チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮

ウェス・ボール監督作「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」("Maze Runner: The Scorch Trials" : 2015)[DVD]

迷路を脱出した若者達が、謎の組織から逃れるべく、仲間を求めて荒れ果てた広大な砂漠を彷徨う様を描くSFアクション・スリラー作品。

 

WCKDにより送り込まれた迷路を脱出した後、そこに駆け付けた部隊によって救出されたトーマス達は、ヘリで砂漠の中にそびえ立つ巨大な施設に連行される。責任者ジャンソンは、フレア・ウィルスに侵されないトーマス達が人類存続の手掛かりだと説く。トーマス達は他にも幾つかの迷路が存在している事を知り、それぞれの迷路から救出された若者達と施設内の食堂で一堂に会する。ジャンソンは新しい人生の始まりと称し、若者達の中から数名を指名すると、別の部屋に移動させ、残った者達には順番が巡ってくるまで待つように告げる。トーマスはテレサが皆と引き離されたままで、検査を強いられている事に不信感を抱く。

その夜、共用寝室の通気ダクトから、施設に一番最初に来たと噂されるエリスが姿を現し、トーマスを誘い込む。トーマスはセキュリティの施された一室の前へと案内され、そこで医師がストレッチャーで人を運び込む様子を目撃する。エリスは毎晩、人が送られてきており、中の様子は分からないものの、出てきた人がいない事を明かすと、自分達が施設に閉じ込められているのだと主張する。

翌日、再びジャンソンに指名された者達が移動させられる。トーマスは食堂で警備兵と一悶着を起こし、密かに通行証を盗み取る。その後、トーマスはエリスと共に再びダクトを経て、部屋に到達すると、通行証でドアを解錠し、入室する。

二人はそこで培養される得体の知れぬ生物の数々や、大勢の若者達が無数の管を付けられた状態で、吊るされ、実験台とされている様子を目の当たりにする。そこにジャンソンが現れ、別の場所にいるペイジと映像通信を始める。ペイジは計画変更と共に、明朝に施設に到着する事を伝える。ジャンソンは迷路の実験結果が良好であり、施設における計画も順調に進んでいる事を報告する。ペイジはそれがまだ不十分であると説き、自分の到着までに若者達の安全を確保し、次の実験の準備を速やかに済ませる様に命じる。ジャンソンは施設が24時間封鎖されており、安全だと主張するが、ペイジはWCKDの2つの基地を破壊した組織RA(ライトアーム)が、同じ様に若者達を探し求めており、これ以上の損失は治療法発見の為に許されないと説き、任務の速やかな完了を命じる。

トーマス達は皆の待つ寝室に戻ると、ペイジが生きており、ジャンソンがWCKDの仲間である事を伝え、ダクトを介して脱出を図る様に促す。ジャンソンは部下を率いてトーマス達の寝室に押し入るが、彼らが脱走した事を知ると、警報を発令し、追跡を始める。トーマス、ニュート、ミンホ、フライパンとエリス、ウィンストンで二手に分かれると、トーマス達は医療室に押し入り、テレサを救出する。トーマス達はロックされたドアの前で、ジャンソンらに追いつめられる。ジャンソンは皆を救おうとしているのだと諭すと、砂漠にはクランクがおり、生き延びる事はできないと説く。その時、エリスが先回りしてロックを解除する。トーマス達は施設から脱出すると、首尾良く追手を撒き、逃走に成功する。

トーマス達は砂に埋もれ、廃墟と化したモールに身を寄せる。テレサは施設内で知り得た事についてトーマスに問い質す。トーマスは人体実験の末に体液を失っていく若者達を見た事を明かすと、WCKDが自分達の血液中にある何かを求めており、逃げる必要性を説く。エリスはかつてジャンソンが山に隠れている軍隊の存在について話していた事を明かす。トーマスはそれがRAだと推測し、WCKDの敵なら自分達を助けてくれるかも知れないと説く。

