チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

擬態。

この土日はまた気温が上がり、終日プラス気温となるらしく、明日は雨が降るかもしれない。そうかと思えば、週明けは極寒に逆戻りらしい。落ち着いたと思ったら、またツルツル路面の復活だ。今年の冬は寒暖の振幅が激しすぎやしないか。ときに今日明日の高温による、雪まつり雪像への影響が気になる。雨が降ったらドロドロに融けて、無残な姿になりかねない。来週行くことに決めたのに萎える。

昨晩、和歌山の方で男児が惨殺されたそうで、逃亡していた容疑者が今朝方逮捕された。22歳のその男が護送される映像を見たが、男は坊主アタマで、それが僕と丁度同じくらいの髪の長さだったから、僕は言い様のない居心地の悪さを覚えた。おい、これじゃ僕とソックリじゃないかと。漏れ伝わってくる情報から察するに、男はキ印特性があるらしく、近隣住民も「あーやっぱりか」という感じらしい。

こういう事件が起こる度に、これくらいの歳頃の子供がいる親御さんは、どんな心境だろうなどと僕は考えてしまう。生涯お一人様確定の僕は、我が子どころか、そもそも「子供」という存在と関わった事すら無いので、妄想に耽る事でしか、子を持つ親の気持ちを推し量る事ができない。この手の犯罪が目立って増えているというワケでもないだろうが、報道ではやはり扇情的に伝えられるきらいがあるから、僕が親だとしたら、また子供が犠牲になったぞ、我が子は大丈夫なのかと心配で堪らないだろう。ひょっとしたら仕事も手に付かないかもしれない。しかし、今の僕が一番心配すべき事は、自分が犯罪者然とした風貌になっていないかという問題だ。いかに底辺の廃人でも、身なりはしっかり整え、健全な社会人を装わなければならない。いわば擬態。こうやって自己愛ばかりが募り、キモさMAXのおっさんとなっていく。

 

映画鑑賞記

ルアイリ・ロビンソン監督作「ラスト・デイズ・オン・マーズ("The Last Days on Mars" : 2013)

火星の有人探査計画を終え、地球へ帰還する直前のクルー達を襲う惨劇の行方を描くSFホラー作品。

ISC(国際宇宙委員会)の指揮の下、科学者やエンジニアなど8人のクルー達が参加し、火星で長期の有人探査を行うオーロラ計画2の終了が近づく。6ヶ月の滞在期間も残すところ20時間弱となり、クルー達は作業を終了し、探査本部であるタンタルス基地で、地球へ帰還する準備を始めていた。折り悪く、火星表面に激しい嵐が発生し、軌道を周回する衛星オーロラと通信が途絶えてしまい、キャプテンのブルネルを始め、クルー達は気を揉んでいた。基地での最後のミーティングを行う直前、ペトロビッチは基地外の施設を修理する為に、ハリントンと共にローバーで現場に向かった。期間内に大きな発見ができなかった事を悔やみながら、後ろ髪惹かれる思いで、ミーティングの為に調査を打ち切ってきたアルドリッチは、ペトロビッチが修理と称して、個人的な目的で探査現場に向かったのだと訝る。アルドリッチペトロビッチの個人端末内のデータを無断で調べ、そこに微小生命体の存在を示すデータを発見し、クルー達は色めき立つ。ペトロビッチアルドリッチの推測通り、探査現場に赴き、サンプルの回収を行っていたが、その最中、地盤が崩落し、亀裂に飲み込まれてしまう。ブルネルはペトロビッチが消えた現場の確認に赴き、そこにダルビーを残して、捜索準備を整える為に基地へ引き返す。夜が訪れ、ブルネル、キャンベル、レーンらがペトロビッチの捜索に向かうと、ダルビーも消えており、結局2人を発見できぬまま基地へ戻る。程なくして、基地に2人のクルーが近づいてくる。ペトロビッチとダルビーと思しき彼らは自我を失った上、凶暴化しており、見境なくクルー達を襲い始めるのだった。

火星探査最終日にクルー達が何者かに襲撃され、地球への帰還が絶望的になっていく、その一部始終を描いたホラー。平たく言えば、火星ゾンビ作品。ペトロビッチが発見した微小生命体は、実は感染性の高いバクテリアで、一度傷口などから感染するとゾンビ化してしまう。探査目的で来ているクルー達は、殺傷兵器など持ち合わせているワケもなく、屋外でも平気で歩き回れるゾンビ達から逃げ惑うしかない。タイミングが悪いことに、周回軌道上の帰還船との通信が不調で、到着を早める事もできず、クルー達は一人、また一人と襲われ、ゾンビ化していく。主人公でエンジニアのキャンベルは、ゾンビ化せずに無事火星から脱出できるのか、というハナシ。セットやロケーションのビジュアル面はかなり良い雰囲気なのだけど、如何せんプロットが貧弱で単調。その上、ゾンビが地味で、何世代か前のホラーの様なのが残念過ぎる。これだっていう見どころに欠ける。キャンベルが過去のオーロラ計画1の方で、トラウマとなる様な経験をした描写があり、時折生じるフラッシュバックに苛まれるのだけど、それにどういう意図があるのか、最後まで明かされる事も無く、なんだかなぁって感じ。

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