チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ジェサベル

ケヴィン・グルタート監督作「ジェサベル」("Jessabelle" : 2014)[BD]

事故で負傷し、父の家に身を寄せる事になった女が、次々と異常な現象に見舞われていく様を描く超自然ホラー作品。

ジェシーは婚約者と共に新居に移ろうした矢先に、車両の追突事故に遭う。婚約者は死亡し、ジェシーも重傷を負うと共に、身篭っていた子供も喪ってしまう。事故から2ヶ月後、両脚に後遺症を抱えながらも退院したジェシーは、父レオンの元に身を寄せる事になる。ジェシーは母ケイトとは生後すぐに死別し、叔母の元へ預けられた為に、父とは長らく連絡を取っていなかった。

車椅子のジェシーは不安を抱えながらも、父に連れられて湖の畔に立つ実家に到着する。父に母の部屋で暮らす様に促されたジェシーは、疲れを癒やすべく眠りに就く。その夜、ジェシーはベッド際に車椅子に座る女の気配を感じ、更に翌日も不可解な現象に見舞われる。ジェシーは母の部屋で遺品を物色している際に、ベッド下でジェサベルと記された箱を見つける。中には数本のビデオテープが入っており、ジェシーは早速デッキで確認する。テープには1988年当時の母が、2006年の18歳になったジェサベルに宛てたメッセージが記録されていた。ジェシーは映像の中の母の姿に感激する。母は誕生日の祝いと称して、タロット占いを行って見せ、家の中にジェサベルを見つめる女の姿があり、家を出て行く様に要求している事を伝える。不意に父がビデオを止め、テープを破壊する。憤慨した父は、ジェシーに家の中を嗅ぎ回らぬ様に命じ、ジェシーの車椅子を湖に投げ捨てる。その夜、ジェシーは得体の知れぬ者達が登場する悪夢に襲われ、目を覚ますと、再び車椅子に座る女の影が現れる。ジェシーが誰何すると、女はジェサベルと答える。

翌朝、父は母の使用していた車椅子を用意し、ジェシーに詫びる。父が仕事で家を出た後、ジェシーは湖の向こう岸に光る何かを見つける。その後、ジェシーは残ったテープの中身を確認する。母はタロットの結果を川沿いの教会のモーセに相談し、それがジェサベルの内面だと分かったと告げる。その上で、再びタロット占いをし、ジェサベルの死が見えると言い残してテープは終わる。

理学療法士がやってきて、ジェシーは入浴するが、浴室で1人になった途端、暗がりの中からジェサベルが現れ、ジェシーに襲いかかる。その時、父が駆けつけ、悪夢に怯えるジェシーを発見する。父は、母が妊娠5週目に脳腫瘍が見つかったものの、化学療法を拒み、頭がおかしくなったと打ち明けると、残ったテープを焼いて処分しようとする。しかし、火を付けようとした父の体が引火により炎上し、父はジェシーの目の前で焼け死ぬ。

父の葬儀の後、ジェシーは教会で高校の同級生で元彼だったプレストンと再会する。しかし、ジェシーは悪夢に登場した人物とよく似た男を見て意識を失う。自宅で目を覚ましたジェシーは、付き添っていたプレストンに感謝し、2人で食事に繰り出す。2人は昔話に花を咲かせるが、その際、ジェシーはプレストンが既婚者だと知る。ジェシーは、死人の様な女と焼けただれた男が登場する悪夢に苦しんでいる事を打ち明け、更にビデオテープの事を話し、父が燃やし損ねたテープを回収するが、プレストンは立ち直るまで見るべきでないと諭す。

プレストンが帰ると、ジェシーはテープの中身が気になり、再び再生する。それは1986~87年にかけて、父と母を撮った微笑ましい映像で、パーティの席上、父は母の妊娠を発表していた。もう一本のテープでは、ジェサベルが死んでいると嘆く母が記録されていた。その直後、ジェシーの手元の瓶が飛び、足音がするなど、不可解な現象が続き、鏡にジェサベルと思しき女の姿が映る。次の瞬間、鏡は砕け散り、壁から更に大量のビデオテープが現れる。