一同は廃墟の中に誰かが住んでいた痕跡を見つけると、暗闇の中、物資をかき集めながら生存者を探す。ミンホは発電機を発見し、スイッチを入れると、モール内の電気が付く。すると、内部に潜んでいた、ウィルスの感染によりゾンビ化した無数のクランク達が、トーマス達の存在を察知し、一斉に襲いかかる。トーマス達は出口を探して駆けずり回る。やがて一同は出口を見つけるが、脱出直前にウィンストンがクランクに掴まれ、負傷する。

一同は屋外で一夜を明かした後、そこが瓦礫と砂に覆われた、崩壊した都市の一角だと知る。一同はRAがいるとされる、遥か彼方に見える山を目指して歩き始める。程なく、感染したウィンストンの症状が悪化し、意識を失う。照りつける太陽の下、一同はウィンストンを担いで運んでいく。

一同は途中で休憩を取る。テレサはWCKDに付けられた首の後ろの刻印をトーマスに見せると、夢から覚めた様な感覚の後、記憶が次々と溢れ出した事を明かす。テレサは、順調だったWCKDの計画がトーマスの行動が原因で事態の悪化を招いたのだと説き、WCKDに戻るべきだと主張する。その時、ウィンストンの症状が更に悪化する。ウィンストンはクランクへの変化を拒み、死なせる様に請う。ニュートが銃を手渡し、一同はウィンストンをその場に残して、出発する。程なく、ウィンストンは自ら命を絶つ。一同はウィンストンには免疫が無かったのだと知り、悲しみに暮れる。

一同は砂漠の荒野を山を目指して歩き続ける内に、山麓付近に明かりを見つける。そこへ背後に大きな嵐が迫り、一同は明かりの方へ疾走し、集落に辿り着くが、建物の中に逃げ込む直前にミンホが雷に撃たれる。一同はミンホを建物の中に担ぎ込み、間もなくミンホは無事に目を覚ます。そこに同じ年頃の女ブレンダが現れ、集落のリーダーのホルヘの元へ招く。トーマスはRAに会う為に山に向かっているところだと明かす。ブレンダがトーマスの首の裏の刻印をスキャンし、WCKDの人間だと判明すると、ホルヘは貴重な存在だと説き、一同を逆さ吊りで拘束する。

ホルヘはトーマス達を利用してRAに会う事を画策し、娘の様な存在のブレンダに同行を求める。その頃、ホルヘの側近を装うWCKDの内通者がジャンソンに連絡する。ジャンソンは部隊を率いてヘリで飛来し、建物を包囲すると、トーマス達を引き渡す様に要求し、抵抗すれば皆殺しにすると脅迫する。トーマス達は協力しあって拘束を解く。ホルヘは建物の自爆装置を起動すると、トーマス達と合流し、脱出を図る。その際、トーマスはブレンダと共にホルヘ達と逸れる。二人はジャンソンの部隊を退けると、施設の爆破に乗じて、地下へと逃れる。

ブレンダはRAが免疫のある若者達を、感染の心配が無い楽園に連れて行っており、トーマスがいればそこに辿り着けると説くと、ホルヘの知り合いのマーカスが、若者達を山へ避難させていた事があり、脱出できたらトーマス達をマーカスの元へ連れて行く事になっている事を明かす。程なく、二人は無数のクランク達が潜む地下道に差し掛かる。倒壊したビルに逃げ込んだ二人は、クランク達の猛追を辛うじて退け、脱出に成功するが、その際にブレンダが脚を咬まれる。

二人は廃墟の住民達が屯するゾーンに辿り着き、マーカスが根城とするクラブを訪ねる。マーカスはドラッグを飲む事を条件に、二人に入場を許可する。二人は酩酊状態で仲間を捜索し、やがてトーマスは意識を失う。

目覚めたトーマスは皆に救出された事を知る。ホルヘはマーカスを拘束し、RAの居場所を問い質す。マーカスは既にRAと決別しており、逆に免疫のある若者をWCKDに供給している事を明かすと、RAを関知していないと白を切るが、ホルヘの苛烈な追求に対し、RAが山を放浪していると明かす。ホルヘはマーカスの所有するトラックを奪い、一同はRAを探すべく山に向かう。

一同は無数の廃車で封鎖された砦に辿り着き、トラックを乗り捨てるが、何者かに狙撃され、包囲されている事に気付く。そこへかつてエリスと同じ迷路にいたハリエットとソーニャが現れる。彼女達は一同を信用すると、皆を車に乗せてRAのキャンプへ連れて行く。

