チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

予期せぬ奇跡。

一応、ネタバレ無し宣言。昨日、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観てきた。第87回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠受賞を達成した事で注目の1作だ。

かつてバードマンというハリウッド大作シリーズで一躍有名になったものの、その後ずっと不振続きで、映画俳優としては枯れてしまった男リーガンが、再起を賭けてブロードウェイで演出家デビューを目指す。脚本&セットが完成し、役者も揃い、プレビュー公演を目前に控えたリーガンの心は、尚もバードマンの栄光とそこからの凋落ぶりに苛まれ、演劇の世界で自分が受け入れられるか、自信が持てずにいる。やがて倒錯した彼は奇行に走り、誰もが予期せぬ騒動を引き起こす、というのがハナシの基本で、いわばブラックコメディ作品である。

最初から最後まで、まるで1つのカメラで長回し撮影した様なシームレス風に展開するから、臨場感と没入感がハンパなく、そこへドラムオンリーのジャジーなBGMが巧みに抑揚を付けている。結末は鑑賞者の判断に委ねる様な仕上がりになっている為、その解釈を巡って、ネット界隈では喧々諤々の様相を呈している。終始、台詞が多めで、スクリーン上を踊る情報量に富んでおり、やや難解だったが、心地良い疲れが残る作品だったと思う。これならアカデミー作品賞受賞も納得の傑作だった。本当に面白かった。

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来週公開のシンデレラの宣材のガラスの靴。何とはなしに撮ってみた。

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来月以降の新作、チャッピーとトゥモローランドが楽しみ。

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作品のジャンルのせいか、単に時間帯のせいなのか、昨日はお一人様の客だけで、カップルは見当たらなかった。映画館を出たら、その足でハロワに向かった。前回から3週間も間が空いてしまった。やはり都市部のハロワは使いやすくて良い。最新の求人・求職・賃金状況を見たが、好況感を牽引してるのは建築・建設関係くらいで、それに医療・介護関係が続いて、後は惨憺たる状態だ。参っちゃうね。