翌日、何事も無かったかの様に、ジェシーは目を覚ます。駆けつけたプレストンに、ジェシーは向こう岸の光の事を告げ、2人でボートに乗って確認に向かう。森の木々に魔教の呪物が結わえてあり、それが光り輝いていたのだと判明する。更に沼を分け入り、2人はジェサベルの墓石を発見する。没日はジェシーの誕生日と同じだった。謎を解明する為に、プレストンが墓を掘り起こし、棺に収められた赤子の遺骨を発見する。2人は保安官に通報し、ジェシーとの関連を調べる為に、DNA検査を行う事になる。

その日、ジェシーはプレストンの家に身を寄せ、翌日、ジェシーの家の元家政婦だった老女を訪ねる。老女はジェシーを見るや、「ジェサベル」と口にし、霊を呼び出し憑依させるというハイチの古い歌を口ずさむと、「ジェサベルは報いを受けるとモーセに伝えよ」と告げる。モーセを訪ねて川沿いに向かった2人は、朽ち果てた教会に辿り着き、そこでモーセが1988年に既に死んでいた事を知る。突然、男達が現れ、プレストンを殴りつけると、立ち去るように命じる。

プレストンはジェシーに、今でも好意があると打ち明け、家から出る様に促す。ジェシーは荷造りの為に家に戻る。プレストンは荷造りを終えたジェシーを担ぎ出すが、それはジェシーに成りすましたジェサベルで、プレストンに襲いかかる。異変を察知したジェシーは、負傷し意識を失ったプレストンを発見する。ジェシーは保安官を呼び、病院に搬送されたプレストンの命に別条の無い事が分かる。更に、赤子が産まれた直後に殺された事が伝えられる。

ジェシーはジェサベルが助けを求めているのだと察し、家に憑いているジェサベルに力になりたいと呼びかける。その時、保安官から連絡が入り、プレストンの意識が戻った事と、赤子が黒人だったと伝えられる。すると突然、ジェシーの目の前にビデオテープが出現する。テープには、錯乱した母が、ジェサベルとモーセが既に死んでいると嘆き、赤子のジェシーにドアを開け待っている、報いを受けろと告げた後、拳銃自殺をする様子が記録されていた。その直後、ジェサベルの前に母が現れる。ジェシーは、ジェサベルの父がモーセで、母はジェサベルを産む為に化学療法を拒んだ事、母の情事に怒り狂った父レオンが、産後間もないジェサベルを殺して湖に沈め、モーセを焼き殺した後、それらを隠蔽する為に養子を取り、ジェシーと名づけた事を知る。そこへモーセが現れ、母と共にジェシーに罪を償わせようとする。ジェシーは車椅子で湖に運ばれ、突き落とされる。そこへプレストンが保安官と共に駆けつけ、ジェシーが自ら湖に飛び込むのを目撃する。水中で息絶えようとするジェシーの前に、ジェサベルが現れ、母の形見の腕輪を奪うと、口づけをし、水上へ向かう。ジェシーと入れ替わったジェサベルを、そうとは知らぬプレストンが救出する。



開始直後に事故が起こり、婚約者が死に、自らも足が不自由になってしまうのは驚いたが、コレは主人公に枷をはめる為の強引な力技なんだよね。んで、長らく会っていなかった父の元で暮らす事になり、父と亡き母の間に隠された真実を知ってしまうと。双子か?腹違いの子か?と思わせておいて、実はジェシーは養子で、ジェサベルは母の浮気相手の子だと判り、しかもそれが人種違いの子だったのである。そりゃ父はさぞ驚愕した事だろう。ネット界隈でそんな話を聞いた事があるが(笑)母に憎まれ、ジェサベルに襲われ、ジェシーにしてみたら逆恨みもいいところで、泣きっ面に蜂過ぎる運命だ。ホラーにしては程々の怖さで、グロさは無いが、展開の妙でなかなか面白かった。それにしても、パッケージの絵がかなり強烈だから、ジャケ借りする人は多いだろうな。個人的にはサラ・スヌークのムチムチした体が良かったが。

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