チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ナナメって寝る。

昨日は強風と大雨で大変だったが、今日は一転して暴風雪になりそうだ。ようやく冬らしくなってくるのだろうか。正午の時点で既に氷点下、薄っすら雪が積もっている。ニット帽やネックウォーマーを買い足しておいたので、さっそく今日から使ってみようと思う。火曜は食材調達の日なのである。

それはさておき、ベッドのシーツがついに破れ始めた。同時に購入した枕カバーがズタボロだったので新調したばかりなのだが、同じ様に使用していればヘタり方も同じということか。こちらも近々新調せねばならない。ベッドといえば、僕のベッドには行き場のない夏用の掛け布団(フ)と使わなくなった旧い枕(マ)と常用クッション(ク)が乗っているせいで、寝るスペースが狭くて寝返りも打てない。久しぶりに下手糞な絵を描いたが、カラダを斜めにして少しでもスペースを確保しようと苦肉の策を弄している。しかし、こうすると掛け布団まで斜めになってしまい、朝方ずり落ちている事がよくある。これで目が覚めると結構悲しい。

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土曜日のマッサンを観逃したので、萎えてしまっていのたが、気を取り直して継続して観る事にした。ときに視聴率は低落傾向にあるそうで、これまでの朝ドラが20%台をキープしていたのに、とうとう20を割ってしまったのだとか。原因はマッサンがグジグジ煮え切らないからだとか、ウィスキー作りが一向にスタートしないからだとか言われている。確かにマッサンがキー坊の酒蔵を辞めてから、ずっとプー太郎同然の生活が続いており、朝っぱらから誇大妄想に浸ったニートあるある見せられても、そのウザったさにどの視聴者層だって困るだろう。ようやく鴨居の会社で働く事になったものの、早速、意見が通らなかった事で不満を口にするという、デジャヴュみたいな展開を今朝も見せられたが、こんな調子でこの先大丈夫なのか心配になる。目下、観ていて面白いのはエリーのキュートな演技だけだ。頼むぞ、マッサン!

 

映画鑑賞記

ウディ・アレン監督作「ブルージャスミン」("Blue Jasmine" : 2013)

財産を失った女が裕福な暮らしから転落し、倒錯していく姿を描くブラック・コメディ作品。

里子として育ったジャスミンは、大学在学中に富豪の実業家ハルと出会い、結婚。大学を中退した彼女は、働くこともなく、悠々自適のセレブな生活を満喫してきた。結婚生活には何の問題も無いかの様に見えたが、ジャスミンは次第にハルに浮気の兆候を見出し、2人の仲は険悪になる。時を同じくして、ハルの事業における違法取引の実態が明るみとなり、彼は逮捕された後、刑務所で自殺を図り死んでしまうのだった。ジャスミンはハルの浮気で不安定になっていたところへ、彼の逮捕と死が続き、また当局に資産を全て没収され文無しの状態に陥った事で、抗うつ剤精神安定剤が手放せない程に心を病んでいった。住む家さえ無くしたジャスミンは、同じく里子として育った妹ジンジャーのアパートへ身を寄せるのだが、裕福な暮らしに染まりきっていたジャスミンには耐え切れぬ程の貧しい生活と、やり甲斐を見いだせぬ薄給賃労働に直面し、苦悩が徐々に彼女の精神を蝕んでいくのだった。

若くして富豪の夫と結婚を果たし、セレブに成り上がった女の急転直下の転落人生を描く、なかなか鬱々としたコメディ。実は夫ハルは違法ビジネスで荒稼ぎしていたのだけど、ジャスミンは自身に都合の悪い事実は見て見ぬふりをする女で、実態を察しながらも疑わぬ様にしてきた。何不自由のない優雅な生活を何年も続ける間に、完全にスポイルされたジャスミンだったが、ハルの浮気だけは許せず、ここから彼女の悲劇が始まってしまうワケですな。ハルの逮捕と死で、ジャスミンは何もかも失い、身も心もズタズタ。酒と精神安定剤に溺れ、人前で発作的にパニックを起こしたり、独り言を呟いたりと、痛々しい程に堕ちていく。妹ジンジャーの世話になるも、肥大した自尊心は如何ともし難く、立場をわきまえず、庶民を見下しては自分の殻に閉じこもる。大学を中退し、就職の経験もスキルもない彼女は、資格を取って再起を図るべく、妹の知人のツテで職を得て不本意ながら賃労働に出る。しかし、当然コトがそう上手く運ぶワケもなく、彼女のメンタル崩壊は一気に加速していくと。完全にこじらせニートあるあるで目も当てられない。このイタい女ジャスミンを演じるケイト・ブランシェットが素晴らしく、人間が壊れゆく様を悲痛なまでにリアルに体現していて、面白いというか何というか、とにかく圧倒される。

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