チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

その男、底辺につき。

昨日の降雪は午前中でパタッと終わってしまった。夕方、積もりたての新雪の上をを上機嫌で歩いてきたが、今朝にはもう車で踏み固められて氷の路面になっていた。相変わらず腰の調子が悪いので、転倒しない様に注意しなければならない。今冬こそゼロコケを達成したい。

さて、政見が放送されるようになり、今朝は割りと早起きしたので見ることができた。毎度の事ながら、中途半端な時間帯に設定されているのが解せない。極力、レギュラー放送に支障が出ない様に編成されているのだろうが、あんな時間帯に放送して普通の勤め人が見られるかいな。録画までして見ようなんて人は少ないだろうし、ガッツリ見てるのはおっさんの様な暇人だけじゃないかと。夜中のプライムな時間帯にやれば良いのに。しかし、どこの予想に従っても、投票率が上がれど結果は変わらずJ民圧勝という観測が支配的で、つまらない選挙となりそうだ。僕も宗旨替えしようかしら。

テレビといえば、昨晩のガキの使いで松ちゃんの銀髪ヘッド姿を、ツイッターで本人が公開して以来初めて見た。民放はとんと観なくなってしまい、ダウンタウンの番組でも近年欠かさず観ているのはガキの使いだけだから、どんな感じに仕上がっているのか、番組で本人を見るのが楽しみであった。ツイッターの画像で受けたクールな印象とは異なり、テレビでは金髪に映っており、どこかビートたけしの様であった。本人によれば白髪が鬱陶しいから銀髪にしたとの事だが、アレではたけしフォロワーの様でイケてるとは思えない。松ちゃんは近年、肉体改造の末にガチムチの体型になっており、屈強な海兵隊員の様な風貌になってしまったが、凡人には目指すところが良く分からないな。個人的には映画よりも、一人ごっつの様なコント番組をまた作って欲しいのだが、どうなんだろう。

僕のアタマも白髪がマーブル状に目立ってきて、キモさが際立ち始めたから染髪したいよ。松ちゃんの様に銀髪にして、アウトローの痛々しいアラホー男を気取って、より底辺の深みを目指してみるのも一興だろう。ま、そんな事に現を抜かしている状況じゃないんだけどさ。

 

映画鑑賞記

リドリー・スコット監督作「ブラック・レイン」("Black Rain" : 1989)

手配中のヤクザを護送する為に日本を訪れた2人の刑事が、ヤクザ同士の抗争と陰謀に巻き込まれていく様子を描くアクション作品。

ニューヨーク市警刑事のニック(マイケル・ダグラス)とチャーリー(アンディ・ガルシア)は、立ち寄ったレストランで、ヤクザの幹部が別のヤクザグループに襲撃される場面に直面する。ニックらは逃走を図ったヤクザを追跡し、グループのリーダー格である佐藤(松田優作)を逮捕する。ところが日本大使館より佐藤が指名手配犯である旨の通知があり、取り調べをする間もなく、佐藤の身柄を日本に送致する事になる。上司より佐藤の護送を指示されたニックは憤慨しながらも、チャーリーと共に日本へと発つ。ニックらは空港で待機していた警察へ佐藤を引き渡すのだが、引き渡した相手が実は警察を装った佐藤の手下達である事が判明する。是が非でも佐藤を自らの手で捕らえたいニックは、捜査に加わる事を要望するも、大阪府警の警視・大橋(神山繁)はそれを認めず、警部補・松本(高倉健)の監視下に置かれ、行動が抑制されてしまう。程なくして、空港に現れた佐藤の手下の一人が殺害される事件が発生する。事件の背後に、ドル紙幣の偽造に絡む大きな陰謀の存在を察知したニックは、日米における捜査慣習の違いに戸惑いながらも、松本の支援を受けつつ佐藤の行方を追う。事件はやがてヤクザ同士の抗争へと発展し、ニックらも身を賭した戦いに巻き込まれていく。

名監督リドリー・スコットによる日米スター共演で名高い傑作。不詳おっさん、故・高倉健の出演作品初鑑賞であります。長らく映画を観る生活をしてこなかったものだから、今になってこうして失った時間を取り戻す様に映画漬けの日々を送っておるワケで、高倉健の訃報を聞いてもいまいちピンと来ず、なんともお恥ずかしい限り。というか、松田優作の出演作もこれが初めてなんだけど(汗)偽札の原版を巡って、若手ヤクザが親分を相手取って下克上を繰り広げ、そこへニューヨーク市警の刑事2人が巻き込まれていくというストーリーで、大半が大阪を舞台に進行する。海外の作品で日本を題材に扱う場合、キテレツなジャパニーズ観を醸しだしてしまう事が常で、本作もそんなノリがないワケではないけれど、綺羅びやかな大阪の歓楽街と、それに相反する様な頽廃的でレトロな下町の空気が程よく融け合って、なんともサレオツな感じ。そんな日本を舞台に、マイケル・ダグラス高倉健という洋邦のスターが、互いにぶつかり合いながらも信頼を築き上げていくという、アツい漢の友情を描いたドラマですな。高潔な松本は不正に手を染めていたニックを諭し改めさせ、逆にニックは松本をおカタい組織の枠から解き放つ。「マサ」「ニックさん」の掛け合いが渋い。ニックが日本食に苦戦したり、松本がチャーリーとクラブで歌に興じたりと印象的なシーンもたくさん。高倉健が主役のダグラス以上に良い味を出していて、しかも英語が上手で聞き取りやすいのよね。25年前の作品だけど、BD化に伴うリマスタ具合も素晴らしく、見応え充分だった。

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