チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

鬼畜野郎が12階建てマンションの最上階に住んでいたって聞いたから、ド底辺の俺はその事に思いを馳せて歯噛みしてみた。

涼しくなって、気分も健やかになると思ったのに、一日中睡魔に蝕まれた様な感じで、カラダに力が入らない。この無気力さは、人生そのものに何一つモチベーションが存在しないからだが、そもそも俺くらいの歳で、無縁仏確定の独身のおっさんに、モチベーションを維持しろというのはどだい無理なハナシだ。という、言い訳を弄しながら、今日も午前中をまるまるボーっとしながら無駄に過ごした。思えば昔は、土曜日のこれくらいの時間にもあくせくと働いていたが、何も実を結ばなかった。それどころかフィジカルもメンタルもボロボロになったのだから、我ながらくだらん20代、30代を過ごしてきたものだと思う。

世間を賑わした陰惨な事件の容疑者が45歳のおっさんだった。そのおっさんの大雑把な住所と12階建マンションの最上階という情報を記事で見かけたから、俺は即座にグーグル・マップで検索して、その住居の位置を絞り込んだ。俺は事件や事故が起こる度に、こうしてマップで該当する現場を捜索してしまう、超絶暇人なのである。後ほど、警察が家宅捜索に入る様子を映像で観たが、場所は正しかった。報道で伝えられる様な蛮行に及んだ鬼畜なおっさんが、こんなマンションのしかも最上階に住んでいるなんて・・・そう考えたら、ド底辺の俺は歯噛みするほど自分が惨めで情けなかった。亡くなった子供を悼むより先に、犯人を恨めしく思ってしまうこのメンタルの終わりっぷりは加速して止まない。12階マンションのベランダからはどんな綺羅びやかな景色が観られるんだよ、畜生め。