チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

グリンチ

ロン・ハワード監督作「グリンチ」("Dr. Seuss' How the Grinch Stole Christmas" : 2000)[BD]

クリスマスを忌み嫌う山篭りの男グリンチが、悪知恵を働かせて、麓の街にクリスマスが到来するのを阻止しようと企てる様を描くコメディ作品。

ポントゥーズ山の遥か彼方の山間に、フー達が住むフーヴィルという小さな街がある。フー達はあらゆる行事の中でクリスマスをこよなく愛しており、今年もクリスマスが近づくと、街には色とりどりの装飾が施され、フー達は挙ってプレゼントを買い求め、街中がお祭り騒ぎでクリスマスムード一色となる。一方、フーヴィルの北に位置するクランピット山の洞穴には、グリンチがフーヴィルの廃棄したゴミを漁りながら、愛犬マックスと共に暮らしている。グリンチはクリスマスを忌み嫌っており、毎年苦々しい気持ちでこの季節を過ごす。ある時、洞穴に街の若者達が冷やかしに訪れる。グリンチは彼らを追い返すと、意趣返しをする為に変装して街に忍びこむ。

山から街に逃げ帰ってきた若者達は、郵便局員ルーにグリンチにやられたと訴える。フー達はグリンチの名を聞いた途端、慌てふためく。市長オーガスタスは記念すべきフーヴィル千年祭のクリスマスに、若者達がグリンチに関わった事を咎めるが、ルーが誤解だと弁明すると、オーガスタスはデマだとフー達に伝えて安心させる。

プレゼントの発送処理に多忙を極めるルーに、一人娘のシンディはグリンチが嫌われる理由を尋ねる。ルーはグリンチがクリスマスを嫌う変わり者だからだと説くが、シンディは納得しない。その頃、グリンチは局内の仕分け室に侵入し、郵便物に悪戯を始める。シンディはルーに手伝いを頼まれ、仕分け室に向かうと、そこでグリンチと遭遇する。シンディは驚きの余り、仕分けマシンに落ちてしまう。グリンチはシンディに助けを請われ、意に反して救い出す。シンディがお礼を言うと、グリンチはシンディをラッピングして立ち去る。そこへルーが駆け付けるが、シンディはグリンチが実は善人では無いかと疑い、説明に窮する。

グリンチは街で悪戯をひとしきり終えると、街と山を結ぶダスト・シュートから洞穴に戻る。マックスと共に、孤独ながら気ままな洞穴暮らしを送るグリンチは、ゴミを貪るしか無い生活に退屈する。一方、プレゼントに執着する事に疑問を抱くシンディは、サンタに何をお願いするか悩む。シンディはグリンチがなぜクリスマスを嫌うのか調べるべく、育ての親である二人の老婆の元を訪ねる。二人の老婆はシンディにグリンチの幼少期について語り聞かせる。

フーヴィルではフーの子はパラソルの揺りかごに乗って、空から舞い降りて来る。グリンチも同じようにクリスマス・イヴに降りてきたが、フー達はパーティに夢中で朝まで誰もグリンチに気付かなった。グリンチは最初からサンタを嫌う素振りを見せる変わり者だったが、二人の老婆は他の子と同じ様に育てた。グリンチは学校でクラスメイトのオーガスタスに毛深さを誂われていた。グリンチはクラスメイトのマーサに好意を抱き、クリスマスプレゼントを自作するが、色気を出してカミソリで顔の毛を刈ったところ、傷だらけになってしまい、その事をオーガスタスに馬鹿にされた。憤慨したグリンチはプレゼントとツリーを壊して、クリスマスを台無しにし、クリスマスが大嫌いになった。その後、グリンチは街から姿を消し、山に篭もるようになったのだという。

千年祭のクリスマスを翌日に控え、オーガスタスはフーヴィルの代表を選び、千年祭の名誉会長に任命すると宣言する。そこでシンディはグリンチを指名する。オーガスタスは法典を盾に難色を示すが、シンディはフーらしく無い物でもフーヴィルは温かく迎え入れるという法典の記述を挙げ、温かさを一番求めている人が相応しいと主張すると、フー達もそれに賛同する。オーガスタスはグリンチが山から降りてくるはずが無いと高を括る。

グリンチは街から聞こえてくる喧騒に苛まれる。シンディはグリンチを街に招く為に一人で山を登り、洞穴の中でグリンチと再会する。グリンチはシンディを怖がらせようとするが、シンディはそれに動じず、名誉会長の特別招待状を手渡す。シンディはグリンチが誤解でクリスマス嫌いになった事を伝えると、受賞者にトロフィーが授与される事を明かす。グリンチは賞という言葉に目の色を変える。更にシンディはマーサに会える事を伝える。グリンチはシンディの熱意に折れ、行くと約束すると欺き、シュートでシンディを街に追い返す。

