チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

エクソダス:神と王

リドリー・スコット監督作「エクソダス:神と王」("Exodus: Gods and Kings" : 2014)[BD]

己の宿命を知ったモーゼが、ヘブライ人を率い、エジプトを脱出するまでの過程を描く叙事詩的作品。

紀元前1300年、メンフィス。ファラオの王宮のセティ王の元に、ヒッタイトの軍勢がカデシュ近くで野営しているという報せが届く。セティは巫女に戦の帰趨を占わせる。巫女は帰趨とは別に、戦で指導者が救われ、救った者がやがて民を率いるという徴を見出し、セティに伝える。セティはヒッタイトの討伐を命じると共に、王子ラムセス、将軍モーゼに互い違いの剣を授け、兄弟として助け合うように促す。

ラムセスが指揮を執り、軍をカデシュに向かわせ、ヒッタイトに奇襲をかける。エジプト軍はヒッタイトを圧倒するが、ヒッタイトも反撃に応じ、苛烈な戦いが繰り広げられる。その最中、ラムセスが戦車から脱落し、窮地に陥ったところをモーゼが救う。エジプト軍は戦に勝利するが、ラムセスは内心、巫女の予言の実現を憂慮する。

セティは戦に関する司令官達の報告の嘘を見抜き、モーゼに真実を問う。モーゼはラムセスを救った事を明かし、予言が無意味だと一笑に付す。予言を信じるセティは、ラムセスより優れ、民を率いる能力を持ちながら、実の息子で無い為にモーゼが、王位を継げぬ事を慮る。

ヘブライ人の奴隷達が暮らすピトムの地で、不穏な動きが察知されたという一報を受け、セティはラムセスに現地のヘゲップ総督に会い、状況を調査する様に命じる。モーゼは、王子のラムセスでは身分が違いすぎるとラムセスを説得し、代わりにピトムへ赴く。

ピトムに到着し、ヘゲップの元に訪れたモーゼは、分不相応に豪勢な暮らしをしている事を窘める。ヘゲップはヘブライ人が増加の一途を辿っており、いつか謀反を企てるのでは無いかと危惧している事を伝え、間引くか、或いは兵力を増強するかの選択をモーゼに提案する。モーゼはヘブライ人との対話を望む。

モーゼはヘブライ人達の過酷な扱いぶりを視察し、年長者を招き対話の場を持つと、その望みを尋ねる。リーダー格の男は、カナンへの帰還だと告げる。モーゼはその男が奴隷達を扇動し、暴動や革命を起こす事を憂慮する。モーゼは自らをビティアの息子、ホルエムヘブの孫だと明かすと、男は自らの名がヌンだと告げ、去る。その後、モーゼはヌンの家に招かれる。

モーゼは、ヘゲップの暮らしぶりについて、書類を調べた上で、王に報告すると告げ、宮殿を後にする。ピトムから出る前に、モーゼはヌンの家に寄る。ヌンはモーゼがピトムに来た事は偶然では無いと告げ、モーゼが奴隷の子だと明かし、その出自を伝える。モーゼが生まれた年に「我々を自由の身にする指導者が生まれる」という預言があった為に、ファラオ勅令を出し、ヘブライ人の男の赤子を皆殺しにさせた。モーゼの両親は生き延びられる僅かな可能性に賭け、モーゼを姉ミリアムに託し、ミリアムがかごに乗せ、川に流した。先代の王の娘ビティアがモーゼを見つけ、ミリアムを子守に雇い、真実を伏せ、我が子としてモーゼを育てたという。モーゼは自らがヘブライ人であるという事実を否定し、その場を後にするが、激しく動揺する。ヌンの話を盗み聞きした奴隷が、ヘゲップにモーゼの真実を伝える。

