チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

女子ーズ

福田雄一監督作「女子ーズ」(2014)[DVD]

突然、5人組のヒーロー戦隊「女子ーズ」に任命された女子達が、渋々ながら怪人退治に奮闘する様を描く特撮コメディ作品。

建設会社の営業社員・赤木直子(桐谷美玲)、複数のバイトを掛け持ちするフリーター・黄川田ゆり(高畑充希)、女優を夢見て修行中の劇団員・緑山かのこ(有村架純)、アパレルショップのバイト店員・青田美佳(藤井美菜)、財閥令嬢・紺野すみれ(山本美月)、互いに見ず知らずの5人は、突如、謎の男チャールズ(佐藤二朗)の元へ呼び寄せられる。チャールズは、地球侵略を目論む悪の怪人を退治するヒーロー戦隊を指揮する司令官で、この度、前任の戦隊の任期満了に伴い、新たに5人組の戦隊を結成する運びとなった事を、5人に告げる。戦隊の名称は「女子ーズ」。5人はそれぞれの苗字に色が含まれているという、それだけの理由で選ばれたのだった。5人にはそれぞれ仕事や私生活がある為に、無償での怪人退治というチャールズの要請に困惑するのだが、リーダーの赤木がその場を執り成し、晴れて女子ーズの活動が始まるのだった。

東京都心の侵略を目論む怪人一派は、毎度決まった荒れ地に現れた。その都度、5人はチャールズの呼び出しを受け、結集した後、女子ーズに変身して退治する、いわばお約束のパターンが出来上がっていた。怪人は頻繁に現れるものの、5人が考えていた程の手応えはまるで無かった。5人全員が揃った時にのみ繰り出せる必殺技「女子トルネード」が強力で、どの怪人も一撃必殺で倒せてしまうからであった。次第に、メンバー達の間には気の緩みが生じ、1人また1人と、仕事などを理由に、怪人退治をサボり始める様になる。チャールズは5人を招集し、叱責するのだが、逆にギャラの支払いを要求され、戒める事ができなくなってしまう。

その頃、赤木は勤める会社で自身が担当する美術館建設のプロジェクトが佳境に入っていた。ライバル他社との競合プレゼンという大事な日に、チャールズより怪人退治の呼び出しがかかるのだが、赤木はこれまで一度も怪人退治をサボった事が無いのを盾にし、プレゼンの方を選択する。その日現れた怪人スネークネルネは、これまでの怪人より強力で、赤木以外の4人は女子トルネードを使えず、苦戦を強いられる。スネークネルネは夜が近づき、寒くなったという理由で退散した為、4人はなんとか生還し、赤木の元を事情を聞きに訪れる。その場で赤木は、自分は社員でバイトとは責任が違うなどと言い放ってしまい、その言葉に失望した4人は、赤木の元を去る。それ以後、4人は各々が適当にサボりながら怪人退治を続ける様になる。

そんな事とは露知らず、赤木はチャールズの呼び出しを無視し続け、仕事を優先させた為に、プレゼンは成功し、プロジェクトは着々と進行していった。しかし、赤木には独善的で融通が効かないところがあり、社内で後輩と意見が衝突してしまう。そんな時、赤木は再びチャールズの元へ招集される。そこで初めて、赤木は他の4人がまだ怪人退治を続けている事を知り、自分の無責任さを痛感する。後日、最強の怪人メタルゴードン出現の知らせを受けた赤木は、初めて後輩を信頼して大事な仕事を任せ、チャールズの招集に応じる。ところが荒れ地に集まったのは赤木だけだった。赤木はメタルゴードンに5人集合まで待ってもらう様に頼み込み、他の4人の元へ結集を直訴する為に奔走する。

赤木がなんとか4人を説得し終えた頃には、もう夕方になっていた。再びフルメンバーの女子ーズとして集合した5人は、巨大化したメタルゴードンを女子ーズロボで倒す。結束を固めた女子ーズだったが、その後もメンバーはサボりがちで集まりが悪く、前途は多難だった。

 

気鋭の若手女優5人組のコミカルな演技と、特撮ならではの敢えてのこのチープ感を楽しめれば、なかなか痛快なコメディである。レッド役の桐谷美玲はリーダー格だけあって、力みすぎている感じがしないでも無いが、それはそれで面白い。イエロー役の高畑充希がカツカツのフリーターで、5人の中で一番冷めているキャラなのだが、更にツッコミポジションでもあり、要所要所でメンバーやチャールズにツッコむのも面白い。チャールズ役の佐藤二朗は、あーでもないこーでもないとブツブツ呟く、お馴染みのキャラ設定で、これまた最高に笑える。肩に乗せている謎の猫は何なんだ?(笑)とまれ、期待値を下げ、ゆる~く楽しむべき作品かなと。

f:id:horohhoo:20150309212907j:plain

f:id:horohhoo:20150309212910j:plain

f:id:horohhoo:20150309212913j:plain

f:id:horohhoo:20150309212916j:plain

f:id:horohhoo:20150309212919j:plain

f:id:horohhoo:20150309212921j:plain