チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ファンタスティック・フォー

ジョシュ・トランク監督作「ファンタスティック・フォー」("Fantastic Four" : 2015)[DVD]

異次元世界への転送実験により、強大な特殊能力を得た四人の若者達が、地球の存亡を懸けて奮闘する様を描くスーパーヒーロー作品。

 

2007年、ニューヨーク。天才少年リードは母、継父と暮らす傍ら、民生品を掻き集めて転送装置「バイオマターシャトル」を開発する。ある夜、リードは装置に欠かせない変換器を求めて、級友ベンの家族が営む廃品回収所に忍び込むが、部品を物色しているところをベンに見つかる。リードは装置開発を行う自宅のガレージにベンを招くと、変換器を装置に接続し、準備を整える。リードは装置を起動し、車の模型の転送に成功する。模型の跡には転送先から生じた小石が残る。

それから七年後、高校生のリードは学内の科学コンテストに、ベンと共に改良を続けてきたシャトルの試作品を出展する。リードは訝る教師達の前で飛行機の模型を転送し、砂にまみれ壊れた模型を復帰させる。教師はそれが科学では無く手品だと一蹴し、リードを失格に処す。そこにバクスター財団のストーム博士と娘スーザンが現れる。ストームは同様の転送装置を開発しており、次元間移動に成功したものの復帰に失敗している事を明かすと、リードの装置を称賛する。リードは転送先が別次元では無く、地球上のどこかだと主張するが、スーザンは回収した砂を見せ、それが地球外の物質だと説く。ストームは財団から奨学金を提供する事で、リードを財団付属の学校に進学させる。

政府から派遣され、ストームの研究に投資するハーヴェイは、実用的な結果を出すようにストームに要求する。ストームは異次元世界に存在するエネルギー源を活用する事で、地球を救う事ができると主張すると、量子ゲート計画に10年関わってきた立役者ヴィクターを再び参加させる意向を伝える。ストームはヴィクターとリードがいれば計画が成功すると自負する。その後、ストームは、計画を退いて以来、自宅に引きこもるヴィクターの説得を試みる。ヴィクターはそれを拒むが、好意を抱くスーザンが参加する事を知り、翻意する。

計画にリードの知見が採用され、ラボで転送装置の設計、開発が始まる。スーザンは異世界での防護服の製作に携わり、リードはヴィクターと対面する。ストームは転送先の異次元世界に地球を救うエネルギー源があると主張するが、破滅論者のヴィクターは地球を救う意義を疑い、地球を食い潰す人間が滅ぶべきかもしれないと説く。ストームは場を取り成し、皆が協力すれば計画が成功すると諭す。

ストームは徒に市街地でのカーレースに執心し、警察沙汰を起こす息子ジョニーを窘め、向上心を持ち、可能性を追求する様に諭す。ストームはジョニーに車の没収を告げると、返却と引き換えに自分の下で働く様に命じる。

リード、スーザン、ヴィクターにジョニーが加わると、チームはラボで開発に専念し、次第に気脈を通じていく。やがて装置が組み上がり、動物実験の段階に至る。リードはベンに装置の完成が間近だと報告し、ベンのおかげだと伝える。一方、ヴィクターはリードとスーザンが親しげにしているのを見て嫉妬する。

程なく、装置が完成すると、ラボにハーヴェイら幹部が訪れ、動物実験が開始される。装置のポッドにチンパンジーが乗り込んだ後、転送が成功する。間もなく異次元世界からの映像が届き、周辺一帯に岩盤の広がる原始的な地形が確認されると、装置が再転送されてチンパンジーは無事復帰し、一同は歓喜する。ハーヴェイはチームの功績を称賛すると、今後、人間を転送するに当たっては学生の研究レベルでは及ばないと説き、チームの憤慨を意に介さず、NASAとの共同作業への移行を通告する。ストームは研究を渡さないと息巻くが、リードとジョニーはヴィクターの勧めでやけ酒を呷る。

リードは自分達が先に次元旅行を成功させ、見つかる前に戻って来る事を二人に提案すると、ベンをラボに呼び出す。夜、ラボから研究員が立ち去った隙に、リード、ジョニー、ヴィクター、ベンの四人は防護服を纏って装置に乗り込む。量子ゲートを作動させると、別室のスーがそれを察知し、ストームに連絡する。四人は転送に成功し、異世界へと降り立つ。スーザンは四人に交信を試みるが、通信不能が続く。一同は崖下に迸るエネルギー体を発見する。リードが国旗を地面に立てると、大地のエネルギーが連動して反応する。ジョニーがその場に残り、三人がロープで崖下へ降りる。ヴィクターがエネルギー体に接触すると、突如、大地からエネルギーが噴出し始め、三人は崖上へ退避する。逃げ遅れたヴィクターはエネルギー体を浴びて転落し、崖下に姿を消す。リード達はヴィクターの救助を断念し、装置に戻るが、転送が作動しない為、通信が回復したスーザンに手動による転送を要請する。その時、ベンのポッドのドアが閉まらずに大量の岩石が流入し、またジョニーのポッドの窓が割れ、火炎に包まれる。装置は地球に転送されると同時に大破し、エネルギー体を含んだ衝撃波がスーザンを直撃する。四人はエリア57内の秘密軍事基地に移送される。