メンフィスに戻ったモーゼは、病臥したセティにヘゲップに関する調査結果を報告する。モーゼはラムセス以上にセティの容態を慮る。程なくしてセティは息絶え、葬儀が行われる。セティ亡き後、ラムセスが王座に、モーゼが首席顧問に就く。ラムセスは力を誇示する為に、記念碑と王宮の作成を命ずる。そこへヘゲップが訪れ、ラムセスへモーゼの真実を伝える。ラムセスはモーゼを呼び付け、真偽を問い質す。モーゼは信じぬ様に諭すが、ラムセスは無視できぬと反論し、ビティアとミリアムを呼ぶ。ラムセスがミリアムに尋問し、腕を切り下とそうとすると、モーゼはそれを制止し、事実を認める。ラムセスは反逆罪で死刑を望む母トゥーヤに反対し、モーゼをメンフィスから追放する。

モーゼは、実の母とを結ぶヘブライの印をミリアムから受け取ると、ビティア、ミリアムと最後の別れを交わし、馬と共に荒野へと宛のない旅を始める。道中、モーゼは荷物の中に、王から授かった剣が忍ばせてあるのを見つける。過酷な旅が続き、馬が力尽きて死ぬが、モーゼは自分を追ってきた刺客を撃退し、馬と装備を奪う。更に旅は続き、モーゼは紅海のティラン海峡を経て、小さな村に辿り着く。モーゼは素性を隠し、ツィポラの家に招かれる。村に安息を見出したモーゼは、やがてツィポラと恋に落ち、結婚する。

9年後、ラムセスはいまだに王宮が完成しない事に苛立ちを募らせる。一報、モーゼはツィポラと息子ゲルショムと共に穏やかな暮らしを送る。ある豪雨の日、モーゼは羊を追って、山に入り、土砂崩れに飲まれる。身動きの取れぬモーゼの前に、少年の姿をした神の使いが現れる。使いは、戦う為に将軍が必要だとし、同胞の身に何が起きているのか見に行く様に、モーゼに命じる。その後、救出されたモーゼは、ツィポラに神を見たと話し、自らの素性に隠し事があると告げる。モーゼの異変を察知したツィポラは、引き留めようとする。しかし、モーゼはツィポラとゲルショムに必ず戻ると約束し、村を発つ。

モーゼは再びピトムの地に戻り、ヌンの元を訪ねると、実兄のアロンと引き合わされる。その後、モーゼはメンフィスに赴き、ラムセスの元を訪ねる。モーゼは、奴隷達の状況が悪化していると指摘し、権利を認め、対価を払うか、さもなくば自由の身にすべきだと、剣を突きつけ脅す。ラムセスは時間が必要だと躊躇うが、モーゼは神の望みだと言い残して去る。

翌日、ラムセスはモーゼに死を宣告し、軍をピトムに送り、モーゼと親族を捜索させる。ヌンは身を挺して、モーゼ達を匿う。ラムセスはモーゼが現れるまで、奴隷の死刑を繰り返すと宣告する。ヘブライ人は一斉蜂起を計画し、モーゼの指揮で武器を作り、戦闘訓練を施す。モーゼはエジプト人を襲い、食料や財産を奪う事で、民からラムセスに圧力をかけさせるのだと説く。

ヘブライ人はエジプト人の畑や倉庫を燃やし、更に住居に火を放つ。モーゼの前に神の使いが現れ、これでは一世代かかると嘆く。程なくして、川にワニが大量に出没し、人を襲い始める。川は血で真紅に染まり、やがて魚が死滅すると、汚染された水は作物にも害を与え、夥しいカエルが陸に上がり、街に群がる。カエルが死ぬと、アブとブヨが大量に発生し、エジプト人に甚大な被害を与える。ラムセスの元に、神の御業と称し、互いに合意すべきだというメッセージが届く。しかし、ラムセスは奴隷に更に過酷な苦役を課す。

モーゼが使いに、ヘブライ人が苦しんでいると訴えると、エジプト人の馬や牛が次々に吐血し、死に始める。ラムセスが尚もヘブライ人の処刑を続けると、メンフィスを大粒の雹が襲う。モーゼは神の意図が理解できず苦悩する。翌日、メンフィスを夥しいイナゴの群れが襲い、作物を壊滅させる。飢えたエジプトの民は王の食料庫を襲撃するが、軍に制圧される。モーゼの気配を感じたラムセスは、ヘブライ人の赤子を殺すと宣告する。

