チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

マッドマックス2

ジョージ・ミラー監督作「マッドマックス2」("Mad Max2:The Road Warrior" : 1981)[BD]

荒廃した世界に蔓延る暴走族と人々との間で繰り広げられる、石油を巡る激しい攻防の行方を描くアクション作品。

大国間同士の戦争で大地が荒廃し、人類が衰退した近未来世界。人々は石油資源の枯渇に直面する。荒野に蔓延る暴走族は石油を求め、血眼になって路上を駆け巡る。最愛の妻と息子を喪ったマックスは、亡霊に追われる様に荒野を彷徨う日々が続く。

愛犬を従え、V8エンジンを搭載した特別仕様の追跡車で疾走するマックスに、暴走族の一派が群がる。マックスはこれを退け、石油を調達すると、立ち寄った敷地で荒野を流離う男ジャイロの罠にかかる。しかし、マックスは反撃し、逆にジャイロを拘束する。ジャイロから石油精製所の存在を聞いたマックスは、その場所へ案内させる。2人が高台から精製所の様子を窺っていると、施設を所有している集団が、暴走族の大群に何度と無く襲撃を受けているのを目の当たりにする。

翌日、精製所から出発した車両が暴走族の一派に襲われ、乗っていた女が殺され、男も瀕死の重傷を負う。その現場から暴走族が去った後、マックスは男を救出し、石油をもらう条件で精製所に運び込む。マックスは精製所の集団に暴走族の仲間だと誤解されるが、救出した男との約束を盾に、石油を融通する様に主張する。しかし、集団のリーダー、パッパガーロは、男が死んだ事で約束を無きものとし、マックスを拘束する。そこへ再び暴走族の大群が現れる。暴走族のリーダー、ヒューマンガスは、集団から攫った人質を盾に、和平交渉を呼びかける。ヒューマンガスは、精製所の集団が、石油の積んだタンクローリーをトレーラーで運び出そうとする企てを察知した事を告げる。その時、集団に所属する野生児が暴走族に攻撃をしかけ、ナンバー2のウェズの恋人が殺される。ウェズは激昂するが、ヒューマンガスが羽交い締めにして、気絶させる。ヒューマンガスは、集団が精製所から立退き、設備と石油を引き渡せば、命は助けると提案し、一日の猶予を与えて去っていく。

集団は提案を飲むか否かで意見が分かれる。拘束を解いたマックスは、野生児を手懐ける。パッパガーロは3200キロ離れた北の安住の地へ向かうべく、石油を運び出すべきだと主張するが、仲間達は消極的な反応を示す。マックスはトレーラーの所在を知っている事を明かし、トレーラーを精製所まで運び込むのと引き換えに、愛車に石油を入れて返す様に要求すると、パッパガーロは承諾する。

深夜、マックスはトレーラー用の石油を携行し、精製所を出発すると、ジャイロの所有する小型プロペラ機に乗り、放置されたトレーラーの元に到着する。マックスが精製所へ向け、トレーラーを走らせると、企みを察知した暴走族が襲撃に現れる。マックスはジャイロの援護を受けながら、暴走族の猛攻を退け、辛うじてトレーラーを精製所内に運び入れる。集団と暴走族の攻防の最中、パッパガーロが負傷し、更にウェズの侵入を許すが、マックスらが追い出し、タンクローリーを守る。パッパガーロは故障したトレーラーの修理が完了し次第、出発する事を決める。ヒューマンガスは集団が交渉を無視した事に憤り、皆殺しを宣告する。ジャイロは集団の中の一人の女を誘い、密かに逃げようと企てるが、仲間を慮り女はそれを拒否する。

パッパガーロはマックスにタンクローリーの運転を依頼するが、マックスはそれを断り、出ていこうとする。パッパガーロはマックスを仲間に加え、共に新天地へ向かおうと提案するが、尚も拒絶するマックスに対し、不幸なのはマックスだけではないと詰る。癪に障ったマックスはパッパガーロを殴り倒す。パッパガーロは自分達には人間の誇りがあり、マックスは暴走族と同じクズだと突き放す。マックスはジャイロの制止を振り切り、愛車で精製所を出発する。それを察知したウェズは、ヒューマンガスの命令を無視し、マックスの襲撃に向かう。マックスはウェズの一派に車を横転させられ、重傷を負い、更に愛犬を殺される。マックスは車を自爆させ、ウェズの発見を免れる。マックスの窮地を察知したジャイロが救出に現れ、マックスは一命を取り留める。

パッパガーロは自身がタンクローリーを運転し、暴走族を引き付けている間に、仲間が別ルートで暴走族から逃げる陽動作戦を立案する。そこへ手当を終えたマックスが役に立ちたいと運転を志願し、パッパガーロが了承する。タンクローリーが精製所を出発すると、ヒューマンガスが率いる暴走族の大群が総出になって猛追する。パッパガーロの計画どおり、その隙に仲間達は精製所を脱出し、施設を爆破する。

マックスの運転するタンクローリー上では、仲間達が石油を死守すべく悪戦苦闘する。ウェズらが運転席まで迫り、マックスは窮地に陥るが、野生児の奮闘で退ける。そこへ勝利を革新したパッパガーロが車で合流するが、ヒューマンガスの攻撃で命を落とす。タンクローリーを上空から援護していたジャイロも狙撃され墜落する。暴走族の猛攻を受け、トレーラーが走行に支障を来し始めた頃、再び運転席前方にウェズが現れる。マックスは対向してきたヒューマンガスの車にトレーラーを衝突させ、大破させ、2人を殺すが、タンクローリーも横転する。野生児、ジャイロと共に生き延びたマックスは、タンクローリーの中に石油の代わりに、砂が詰め込まれていた事を知る。パッパガーロの計画で、石油は全て仲間を乗せたバスに隠してあったのだった。

その後、ジャイロがパッパガーロの代わりに集団の新しいリーダーとなり、仲間を率いて新天地へ旅立っていく。更にその後、大人になった野生児が次のリーダーとなり、やがて北部族の長となる。長はタンクローリーの一件以来、マックスと会うことは無く、その後の彼がどうなったのかは不明である。

 

 

前作の成功を受けて、格段にスケールアップしたシリーズ2作目。前作では、社会背景などの設定が詳らかにはされていなかったが、本作の舞台は、悪夢の様な大国間戦争が起きた後の世界である事が導入部で明らかにされる。80年代当時で描き得る近未来は、尚も石油資源のみに頼る世界だったのか、本作では人々が石油を渇望している。当然、暴走族にしても同じ事で、石油が略奪の対象となるワケである。前作で妻子を喪ったマックスは、孤独に荒野を彷徨うハイエナの様な暮らしをしながら、石油精製所に辿り着くのだが、ここを管理する集団がどういう素性の者達なのか、明示的では無いのでよく分からない。暴走族のファッションは前作より遥かに過激になり、なるほどこれが最新作の世界観の原点なのだなぁと感じた次第。精製所の爆発はアホみたいにド派手だし、危なっかしいカーアクションは普通に人が死んでいそうで笑った。マックスの活躍や暴走族の暴れっぷりより、野生児のインパクトが一番強烈で、印象に残る。冒頭と最後のモノローグの語り部が、まさかこの野生児が成長した後の男によるものだとは思わなかったから驚いた。3作目も近々観る予定。

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