オーガスタスによる賞の授与式が開かれる。グリンチは直前まで悩みながらも、マックスにけしかけられる形で街へ赴き、土壇場で式に到着する。グリンチは育ての老婆と再会し、着替えさせられた後、フー達に輿で担ぎあげられ、パレードやイベントの主役に引っ張りだことなる。

プレゼント交換の時間になると、オーガスタスはグリンチに忌まわしいカミソリをプレゼントし、グリンチは一気に気分を害する。続けてオーガスタスは、マーサに指輪と新車を捧げてプロポーズする。グリンチは人の欲にはキリがなく、プレゼントもやがてゴミと化すと説くと、オーガスタスの頭髪を刈り、ツリーに放火し、更に街中で大暴れしてクリスマスのムードを台無しにする。オーガスタスはルーに失望を伝えると、グリンチを忘れてクリスマスを祝い直す事をフー達に提案する。シンディは皆で仲良く祝いたかっただけだと嘆く。グリンチはスペアのツリーがある事を知り、嘆息して山に戻る。

クリスマスまであと四時間となり、このままではフー達が予定どおりにクリスマスを楽しんでしまうと危惧したグリンチは、今年こそクリスマスを止めてやろうと決意する。グリンチはサンタの衣装を身に纏うと、エンジンを搭載した特製ソリを制作し、トナカイ役のマックスと共に再び街へ繰り出す。

フー達が寝静まった街に到着したグリンチは、空の袋を手にシンディの家に煙突から忍び込むと、屋内の装飾を破壊し、プレゼントと食べ物を袋の中に吸い尽くす。そこにシンディが水を飲みに二階から下りて来る。グリンチはツリーに身を隠すと、サンタを騙ってやり過ごそうとする。シンディはクリスマスの目的を問いかけるが、グリンチがプレゼントだと答えると、失望する。シンディはグリンチの事を忘れないように請い、グリンチが意地悪で不器用だが本当は善人だと主張する。グリンチはシンディをやり過ごすとツリーを奪い去る。

その夜、グリンチは家々に忍び込み、プレゼントを奪い尽くすと、袋一杯のプレゼントをソリで山の頂上へ運び上げ、捨て去ろうと企てる。グリンチは目覚めたフー達が悲しむ様を楽しみに待つ。朝、オーガスタスはクリスマスにグリンチを招くべきでは無かったと説き、シンディと賛同したフー達を責める。しかし、リーはこれで良いのだと主張し、クリスマスは心であり、プレゼントや装飾はオマケに過ぎず、家族さえいればプレゼントは要らないとシンディはそう考えたのだと説く。フー達は皆、ルーに賛同する。シンディはシュートから再び山に入り、グリンチを探して頂上へ向かう。

グリンチはフー達の嘆きに合わせて、プレゼントを捨て去ろうと企てるが、意に反して街から幸せで楽しそうな歓びの歌声が聞こえてきた為に、プレゼント無しでクリスマスが来てしまった事に困惑する。グリンチは悩み抜いた挙句、クリスマスにはプレゼント以外に他の意味があるのだと気付く。その時、グリンチの萎んでいた心が膨れ上がり、グリンチは自分に起きた出来事に戸惑う。グリンチは昇った朝陽を浴びて、その温かさに涙すると、プレゼントを乗せたソリが今にも落ちそうな事に気付き、止めに向かう。

グリンチはソリをなんとか引き戻そうとするが、力及ばず、プレゼントだけだから諦めようと考える。ところが、プレゼントの上からシンディが姿を表し、クリスマスに独りでいてはいけないから会いに来たとグリンチに告げる。グリンチは馬鹿力を発揮してソリを持ち上げると、シンディと共にソリで再び街へ向かう。

改心したグリンチは、フー達にクリスマスを盗んだ事を詫び、警察に自分を逮捕する様に請う。警察はオーガスタスの意向に反対し、謝ってプレゼントを返却したグリンチをお咎め無しとする。マーサはオーガスタスに指輪を返してプロポーズを断ると、グリンチへの愛を伝え、グリンチは歓喜する。グリンチの手で再びツリーが点灯されると、シンディはグリンチの頬にキスをし、温かいと伝える。フー達はグリンチを交え、皆でクリスマスの到来を祝う。

 

 

今年もクリスマスらしい作品を一作だけ観ようと考えていたところ、本作の事を知ったので早速鑑賞。原作が子供向けの絵本だけあって、ストーリー、演出共に大人がじっくり楽しむにはちょっと厳しめな感じ。小さい子供と一緒にやいのやいの見る分には適しているかも知れない。ジム・キャリーの演じるグリンチのとにかくハイテンションで濃ゆ~い演技が暑苦しいのは否めない。特殊メイクが凄いのも相まって、最早誰が演じているのかすら分からないくらいのキャラ作りは見ていて疲れる程で、なんだかバカになりそう(笑)シンディと犬のマックスが可愛いから、良い感じにグリンチのクドさを抑えているのが救い。セットはとにかく凄くて、これは見応えがあり、制作費は相当かかっていると思う。

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