チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ウィッチマウンテン/地図から消された山

アンディ・フィックマン監督作「ウィッチマウンテン/地図から消された山」("Race to Witch Mountain" : 2009)[BD]

タクシードライバーの男が、宇宙からやって来た兄妹を追手から守り、無事帰還させる為に奮闘する様を描くSF作品。

ロサンゼルス郊外にUFOが墜落し、政府は国防総省で極秘の計画を指揮するヘンリー・バークを派遣する。バークは現場一帯を封鎖させ、UFOの回収作業と同時に、逃亡した地球外生命体の捜索を部下に命じる。

その夜、ロサンゼルスでタクシードライバーを生業とするジャック・ブルーノは、宇宙物理学者のアレックス・フリードマン博士をホテル「プラネット・ハリウッド」まで乗せる。フリードマンはホテルで開催されるUFO会議で講演する予定だとブルーノに告げる。

翌日、ブルーノの元に、かつて闇社会で世話になっていたウルフの手下2人が訪れ、仕事を持ちかける。しかし、既にウルフと縁を切ったブルーノは、2人を追い返す。ブルーノがタクシーに乗り込み、発車させるや否や、後部座席に少年と少女がいつの間にか乗り込んでいるのに気付く。2人は兄妹で、それぞれセスとサラと告げると、ブルーノに大金を差し出し、目的地まで向かう様に依頼する。一方、バークは、人型の生命体がロサンゼルスに向かい、ATMから1万5千ドルを抜き取り、タクシーに乗り込んだ事を掴む。

ブルーノは兄妹の指示に従い、都市部を離れ、荒野の真ん中へ向かう。そこにバークらの乗った追跡車が現れ、タクシーを襲撃する。ジャックはそれがウルフの手下と考え、猛追を振り切ろうとすると、セスが能力を使い、追跡車を撃破し、バークを足止めする。タクシーが荒野に佇む空き地に到着すると、ブルーノは兄妹を降ろして立ち去ろうと考えるが、心配になり、屋内まで同行する。兄妹は小型の装置を使い、隠し扉を開け、地下へ向かい、植物の生い茂る空間に辿り着く。サラは植物から新たに装置を取り出すと、それが探していた物だと告げる。その時、スーツを身に纏った怪人が、兄妹を襲撃し、サラの装置を奪おうとする。屈強なブルーノでさえ、怪人には歯が立たず、怪人は武器で植物を燃やし始める。サラが能力で怪人を退け、3人は屋外へ脱出し、再びタクシーに乗り込むと、炎上する空き家から逃走する。ジャックが事情を問い質すと、兄妹は違う世界の領域の話だと告げる。そこへ怪人を乗せた小型機が現れ、襲撃を始め、タクシーはトンネルに逃げ込む。兄妹は怪人がサイフォンという殺人マシーンで、標的を破壊するまで追い続ける暗殺者だと明かす。ブルーノは小型機をおびき寄せて、列車と衝突させ、その場を逃げ切る。サイフォンは負傷しながらも、難を逃れる。

兄妹は他の星から来た宇宙人だとブルーノに明かし、証拠としてサラが念力を見せる。ブルーノはタクシーを修理に出すと、兄妹を連れてレストランに入る。その時、兄妹を探知したバークからブルーノに連絡が入り、犯罪歴の抹消と交換条件で、兄妹を渡す様に提案する。ブルーノは、レストランが特殊部隊に包囲されるのを確認すると、兄妹を連れ、屋上から脱出を図る。3人は修理途中のタクシーに乗り込むと、サラが能力を使ってバーク達の足止めをし、出発する。その時、出逢った犬をサラが気に入り、ブルーノの意思に反して連れて行く。

兄妹は盗まれた宇宙船が隠されている基地へ向かう様に依頼するが、ブルーノは自身だけでは力になれないと考え、フリードマンに相談すべく、ホテルに向かう。ブルーノはフリードマンに事情を伝え、更にサラが能力を見せる事で、信頼させる。兄妹は3千光年離れた星からワームホールを通過して、地球に来た目的を打ち明ける。兄妹の住む星は大気汚染で滅びかけており、科学者である兄妹の両親が、地球の環境に着目し、地球で実験を行ったところ、死にかけた植物を生き返らせる事に成功した。ところが、軍は科学による星の再生より、地球の侵略を主張しており、それを止める為に兄妹が実験結果を回収し、星に持ち帰る必要があった。サイフォンはそれを妨害する為に、軍が派遣したのだった。

フリードマンは政府陰謀論者のハーランがUFOの隠蔽に詳しいと考え、相談を持ちかける。ハーランはウィッチマウンテン内にある最高機密の施設内の可能性を告げる。ハーランから場所を教わったブルーノ達がホテルから発とうとするや否や、宇宙博の会場にサイフォンが出現する。サラがサイフォンを退けると、そこへバークが部隊を率いて現れる。ブルーノ達は騒動に乗じてホテルから脱出し、ハーランのRVでウィッチマウンテンを目指す。

道中、ブルーノとフリードマンは意気投合する。ウィッチマウンテンに到着すると、一同は山を登りながら内部への侵入方法を探る。不意に、セスとサラが麻酔銃を食らって捕らえられ、ブルーノとフリードマンはバークの舞台に包囲される。2人は真実を話し、説得を試みるが、バークは意に介さず、強制的に山から連れ出される。ブルーノ達は諦めるフリをして、敵を欺き、逃げ出すと、排熱坑から内部への侵入を試みる。2人は兄妹が捕らえられている実験室のある最奥部へ向かう。その時、サイフォンが施設内に侵入し、部隊が対処に向かう。その隙に乗じて、2人は兄妹を救出し、宇宙船の元へ向かう。兄妹は宇宙船を起動し、乗り込もうとするが、そこにバークの部隊が現れ、ブルーノ達を包囲する。しかし、再びサイフォンが襲撃に現れた為、その隙に一同は宇宙船に乗り込み、施設から脱出する。

宇宙船内部にサイフォンが侵入し、ブルーノが応戦する。そこへセスが加勢し、ブルーノはサイフォンを宇宙船のエネルギー部に落とし、消滅させる。宇宙船を着陸させると、兄妹はいつでも会える様に発信機をブルーノに手渡す。兄妹はブルーノとフリードマンに感謝を伝えると、犬を預けて、地球を発つ。その後、ブルーノとフリードマンは、ウィッチマウンテンでの顛末を本に著し、ベストセラーとなる。

 

 

ディズニー作品で可も無く不可も無くな仕上がり故、なんだかとってもモノ足りない印象。人類より遥かに高い技術力と、更に超能力まで持ち合わせている宇宙人が、大気汚染には抗えず、他の星を侵略しようと企てる向きが大半を占めるとはねぇ。この有り様じゃ、進化に夢も希望もありゃしない。ハナシの流れとしては、主人公のブルーノが助けた宇宙人の兄妹と同行する内に、気脈を通じさせ、信頼関係を築いていくという、実に優等生的な感じだ。兄妹の星の軍はもっとサイフォンを派遣すれば良かったのに、何を勿体ぶってるんだろう。というか、2人は人間の姿形をしているのに、なぜサイフォンのあの様にグロい造形なのかな。プレデターを想起させるんだよね。チグハグじゃないか?

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