モーゼの前に再び使いが現れ、民と軍が反旗を翻すだろうと伝え、更に最悪の災いが必要だと告げる。モーゼは共に育ったエジプト人に対し、辛すぎると吐露するが、使いは400年の間、過酷な仕打ちを受けてきた同胞のヘブライ人はどうなのかと問う。使いがラムセスに跪かせ、許しを請わせると告げると、モーゼは使いとの対話を打ち切ろうとするが、神が次に起こす災いを聞き、嘆く。モーゼはラムセスの元を訪ね、エジプトの存続をかけて、最悪の事態を回避する為に、日没までに要求を受け入れる様に促し、息子を守るように告げて去る。ピトムに戻ったモーゼは、子羊を殺し、入り口の柱と鴨居に血を塗る様に民に命じる。その夜、エジプトを漆黒の影が覆い、エジプト人の男児が全て息絶え、ラムセスも赤子を失う。

翌日、ラムセスはヘブライ人をエジプトから追放する。解放されたヘブライ人は、モーゼの指揮でカナンを目指す事にし、ピトムを出発する。息子を弔った後、ラムセスは憎しみの余り、翻意し、ヘブライ人の皆殺しを宣告すると、軍を率いて猛追を開始する。

ラムセスの追跡を知ったモーゼは、神の導きと称し、危険な山越えを決意する。しかし、神の使いは現れず、モーゼは自らの判断の正否を思い悩む。ラムセスは側近の忠告を無視し、山を超え、ヘブライ人を追う決断をする。山を超えたモーゼとヘブライの民は、紅海に面した海岸に辿り着き、休息する。モーゼは誤った場所に民を導いた事を悔やみ、神を失望させたと途方に暮れ、王から授かった剣を海に放り投げる。

翌朝、目覚めたモーゼは、潮が引き、歩ける水位となった海を目の当たりし、それが神の導きだと確信する。モーゼは民を説得し、海を渡る様に指示する。一方、ラムセスの軍は切り立った断崖を戦車で渡る途中、道が崩落し、大勢が命を落とす。ラムセスは顧みること無く、追跡を続け、海を超えるヘブライの民を発見すると、猛攻をかける。その時、引いた海が戻り始め、モーゼは民に渡り切る様に命じ、自らは残ってラムセスを待ち構える。軍が命令に背き退却すると、ラムセスは単身、モーゼに襲いかかる。しかし、ラムセスは海に飲まれ、モーゼもまた飲まれる。

モーゼは浜辺に漂着し、民と合流すると、妻子の待つ村に戻り、2人を旅に同行させる意向を民に伝える。モーゼはカナンに辿り着いても、莫大な数のヘブライの民を纏める指導者がおらず、苦難は続くと告げる。ラムセスもまた生き残ったものの、ひとりきりで途方に暮れる。モーゼは民を率いて村に戻り、ツィポラ、ゲルショムと再会し、同胞の存在と共に出自を明かす。モーゼとツィポラは再び契を結ぶ。

シナイ山にて、モーゼは使いが見守る中、石版に十戒を刻む。時は流れ、老いたモーゼは石版を携え、民と共に尚も旅を続ける。旅の途中、モーゼは再び、使いの姿を見る。

 

 

モーゼの出エジプト記を題材にしたスペクタクル大作なのだが、ある程度、聖書の内容に通じていないと、ありふれたファンタジーライクな作品の一つとして、処理されてしまう可能性が高い。物語の紡ぎ方に、ややぶつ切れ感が否めず、編集時に大幅に削ったのでは無いかと思わせるし、単線的で深みを感じない。ド派手なVFX演出は、映画館のスクリーンなら見映えがするだろうが、最近ではさして珍しくも無い程度のモノであり、作品の肝と呼ぶには弱い。クリスチャン・ベールが好きだから長丁場でも最後まで観ることができたが、そうでないとちょっとキツイかも知れない。それにしても、ヘブライの神というか、あっち方面の神は、信じる者しか救わない、セコくて意地悪な存在なんだな。あれだけの力があるなら、民を痛めつけるよりまず、ラムセスをピンポイントで狙えよと。エジプトの王族はみなメイクが濃くて、特にシガニー・ウィーバーなんて、そうと言われなければ誰か分からないレベル(笑)

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