トーマス達はRAのキャンプでリーダーのヴィンスと対面する。その時、ブレンダが症状の悪化により倒れる。ヴィンスはブレンダの傷痕を見て、それがクランクによるものだと知ると、殺そうとするが、トーマスは助けられるはずだと訴える。そこにかつてWCKDにいて、トーマスの事を良く知るメアリーが現れ、ヴィンスを制止する。メアリーは、仲間の死に耐えかねたトーマスがRAに実験所の場所を教えてくれた事を明かし、RAがあるのはトーマスのおかげだと説くと、ブレンダを医療用のテントに運び込ませる。

メアリーは、免疫のある若者の血液から分離した酵素がウィルスの拡散を遅らせる事を明かすと、トーマスの血液から採取した酵素をブレンダに投与し、症状を落ち着かせる。メアリーは酵素が数ヶ月しか効かないために打ち続ける必要があり、連れてはいけないと諭す。程なく、ブレンダは意識を取り戻す。

トーマスは仲間達と離れて高台の上に佇むテレサの元へ向かう。テレサはかつて自分の母が感染した時に、良くなると思って部屋に閉じ込めたものの、母は毎晩悲鳴の様な叫び声を上げた後、やがて自分の目を繰り抜いた事を明かすと、そうやって苦しんでいる人達が大勢おり、彼らの事を忘れてはいけないと説く。そこへWCKDのヘリが遠方から飛来し、テレサは彼らに従う様にトーマスを諭す。

トーマスは皆にWCKDの襲来を伝えに向かうが、その前にヘリからのテントへの爆撃と、降下した部隊による若者達の捕獲が始まり、ヴィンス達はこれに応戦する。トーマスはホルヘ、ブレンダと合流する。ホルヘはもう皆を助ける事はできず、状況は悪化するばかりだと説き、逃げるべきだと諭す。ヴィンス達はWCKD部隊の放ったスタングレネードで一気に制圧される。トーマスは仲間を見捨てられないと告げ、ホルヘとブレンダに逃げる様に促す。トーマスはホルヘが置いていった爆弾を携え、皆の元へ向かう。

ジョンソンが降下し、拘束された若者達が一箇所に集められる。程なく、ペイジが到着し、若者達をヘリに乗せる様に命じると、テレサを傍に呼び寄せる。トーマスは皆にテレサがWCKD側だと明かす。テレサは治療法を見つけるにはこうするしか無いのだと理解を求める。ペイジは自らが何があっても治療法を見つけると誓った医者だと主張する。メアリーは久方ぶりにペイジと対峙し、RAに加わった事に後悔が無いと告げる。ジャンソンはメアリーを射殺する。ペイジは拘束した若者達を連れて撤収する様に命じる。トーマスは爆弾のスイッチを突きつけ、若者達の解放を要求する。ペイジはWCKDが皆の安全を確保する事を約束し、全てが元通りになると諭す。ミンホ、ニュート、フライパンがトーマスの傍に寄り、運命を共にする決意を示すと、トーマスは起爆しようとする。そこへホルヘがトラックで奇襲を仕掛け、それを機にRAが抵抗を開始する。トーマスは爆弾で部隊の戦力を削ぎ、ペイジは撤収を急がせる。ジャンソンはトーマスを殺そうとするが、ブレンダが狙撃してそれを阻止する。ヴィンスはガトリングガンで猛攻を仕掛け、部隊を薙ぎ払う。皆は退避を図るが、ミンホがスタンガンを撃たれ、部隊に捕らえられる。ペイジ達は多くの若者達を連れてヘリで飛び去る。

夜が明けると、ヴィンスは残った者達と共にトーマス達を安全な場所に連れて行き、もう一度出直す意向を示す。トーマスはそれを拒み、一人でもミンホを助けに向かおうとする。皆は無謀だと諭すが、トーマスはそれがWCKDに捕まった全ての人の為でもあると説くと、ペイジを殺し、WCKDを止める決意を示す。皆はそれに同調し、ヴィンスはトーマスに作戦を問う。

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