チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

冷たくなった4日前のコンビニチキンを発見して、俺はボケ始めたのかも知れないと真剣に考えた。

齢を重ねるに連れ、度忘れや物忘れが増えてきた気がするのだが、昨夜経験した度忘れはかつてない程のレベルであった。自分でも信じられないが、リアルで「はぅあっ!」と大声を上げてしまった。

先週の土曜の昼下がり、用事がてらにローソンに立ち寄ったので、昼食用にと黄金チキン旨塩を買った。その後、スーパーに寄って、少量の食材を買い足してから帰宅したのだが、その時、チキンは買い物袋の他のモノと一緒に無造作に詰め込んでいた。その段階で、僕のアタマの中から、買ったばかりのチキンがすっかり消え失せてしまった。結局、その昼は菓子を食べて済ませた為に、終ぞチキンを思い出す事も無く。それから4日経った昨夜、買い物袋を漁っていたら、冷たくなったチキンを発見し、驚愕した次第である。

果たしてこれは度忘れで片付けて良いものだろうか。仮にこんな事が連続して起きるとすると、僕は自分自身でさえ信用できなくなりそうで怖い。近年、若年性認知症について見聞きする機会が増えたが、自分がそうならないという保証はどこにも無い。僕の様な完全にぼっちで社会から隔絶したおっさんは、もし症状が現れ始めても、自分でその兆候に気付けなければ、誰の助けを得る事もできない。この日記も自分が自分で無くなった時を想定して書いているワケだが、その必要性は今後より一層高まることだろう。このだだっ広い世界で僕の事を知っているのは僕だけだ。しっかりしないといけない。

今月末に「アリスのままで」という若年性アルツハイマーをテーマに描いた映画が公開されるが、是非観に行こうと思う。