで有能な若き弁護士として活躍していたネルソン・マンデライドリス・エルバ)は、知人が白人警察官らの暴行を受け死んだにも関わらず、その事実が揉み消された事に怒るのだが、黒人差別の前には司法すら無力である事を痛感し、ANC(アフリカ民族会議)に加わり行動を共にしていく。ANCの活動は当初、白人の関与する経済活動へのボイコットなど非暴力的なものに限定されていたが、白人政権によるアパルトヘイトは改善されるどころか、逆に白人社会に黒人に対する恐怖と憎しみを植え付けるだけであった。ANCの活動は次第に暴力性を伴ったものにエスカレートしてゆき、ANCの中心的存在となったマンデラは、黒人の民衆に反アパルトヘイト活動への理解と参加を求め、声を上げる。業を煮やした白人当局が軍事行動を取った事で、多くの黒人が犠牲となり、遂にはマンデラを筆頭にANCの幹部らが逮捕されてしまう。裁判に掛けられたマンデラらは終身刑を言い渡され、ルベン島の監獄に送致される。1962年の逮捕から自由の身になるまでの28年間の、長きに渡る勾留生活の始まりであった。

ネルソン・マンデラの自著を映画化した作品で、彼の人生を俯瞰するのには丁度良い。事実がベースとなっているだけあって、奇を衒わぬ取っ付き易い内容となっている反面、残酷な描写などは排除され、抑制的な演出に終始している。結果として、この手の作品としては優等生的というか、訴求力まで削いでしまっている感じがしなくもない。マンデラはANCの中心的役割を担っていたせいで、最高刑の死刑を求刑されるのではという観測があったけれど、殉教者にしてしまう事を白人政権が快く思わず、終身刑となる。ルベン島の監獄で苦役を強いられ、その後、ケープタウンの収容施設などを転々とさせられ、拘禁が解かれるまでに28年余りの歳月を要した。まさに文字通り半生を奪われたワケだけど、本作を観る限り、彼は政治犯という立場だけあって、そこまで劣悪な待遇でも無かった様に思える。看守達も長い付き合いの中で、ある程度は情を通わせる存在となっていた様だし、皮肉にも勾留生活が長引くほど、マンデラは黒人のリーダーとして神格化されていったから、白人当局も無碍に扱えない存在となっていった。意外だったのが(というか単に僕が無知だから知らなかったのだけど)、マンデラの妻ウィニーが、次第に反アパルトヘイトの急先鋒となり、暴力による徹底抗戦を主とする、急進的な黒人勢力のリーダーとして台頭していった事で、穏健派のマンデラが黒人参加の選挙により、あくまで平和を志向したのと対照的だった。マンデラが解放された後に、方向性の相違で2人は袂を分かってしまい、新たな孤独が訪れるのだからとても切ない。イドリス・エルバは屈強な男というイメージがあって、そんな彼がマンデラを演じるのに最初は違和感があったけど、物語が進むにつれ次第に解消していった。一人の役者が30年近い変遷を演じているワケだけど、特殊メイクのおかげでなかなかどうして自然なんだよね。70過ぎにしてはちょっとガチムチだったけど。

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