チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~

セス・マクファーレン監督作「荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~」("A Million Ways to Die in the West" : 2014)[BD]

恋人に振られたヘタレ男が、偶然出会った美女の協力を得て、恋人の気持ちを取り戻そうと奮闘するも、やがて凶悪な悪党に命を狙われる様になる、その顛末を描く西部劇コメディ作品。

西部開拓時代のアリゾナ州。荒野の田舎町オールドスタンプで牧羊業を営むアルバート(セス・マクファーレン)は、決闘から尻尾を巻いて逃げ出す様な臆病な男だった。よく言えば温厚な優男だが、常日頃から卑屈で自虐的な言動を振りまくダメ人間で、その上、銃を扱う事さえままならず、肝心な羊の扱いも下手だった。アルバートは荒野のアリゾナに嫌気が差し、フロンティアを目指してサンフランシスコへの移住を検討し始める。ある日、アルバートは長年付き合ってきた恋人ルイーズ(アマンダ・サイフリッド)から突然別れを告げられてしまう。アルバートが余りにも男としての魅力に欠ける為に、ルイーズは愛想を尽かしたのだった。アルバートを振るや否や、金持ちのフォイ(ニール・パトリック・ハリス)と付き合い始めたルイーズを見て、アルバートはフォイに対抗意識を燃やす。

その頃、悪名高いクリンチ(リーアム・ニーソン)率いる悪党集団が、旅の途中で町の傍に差し掛かる。クリンチは採掘屋の男から金塊を強奪した後、一時的に身を隠す事に決め、その間、妻アナ(シャーリーズ・セロン)に部下ルイスと共に町に留まるように命ずる。アナは幼少の頃にクリンチと強引に結婚させられ、以後ずっとクリンチの意のままに扱われてきた為に、クリンチを忌み嫌っていた。町の酒場でルイスがきっかけで騒動が起こり、その場にいたアルバートが身を挺してアナを間一髪で救う。アナと意気投合したアルバートは、ルイーズとの別れの件を打ち明ける。

翌日、アルバートはアナと共に、町で開催される恒例の祭りを訪れる。アルバートはルイーズを連れたフォイと出会し、射的で腕を競うが惨敗する。しかし、アナが卓越した腕前を披露し、アルバートとフォイは1週間後に決闘で勝負を付ける事になる。アナは素人のアルバートに銃の特訓を施す事で、アルバートがフォイに勝利し、ルイーズに見直してもらえる様に、親身になって協力する。決闘前夜、アナと共にダンス会に参加したアルバートは、フォイの髭ダンスに圧倒される。アナはクスリを盛った酒をフォイに飲ませる。アルバートとアナは互いに気持ちが昂じ、キスをする。留置場から脱獄したルイスがその現場を目撃し、クリンチに報告する。

翌日、決闘の場にクスリで絶不調なフォイが現れる。アルバートはその姿を見て、決闘を止め、ルイーズを諦める事を告げる。アナは最後まで姿を見せなかった。程なくして、アナを捕らえたクリンチが手下を率いて町を訪れ、キスをした男を探し始める。クリンチは男が期限までに名乗り出なければ、町を襲撃すると告げる。アナがクリンチの妻だと知ったアルバートは失望し、町を出る準備を始める。

アナはクリンチの不意を突いて脱走し、アルバートの家に逃げ込むが、そこへクリンチ一派が追いかけてくる。アルバートとアナは別々に逃走するが、アナはクリンチに捕まってしまう。一方、追手から逃れたアルバートは、原住民に捕らえられてしまう。ところが、オタク気質なアルバートは原住民の言葉を解した為に、彼らに好意を持たれ、歓待を受ける。原住民に試練のクスリを振る舞われ、超常体験をしたアルバートは進むべき道を見出す。

町に戻ったアルバートは、アナを人質に取ったクリンチと対峙する。アルバートは、アナからクリンチの卑怯な手段について助言を得ていた為に、それに習い機先を制す。アルバートの一撃はクリンチの腕を掠めただけで、絶体絶命かと思われたが、クリンチはその場に倒れこみ、死ぬ。アルバートは原住民に知恵を授かり、毒蛇から抽出した猛毒を銃弾に注入しておいたのだった。ルイーズはアルバートの勇姿を見て、心変わりするが、アルバートの心には既にアナがいた。クリンチには莫大な懸賞金が掛けられており、アルバートはそれを一手に獲得する。アルバートとアナは、夥しい羊と土地を手に入れ、2人で牧羊を営みながら幸せな暮らしを始めるのだった。

 

基本的に西部劇モノや時代劇モノは敬遠しがちで、本作も期待値はさほど高く無かったのだが、キャストが豪華で好きな面々ばかりだったので鑑賞。西部劇を現代的なノリで脚色した、ヘタレ優男と超絶美女のラブコメという感じ。R15だけあって、かなりお下品且つおバカテイストに溢れた痛快コメディで、そういう意味では人を選ぶ作品かなと。顔面スペルマやら、ハットに脱糞やら、羊のペニスやら、挙句の果てには倒れこんだリーアム・ニーソンのおケツにデイジー挿したり、メリケン自由過ぎだろってシーンの連続。さすがにニーソンのおケツは代役だと思うが、こういうノリの作品にも出るんだな。サイフリッドもビッチな役どころだし、よくやるなぁと思った。シャーリーズ・セロンの谷間もスゴイ。ユニバーサルならではの小ネタパロディや、カメオ出演も随所に仕込んであって、映画ファンならニヤリとするはず。

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