チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

マイ・インターン

ナンシー・マイヤーズ監督作「マイ・インターン」("The Intern" : 2015)[BD]

シニアインターンとしてネット通販会社に入社した熟年男と若き女社長が、互いに影響を及ぼし合う事で、人生を好転させていく様を描くコメディ・ドラマ作品。

 

ニューヨーク、ブルックリン。70歳のベンは電話帳会社を40年以上勤め上げた後、退職して隠居生活を始めるも、妻に先立たれて時間を持て余す様になり、三年半の間、やること探しの毎日を送る。ベンは心に空いた穴を埋めるべく、社会の一部であり続けたいと願い、動き続ける事を日課に据えて、様々な社会活動に積極的に参加する。

ある日、ベンは街で65歳以上の高齢者対象のインターン募集広告を見つける。「アバウト・ザ・フィット」というその会社は、古い工場を買ってオフィスにし、ネットで服を売る事業で急成長を遂げており、事務能力とEコマースに興味がある人を求めているという。応募方法は自己紹介ビデオをYouTubeにアップするというもので、会社に興味を抱いたベンは早速、やる気をアピールするビデオを自宅で撮影し、応募する。

アバウト・ザ・フィットを一年半前に立ち上げ、成功に導いた社長ジュールズは、型に囚われない社風と垣根の無いオフィスを築き上げる。ジュールズはプロジェクトの細部に目を配り、分刻みのスケジュールで多忙を極める一方、専業主夫のマットと幼い愛娘ペイジとの暮らしを大切にする。

ビデオが評価され、オフィスへ面接に呼ばれたベンは、各部門の面接官達と面接を繰り返す。電話帳の印刷部門の管理責任者を20年務め、その前は営業部長だったというベンの十分な経歴と、人となりが認められ、ベンはインターンに採用される。ジュールズは部下のキャメロンから社会貢献の一環としてシニアインターンの採用を決めた事を伝えられ、その内の一人をジュールズの直属に付ける事が決まる。

翌日、ベンを含む三人のシニアインターンと、一人の若者インターンのデイヴィスが入社する。各々にデスクとPCが用意され、メールで配属先が通知される。ベンはジュールズ直属だと知ると、ジュールズの秘書ベッキーから面談の時刻と注意事項を聞き、まばたきが大切だと念押しされる。ベンはジュールズと対面を果たすが、ジュールズは社員の手前、直属に置いたものの、任せる仕事が無い事を明かす。ジュールズは高齢のベンを気遣って、負担の軽い部署への転属を提案するが、ベンは力になりたいと訴え、それを拒む。ジュールズは依頼をメールで行うと伝え、ベンはその日からデスクの前で指示待ちを続ける。

その後、ジュールズからの指示は来ず、ベンは隣席のデイヴィスやルイスを始め、他の社員達への手助けを進んで行い始める。また、ベンはベッキーとの仲をこじらせたジェイソンから助言を求められ、適切に対応する等して、オフィスの皆に愛される存在となっていく。

そんな折、キャメロンは投資家からCEOを外部から迎える様に勧められている事をジュールズに明かす。ジュールズは成功を果たした自分に上司が就く事に不満を抱くが、キャメロンはジュールズの多忙さ故に予定が押している事、また社員達が成長に追いつけておらず、業務上のミスが相次いでいる事等を挙げ、会社がパンクする前に経験豊富なCEOを雇って、皆の負担軽減を図るべきだと主張する。ジュールズはCEOによってこれまでの会社の方針が変更されかねない懸念を説き、難色を示す。ベンはジュールズの元へご用聞きに訪れた際にその会話を聞き、会社の抱える問題とジュールズの秘めた気苦労を知る。キャメロンはCEO候補者のリストをジュールズに提示し、時間をかけてじっくり判断する様に促す。

翌朝、ベンは早めに出社すると、予てからジュールズの懸案事項だったオフィスのど真ん中のデスクに積まれたガラクタの山を片付け、ジュールズは感激する。その後、ベンは褒美として会社専属のマッサージ師フィオナからマッサージを受け、連絡先を受け取る。その日、ベンはジュールズの専属運転手マイクが酒を飲んでいるのを目撃し、マイクに直接会って咎める。マイクが運転を辞退した為、ベンが代わりに運転を買って出る。ジュールズはリストのCEOとの面談を始めるが、会社の価値観に見合う適任者と会えずに苦悩する。ベンは多忙なジュールズに献身的に仕え、更にジュールズの偉業を褒め称える。ジュールズを自宅に送り届け、帰宅したベンは、早速フィオナに連絡し、交際のきっかけを作る。一方、ジュールズはマットとのすれ違い気味の生活に悩む。マットは家事と育児に追われ、自分の時間が欲しいとジュールズに請う。

翌朝、マイクが行方不明になった事から、急遽、ベンがジュールズ送迎の運転手を任じられる。ベンはジュールズを迎えに訪れ、マットに自宅へ招き入れられる。ベンは専業主夫のマットが21世紀の父親像だと評価する。ジュールズはマットが自分を助ける為に仕事を辞め、家庭に入った事を明かす。プライベートを会社に明かさない主義のジュールズは、ベンの目敏さを理由に挙げて、ベンの異動をキャメロンに打診する。一方、ベンはペイジのママ友達にジュールズが社長という理由で疎まれている事を知る。また、土地勘に優れたベンは的確な運転を披露する。ベンはジュールズの仕事に対する情熱に見惚れ、力になりたいという思いを募らせる。

