チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

コララインとボタンの魔女

ヘンリー・セリック監督作「コララインとボタンの魔女」("Coraline" : 2009)[DVD]

隠されたドアを通じて、別世界に訪れた少女が、ボタンの魔女と対峙する様を描くファンタジー・アニメ作品。

11歳の少女コララインは、園芸雑誌ライターの両親と共に、ミシガン州ポンティアックから、オレゴン州の郊外にある、立派な庭が付いた3階建のピンクパレス・アパートに引っ越す。到着するや否や、コララインはアパートの裏山にある古井戸を探しに出かけ、隣に住む少年ワイビーと黒猫に出会う。帰宅したコララインは、ワイビーから届けられたコララインそっくりの人形を受け取る。仕事にかかりっきりの両親に構ってもらえず、家の中の探検を始めたコララインは、リビングの片隅に壁紙で覆われた小さなドアを発見する。ドアの向こうに興味津々のコララインは、ママに頼んでドアを開けてもらうが、その先はレンガで仕切られており、肩を落とす。

夜、眠りに就いたコララインはふと目を覚まし、トビネズミに誘われ、リビングへ向かう。コララインはトビネズミを追って、小さなドアの向こうに続く洞穴をくぐり抜け、元の部屋とそっくりの部屋に辿り着く。漂う匂いに釣られてキッチンへ向かったコララインは、目がボタンに置き換わった別のママと出会い、書斎で別のパパと出会う。2人は本当の両親とは打って変わって陽気な性格で、コララインを歓迎すると、ずっと待っていたのだと告げる。元の世界に帰らないといけないというコララインを、別のパパとママは、美しく設えた寝室に連れて行き、眠らせる。

翌朝、コララインは粗野な元の部屋で目を覚ます。コララインは夢を見たのだと思い、パパとママに話すが二人は意に介さない。コララインは、階上に住むボビンスキーに誤配された郵便物を届けに行く。奇妙な風貌のボビンスキーは、トビネズミのサーカスが準備中である事を伝え、小さなドアを通らぬように警告する。その後、コララインは階下に住むエイプリル、ミリアム姉妹を訪ねる。二人は共に元女優で占い師であり、何かにつけ反目しあう。コララインは、姉妹に未来を占ってもらうと、部屋を後にする。そこへワイビーが黒猫を連れて訪ねてくる。ワイビーは、双子だった祖母が、その昔、ピンクパレスで片割れを失ったと聞いており、危険だとコララインに指摘する。

その夜、コララインが寝室にチーズを仕掛けて眠りに就くと、トビネズミが現れ、チーズを運び去る。コララインはトビネズミを追って、再び別の世界に訪れ、別のパパ、ママと会う。コララインは、アパート前の庭に色とりどりの植物が植えられ、それが上空から見ると自分の顔を模して整えられているのを知り、喜ぶ。コララインは別のパパ、ママから、別のワイビーと共に、ボビンスキーのショーを見てくるように勧められ、階上の部屋でトビネズミ達のサーカスを堪能する。その後、寝室に戻ったコララインは、別のパパ、ママ、ワイビーに見守られながら眠りに就く。

翌朝、コララインは元の部屋で目を覚ます。ママが小さなドアに鍵をかけた事を知ったコララインは、パパ、ママの留守中に鍵を見つけて、再び別の世界に向かう。しかし、別のパパ、ママはおらず、新しい服と、階下の姉妹を訪ねる様に促す書き置きを見つける。階下に向かう途中、コララインは黒猫と出会う。黒猫は別の猫では無いと言葉を喋り、別の世界がコララインの理想とは大違いだと警告して去る。コララインは劇場と化した階下で、別のワイビーと同席し、姉妹による演劇を鑑賞する。その後、別のパパ、ママに迎えられたコララインは、この世界にずっといても構わないが、目をボタンに取り替える必要があると告げられる。コララインは一晩考えると言い残して寝室に向かうも、二度と来ないと決意して眠りに就く。