事故の影響により、リードは手足が長々と伸びきった状態となり、拘束された後、研究員らによる検査を受ける。リードは朦朧とする意識の中、岩石に押し潰されたベンの安否を心配する。スーザンは肉体が可視スペクトル内外を変化し、透明化を制御できない状態が続く。また、ジョニーは肉体が火炎に包まれたまま、制御できない状態が続く。ストームは子供達の異常な変化に悲嘆する。

リードはダクト越しにベンの助けを呼ぶ声を聞くと、拘束を解いてダクト内に侵入する。リードはその先の部屋で、岩石男と化し、痛みで苦悶するベンを発見する。その時、リードの逃亡が察知され、警報が作動する。リードは助けを請うベンに、現象を解明して必ず戻ると約束し、施設から脱走する。

ハーヴェイは被験者達の強大な力を活用すべきだと主張するが、ストームはそれを拒絶する。ハーヴェイは拒めば子供達の安全を保証しないと告げ、協力を強要する。ハーヴェイはベンにリードが戻らないと説くと、治療法の探求と引き換えに軍への協力を要請する。ベンはリードの裏切りへの怒りから、協力を承諾する。

一年後、ベンは米軍による秘密作戦に参加し、目覚ましい功績を上げ続ける。ハーヴェイは軍に対してその有益性を強調し、始まりに過ぎないと説くと、被験者達がそれぞれに備える能力を制御するスーツを開発した事を明かす。スーツにより、ジョニーは炎を自在に操れる様になり、スーザンは物体の透明化とバリアーの生成を可能にする。ハーヴェイは新たに建造した量子ゲートⅡにより、惑星ゼロと称する異次元世界がもたらすエネルギー源にアクセスする事で、軍事能力を変え、地球を支配できると主張する。

ジョニーは訓練を重ね、ベンの様に実戦に出ると意気込むが、スーザンは治療が必要な疾患であり、人殺しの道具では無いと説く。ベンは治療法が見つかるまで協力するという契約を結んでおり、作戦への参加を強要され続ける。ストームはハーヴェイから装置開発の支援と引き換えに、ジョニーの戦場への投入を要求される。ストームはジョニーの戦場行きを止めるには、装置を完成させ、治療法を見つけるしかなく、その為にリードの知見が必要だと説き、スーザンにリードの捜索を要請する。

その頃、国外の小さな町に潜伏するリードは、ベンを治療する為の転送装置の開発に励む。スーザンはリードの目撃情報を元に、パターン分析を行い、潜伏先を特定し、そこにベンが派遣される。リードは治せなければ会わせる顔が無いと弁明するが、尚も憤慨するベンに捕らえられ、エリア57に連行される。スーザンは装置の完成しか方法が無いと説くが、リードはハーヴェイ達の関心は治療では無いと指摘する。スーザンは過去を変わらないが未来は変えられるのであり、絶好の機会だとリードを説得する。建造中の装置はリードの改良により完成する。ストームは実戦投入へ前のめりなジョニーを引き止め、利用されるだけだと諭す。ジョニーはそれが協力であり、自分の可能性だと主張する。

ハーヴェイの命を受けた調査隊が、装置で異次元世界に転送される。異次元世界に降り立った調査隊の前に、地球外物質を纏い、容貌を一変させたかつてのヴィクターが姿を現す。ハーヴェイは調査の中止を命じ、ヴィクターを連れ戻させる。ヴィクターは隔離室に収容され、リード達は各自の部屋に待機させられる。

ハーヴェイはヴィクターと面会し、異次元で生き残った経緯を尋ねる。ヴィクターは異次元世界が自分に生き抜く力を与えたのだと明かすと、「ドゥーム」としての本性を現し、周囲の職員達を殺す。ドゥームは異次元世界の滅亡を企てるハーヴェイに対し、異次元世界の存続に地球滅亡こそが必須だと説くと、ハーヴェイを念動力で殺し、隔離室から脱出する。

ドゥームは警備兵を殲滅すると、異次元世界へ戻る為にラボへ向かう。そこにストームが現れると、ドゥームは異次元の力を使い、新世界を創るのだと主張する。ストームは我々が神では無く、人間であり、協力して強くなるのだと説く。そこにスーザンとジョニーが駆け付ける。ドゥームは、人間が好機を逃した事で地球を救うのは既に手遅れだと説くと、ストームを念動力で瀕死の状態に追いやる。ドゥームは駆け付けたリードとベンを退けると、装置に乗り込む。ストームはお互いに助け合う様に一同に告げ、絶命する。

ドゥームは異次元へ移動すると、ゲートを暴走させる事でワームホールを生成し、異次元を地球と繋げ、地球の物質を吸い込み、エネルギーに変え始める。リード達はドゥームの企みを阻止すべく、ワームホールを通過して異次元に移動する。ドゥームはジョニーとベンの動きを封じ、スーザンによるエネルギー転換阻止の思惑を見破る。リードはスーツを破壊され、肉体の伸縮が制御できなくなり、四人はドゥームの圧倒的な力の前に窮地に陥る。しかし、リードはスーツ無しでも能力を制御する方法を見出し、ドゥームを退け、皆が解放される。リードは異次元世界が皆に力を与えてくれたのであり、これが運命だと説く。四人は連携プレーでドゥームを撃破し、ドゥームは次元の境界に吸い込まれて消滅する。四人は消失寸前のホールを通過し、地球に戻る。

四人は軍に対し、一切の監視の拒否と研究施設の提供、発明品の帰属を要求し、政府の極秘研究施設を与えられる。リードはチームに名前がいると主張し、ベンが意図せず口にした言葉から「ファンタスティック・フォー」に決定する。

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