ベンは残業でフィオナとのデートがキャンセルになり、次のデートの約束をする。ベンはオフィスで同僚達への助言が奏功し、頼られる存在となっていく。ベンは多忙なジュールズに付き添ってオフィスに残り、デスクで食事を共にする。ベンは自らの経歴と共に、オフィスがかつて勤めていた会社の工場だった事を明かし、当時の様子を述懐する。ジュールズはベンが始めたばかりのFacebookの登録に協力する。ベンはジュールズが触発され、尊敬に値する人間だと高く評価する。ジュールズはベンが心を許せる存在だと気付き、その信頼を確かなものにしていく。ジュールズは心の安寧を取り戻し、マットとの関係の修復を図る。

翌朝、ジュールズは自らの指示に基づき、ベンが他部署へ異動させられた事を知る。ジュールズはベンの異動先を訪ね、ベンに詫びると共に、必要な存在である事を説き、再び直属に戻る様に請う。ジュールズはベンを昇格させ、ベッキーの隣に助手として配置する。ベッキーは自分がジュールズに頼りにされていないと誤解し、悲嘆する。ベンはベッキーの負担を軽減する試みだと諭すと、ジェイソンにベッキーを慰める様に促し、二人の仲を取り持つ。ベンは経営学専攻のベッキーの能力をジュールズにアピールし、戦略プランの作成を依頼される。また、ベンはデイヴィスがブルックリンで賃貸物件を見つけられずに困っているのを見かね、自宅に居候させる事を決める。

程なく、大物CEOのタウンゼントが会社に興味を抱き、ジュールズはサンフランシスコでタウンゼントと面談する運びとなる。マットがペイジの保育園の行事で同行できない事が分かり、ベンが代わりに同行を申し出る。その直後、会社でトラブルが相次いだ事から、ジュールズは母親への悪口を書き連ねたマット宛のメールを、誤って母親に送ってしまう。母親には心臓に持病がある事から、ジュールズはメールを母親が読めばショック死しかねないと危惧し、削除する方法を模索する。ベンは母親が読む前に実家に忍び込んでPCから削除する事を提案すると、ジェイソン、ルイス、デイヴィスと共にジュールズの実家に急行する。ベン達が家に侵入した途端、警報機が作動するが、一同は警察が駆け付ける直前にメールを削除し、辛うじて逃走する。ジュールズはベン達に甚く感謝する。後日、ベンはフィオナと共に葬式の参列でデートをする。二人は互いの素性を詳らかにし、気持ちを伝え合う事でより親密な関係を築く。

後日、ジュールズを迎えに行ったベンは、マットが風邪を引いた為に、ペイジの親友の誕生日会に同行できなくなった事を知る。ベンはペイジに請われ、誕生日会に同行する。その帰り道、ベンはマットが自宅前で浮気相手の女と出かけるところを目撃し、風邪が嘘だと悟る。ベンはマットが帰宅するのを待って、ペイジを送り届ける。ベンはジュールズがCEOを雇うのは、会社や投資家の為だけでは無く、マットの為でもあると諭す。マットは夫婦のすれ違いの生活が改善する事への期待を明かすが、ベンは問題がそれだけなのかと問い質し、ジュールズがその頑張りに見合うように幸せになって欲しいと伝える。会社に戻ったベンはマットの浮気の件をジュールズに伏せるが、ジュールズはベンの様子がおかしい事を悟る。

翌日、ベンはジュールズに付き添ってサンフランシスコへと発つ。ベンは浮気の件を切り出せぬまま、二人は宿泊先のホテルに到着する。その夜、ベンはタウンゼントとの面談を翌日に控え、落ち着かないジュールズに請われ、部屋に招かれる。ベンはジュールズに結婚の話を促され、40年以上苦楽を共にした亡き妻モリーについて語る。その後、ジュールズはマットの浮気について切り出し、ベンもまた昨日偶然知った事を明かす。ジュールズはその浮気相手がママ友であり、メールを読んで知った事を明かすと、問題を直視する事への恐れを訴える。ジュールズは自分がマットを満たしてあげないせいで、マットに迷いが生じ、浮気に繋がったのだと嘆き、自分を責めるが、ベンはそれを否定する。ジュールズは会社と結婚生活において変化が急激過ぎた事を挙げ、CEOを雇うのが家庭を立て直すチャンスだと説くが、ベンはジュールズらしく仕事を続けるべきだと主張する。ジュールズはマットを失う事を恐れ、離婚したらもう再婚できず、一生独身のまま、一人で墓に入る事を嘆く。ベンはモリーと入る墓地に空きがある事を明かして慰める。

翌日、ジュールズはタウンゼントとの面談を終え、好感触を得ると、雇う決意を固める。帰宅したジュールズは、その決断をマットに報告すると、昔の夫婦仲に戻る努力をする様に提案する。マットは自責の念に駆られる。

翌朝、ジュールズはベンを自宅に迎えに訪れる。ベンはジュールズの仕事への姿勢に成功の秘訣を見出し、ジュールズ程会社に打ち込める人はいないと説くと、会社にはジュールズが必要で、ジュールズにもまた会社が必要であり、どんなCEOを呼んでもジュールズには及ばず、浮気のせいで自分の夢を諦めるべきでは無いと諭す。ジュールズはベンが最高の友人だと心からの謝意を伝える。

ジュールズが出社して間もなく、マットが突然やってくる。マットは浮気が終わった事を明かし、後悔と謝罪を告げると、自分の為にCEOを雇うのを止める様に請う。ジュールズはマットと再び心を通わせると、CEOを断る意向を示す。その後、ジュールズはベンが休暇を取った事を知り、ベンが参加している太極拳のエクササイズを訪ね、ベンと共にエクササイズに興じる。

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