しかし朝になっても元の世界に戻れず、コララインは戸惑う。別のパパから、この世界が別のママに支配されていると聞いたコララインは、アパートを飛び出すや否や、黒猫と出会う。コララインは、どこまで歩いても、空白の世界が続くのみで、再びアパートに戻ってきてしまい、逃げられないと悟る。その時、黒猫がトビネズミを捕まえ、それが作り物だと知る。コララインが部屋に戻ると、別のママが待ち受け、コララインをどうにかして手懐けると告げる。コララインがそれを拒絶すると、別のママは魔女の姿に成り代わり、コララインを鏡の中に閉じ込める。そこに魔女に誘惑された挙句、目を奪われ、命を食べられた3人の子供達の霊が現れる。3人は目を探し出し、魂を解放して欲しいとコララインに懇願する。コララインは別のワイビーの手で、鏡の中から救出され、元の世界に戻る。

元の部屋にはパパとママの姿が見当たらず、コララインが行方を案じていると、そこへワイビーが訪ねてくる。ワイビーは人形を返して欲しいとコララインに頼む。コララインはワイビーの祖母の双子の片方が鏡の中の霊だと悟り、ワイビーに事情を話す。人形が魔女のスパイだと察知したコララインは、人形を返そうとするが、見つからず、ワイビーはコララインの話に怯んで帰る。コララインは階下の姉妹に相談し、探し物を見つけるというリングを貰うと、パパとママが無事に帰るのを待ち、眠りに就く。

夜、黒猫に起こされたコララインは、鏡の中に捕らえられ、助けを求めているパパとママを見つけ、魔女の仕業だと確信する。コララインは2人を助ける為に、再び別の世界に向かうと、そこで魔女に迎えられる。コララインが本当のパパ、ママ、そして子供達の目を探すゲームを持ちかけ、負けたら自分の目をボタンにする条件を提案すると、魔女はその話に乗り、ヒントを出す。

庭に出たコララインは、姉妹からもらったリングで、子供達の目を探知できると知り、別のパパ、別の姉妹、別のボビンスキーの元を訪ね、3つの目を取り戻す。別の世界が崩壊し始めると、コララインは黒猫を連れ、魔女の元へ向かう。コララインは魔女からリングを奪われるが、本当のパパ、ママの居場所を察知し、魔女を欺いて、元の世界へ戻る。元の部屋では、何事も無かった様に、パパとママが園芸カタログの出版決定を喜んでおり、コララインは安堵する。

その夜、コララインが黒猫と共に眠りに就くと、夢の中に解放された子供達の霊が現れ、魔女がコララインを狙っていると伝える。目覚めたコララインは、小さなドアの鍵を処分すべく、裏山の古井戸に向かう。そこに別の世界から侵入した魔女の手が現れ、コララインに襲いかかるが、駆け付けたワイビーがコララインの窮地を救う。コララインは魔女の手と鍵を包んで、古井戸に捨て、蓋をする。

翌日、パパとママはアパートの住人を呼んで、出版記念パーティを開く。そこにワイビーに伴われ、ワイビーの祖母が訪れ、コララインは自身の体験した話を伝える。

 

 

子供向けの人形劇風3Dアニメなのだが、内容はしっかりしていて、老若男女が楽しめる、とても上質なファンタジー作品。キャラデザがユニークで、一見そんなに可愛くは見えないのに、どのキャラもよく動きまくり、表情豊かに演技するから、たちまち魅了されてしまうのが不思議。なによりもコラライン役のダコタ・ファニングの声の演技が、筆舌に尽くしがたい程に素晴らしく、驚異的ですらある。演出面のアイデアも多彩で、観ていて飽きさせない工夫に富んでいる。どうやって撮影をしているのか、非常に興味深い。日本で言えばジブリ系に相当する鑑賞後感を味わえる作品なのだが、製作費60億円でこれくらいのものが作れるって事なんだよなぁ。

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