チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ライフ・アフター・ベス

ジェフ・バエナ監督作「ライフ・アフター・ベス」("Life After Beth" : 2014)[DVD]

死んだはずの彼女がゾンビとなって戻ってきた事で、対応に苦慮する青年の姿を描くコメディ・ホラー作品。

恋人のベス・スローカムが一人ハイキングの途中で、蛇に噛まれて急死し、ザックは家族と共にベスの葬儀に参列する。帰宅後、ザックは再びスローカム家を訪ね、家政婦のパーリーンが突然出て行くのを目の当たりにする。モーリーとジーニー夫妻は理由が分からず困惑する。ザックはモーリーに、生前のベスと喧嘩し、別れた事を後悔していると打ち明け、モーリーはザックを宥める。ザックはジーニーからベスのマフラーを形見にもらって帰宅する。

翌日からスローカム夫妻と連絡が付かなくなり、避けられているのではないかと心配したザックは、スローカム家を訪ねるが、誰も現れず、裏口に回り中の様子を覗う。そこでベスの姿を見かけたザックは、出てくる様に声を荒げると、ザックの兄で警備員のカイルが駆け付ける。ザックはベスが生きていると訴えるが、カイルは聞く耳を持たず、ザックを追い出す。

その夜、ザックは再びスローカム家を訪ね、強引に中に押し入ると、夫妻が躍起になって隠そうとするベスと再会する。ザックが事情を問い質すと、ベスは死んだ事を認識しておらず、困惑する。呆れたザックは帰宅し、ベスが生きている事を家族に伝えるが、正気を失ったと誤解される。

翌日、ザックはベスの墓を訪ね、そこに穴が開いているのを確認し、再びスローカム家を訪ねる。ザックがモーリーに事情を尋ねると、モーリーは理由は分からないが葬儀の日の夜に戻ってきたと打ち明け、スージーと共に復活したと主張する。その後、ザックはベスに屋根裏に誘われる。ベスは記憶が曖昧で、死んだ事を覚えておらず、ザックと別れたくないと哀願する。ザックはベスを失って愛を再確認したと告白し、2人でハイキングに出かける事を決めるが、夫妻はベスの外出を思い留めようと企てる。ザックはベスの復活を前向きに受け止める様になる。

翌日、ザックはベスに死んだ事を打ち明けるべきだとモーリーに提案する。ザックは出て行ったパーリーンが復活に関与していると疑うが、モーリーはベスに事実を伝えぬ様にとザックに命じる。ザックとベスは、モーリーの制止を振りきって、ハイキングに出かけ、愛を確かめ合う。スローカム家に戻ると、ザックは事実を伝える様に再度モーリーに訴えるが、モーリーはベスの外出を禁じ、ザックを追い出す。

その夜、ザックはベスを密かに呼び出して、海に連れて行き、弾き語りを聴かせる。しかし、ベスは最低な曲だと詰った挙句、憤慨して手に負えないほど暴れ出す。ザックは混乱するベスを連れ戻すが、寒さを訴え、異臭を放ち始めたベスがゾンビに変わり始めている事を悟る。ザックはベスに強引に体を求められると、怯んで逃げ出す。

ダイナーに入ったザックは、幼なじみのエリカと偶然、再会する。ザックはベスが死んだ事をエリカに伝え、死んだままの方が良かったと嘆く。エリカとの談笑の後、ザックが帰ろうとすると、突然車の前に現れたベスを轢いてしまう。ベスはエリカとの関係をザックに問い質し、エリカは怯んで逃げ出す。ザックはその足でベスを墓に連れて行き、死んでいる事を伝えると、ベスはゾンビになった事を受け止められず、困惑する。ベスはザックの愛が変わらない事を確かめようとするが、ザックはベスの変化が恐ろしくて耐えられないと告げる。憤慨したベスは、生きていると主張し、車を奪って走り去る。

帰宅したザックは、突然現れた祖父のゾンビへの対処に家族が追われているのを知る。そこへ家の古いオーナーのゾンビも現れ、カイルは銃を発砲する。周辺一帯がゾンビの出現でパニックに陥り始め、ザックは家から離れる事を家族に提案する。そこへモーリーがやってきて、ベスに伝えた事実を直接会って撤回して欲しいと請う。ザックはハイチ出身のパーリーンなら解決できるかも知れないと告げ、居場所を尋ねるが、モーリーはベスへの撤回が先だと言って、ザックを連れ出す。

スローカム家に着くと、ゾンビ化したベスは暴れ狂い、人間を襲って食べ始める。ザックはジーニーから教わったパーリーンの住所へ向かおうとするが、そこへベスがやってくる。ザックはベスを車に乗せたまま、パーリーンのアパートへ向かう。アパートに現れたパーリーンの従兄弟は、パーリーンが既に荷物を纏めて消えた事を伝え、更にパーリーンがモーリーから性的虐待を受けていた事を明かす。車に戻ったザックの前にモーリーが現れ、ザックを銃で脅して車からベスを連れ出すと、ザックを昏倒させて立ち去る。目覚めたザックが帰宅すると、家が荒らされており、庭に3体の焼死体を見つける。

ザックは荷造りをして家を出ると、スーパーで食料品を確保し、スローカム家を訪ねる。ザックは屋内で凶暴化したベスが拘束され、ジーニーが自らの手を切断してベスに与えているのを目の当たりにする。ジーニーからモーリーが食べられた事を聞くと、ザックはジーニーの手当をし、ベスをハイキングに連れ出す。家から出るや否や、カイルが現れ、ベスに銃を突きつける。カイルは両親がレヴィン家で保護されている事を伝えると、自らは対ゾンビ戦闘員として掃討作戦に参加している事を明かす。カイルはザックに銃を手渡し、ベスを射殺する様に命じると、レヴィン家で待つと告げて去る。

ザックはベスを連れて山道を歩き、崖に差し掛かると、ベスに感謝と永遠の愛、そして別れを告げ、銃で撃ち抜き、ベスを転落させる。その後、ザックはレヴィン家で両親とカイル、そして保護されたエリカと再会する。程なくして電気が復旧し、ニュースで被害地域が限定的だと報じられる。その後、ザックはベスとモーリーの墓を見舞うと、エリカを連れて帰路に就く。

 

 

死んだ彼女が葬儀の日の夜に突然戻ってくるという、結構ぶっ飛んだ設定のゾンビ・コメディ作品で、ラブコメ要素もある。最初はベスだけが戻ってくるのかと思っていたのだが、その後、次々に故人がゾンビとして復活し始める。なぜそんな事態が生じたのか、その理由については明らかにされず、別れ話をした直後だった恋人ザックは、次第に朽ち始め、本格的にゾンビ化していくベスとの関係に苦悩する。オーブリー・プラザのコミカルなゾンビの所作が可笑しく、ラストにガスレンジを背負ったままハイキングに出かけるシーンが印象的で、何気にゾンビ作品の名シーンになるかも知れない。母親が手を包丁で切断してベスに食わせてやるシーンは、微グロだったかなという印象で、全体的にはほのぼのする出来。

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