チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

デッド・オア・リベンジ

レバン・バキア監督作「デッド・オア・リベンジ」("Landmine Goes Click" : 2015)[DVD]

旅先で地雷を踏み、身動きの取れなくなった若者が、目の前で愛する女の命を奪った男に復讐を企てる様を描くスリラー作品。

 

数年前まで紛争地帯だった、ジョージアの高原地帯に位置する公園ビルトゥブシにトレッキングに訪れた米国人ダニエル、アリシア、クリスの3人。結婚式を目前に控えるダニエルとアリシアは、見晴らしの良い岩山の上で、クリスを付添人に据えて、まず3人だけで式を執り行なおうとする。しかし、クリスはかつてアリシアと浮気をしていた時期があり、互いにダニエルに伏せる事で同意したものの、アリシアへの未練が断ち切れない事から、茶番に嫌気が指してしまう。ダニエルはクリスの異変を察知すると、その理由を問い質すが、クリスは真実を告げず、二人を夫婦として認める。3人はキャンプをして夜を明かす。

翌日、ダニエルの知人で公園の管理者デビが合流すると、3人はデビに写真撮影を依頼する。デビの案内に従い、3人が並んで、立ち位置を調整する際、クリスが地雷のスイッチを踏んでしまう。ダニエルはクリスを落ち着かせると、携帯に電波が入らない為に、助けを呼ぶべく、デビを町へ向かわせる。デビはダニエルとアリシアに安全な岩の裏に退避する様に促し、出発する。ダニエルはクリスの傍に留まる意向を示し、アリシアだけが退避する様に促す。

その時、ダニエルは携帯に電波を拾ったと欺き、アリシアと共に高台へ向かう。ダニエルは助けを呼ぶフリをすると、クリスとの浮気の件でアリシアをアバズレだと痛罵する。クリスは隠し通せずにダニエルに事実を話した事をアリシアに認める。アリシアはプロポーズを台無しにしたく無かった為に、打ち明けられなかったとダニエルに弁解する。ダニエルは意趣返しに自らが地雷を埋め、デビと通じてクリスに踏ませた事を明かすと、爆破時にクリスが飛び込む為の塹壕を掘る様にアリシアに命じる。アリシアとクリスは許しを請うが、ダニエルはもはや取り返しが付かず、手遅れだと説くと、地雷のピンを抜く。ダニエルはピンを投げ捨てて、その場から立ち去る。クリスはアリシアに安全な場所へ退避し、策を練る様に促す。一方、ダニエルはデビと落ち合うと、高みの見物をした後、一時間でクリスを解放するという、事前の計画を中止し、一緒に町へ遊びに行く。

アリシアはピンを拾ってきて、元の位置に戻し、地雷を解除しようと試みるが、穴に挿したものの解除されたか確証が持てず、途方に暮れる。日暮れが近づくと、アリシアは次善策として穴を掘る事を決意する。そこに猟銃を携え、犬を連れた地元住民のイリヤが現れる。クリス達は窮状を伝え、穴掘りへの協力を求める。イリヤは2人の関係と、そこに至る経緯を詮索すると、2人の状況を面白がり、穴掘りを手伝う為に報酬を要求する。2人はイリヤの不遜な要求に不快感を抱くも、荷物の中から何でも持って行って構わないと応じる。イリヤアリシアのバッグを漁り、パンティを取り出すと、アリシアが今まさに履いているパンティを要求する。クリスはそれを阻止すべく、自らの財布とクレジットカードを与え、立ち去る様に促す。しかし、イリヤは米ドルに興味を示さず、アリシアに目の前でパンティを脱いで、それを寄越す様に要求する。クリスはそれを阻止しようとするが、アリシアは已む無く要求に応じると、約束通り、穴を掘る様に命じる。

イリヤが徐ろに作業を始めると、間もなく、イリヤの所持する無線に仲間のセルギから連絡が入る。アリシアは穴掘りの代わりに、無線で通報する様にイリヤに請う。イリヤは更なる報酬を要求し、投げ捨てたパンティを犬の様に咥えて拾ってくる様に命じる。アリシアは憤慨するもそれに応じ、無線を借り受けるが、セルギには英語が通じない事が分かる。イリヤは通訳する為の謝礼として、一回の通訳でアリシアが一枚服を脱ぐゲームを提案する。アリシアは余りに横暴な要求に耐えかね、拒絶し、イリヤに立ち去る様に命じる。

その時、セルギがイリヤの身を案じて、状況を問い質してくる。イリヤはセルギが心臓を悪くしている事を明かすと、自分が無事だと伝えて安心させなければならず、その為に通訳が必要だと強弁する。アリシアは抗しきれず、イリヤが観光客に遭遇しただけで無事であり、これから戻る、という主旨の返事をイリヤに通訳させ、セルギに伝えさせる。アリシアは引き換えにシャツを脱ぎ、ブラ姿になると、ゲームが終わりだと告げ、直ちに消える様に命じる。イリヤはそれに応じようとはせず、更にゲームを続ける様に迫り、アリシアに猟銃を向ける。クリスはイリヤの母親を罵倒する事で、自らにイリヤの怒りの矛先を向けさせ、その隙にアリシアを逃がそうとする。イリヤは銃をその場に置くと、愛犬バビと共にアリシアの追跡に向かう。

クリスはピンの付いていた鎖を引っ掛ける事で、猟銃を手繰り寄せる。程なく、イリヤアリシアを捕まえ、羽交い締めにして戻る。クリスが猟銃をイリヤに向けると、イリヤアリシアにナイフを突き付け、散弾銃を撃てばアリシアも道連れになると牽制する。クリスが発砲を躊躇う間に、イリヤはクリスから程近い岩陰でアリシアをレイプする。

凌辱が終わった後、アリシアが咄嗟にイリヤから遠ざかろうとすると、クリスはイリヤへの銃撃を企てるが、その時、バビがクリスに跳びかかる。クリスは銃を暴発させた後、穴の中に落ちて意識を失う。結局、地雷は起爆せず、偽物だった事が判明する。程なく、穴の中で目覚めたクリスは、傍らに自らの誤射で死傷したアリシアを見つけ、慟哭する。

後日、クリスはイリヤが妻ターニャ、娘リカと暮らす家を探し出すと、イリヤの留守中に、道に迷った観光客を装って訪ねる。リカはクリスの要請に対し、親身になって地図のプリントアウトに応じる。クリスは空腹を訴えると、ターニャの好意に甘んじて、手料理を馳走になる。程なく、イリヤが帰宅する。イリヤは予期せぬクリスの来訪に当惑し、食事を切り上げさせ、クリスを連れ出す。イリヤは2人だけの問題だと主張し、家族を巻き込まぬ様に要求すると、待ち合わせ場所を指定し、一時間後に会う約束をする。イリヤはクリスが車で走り去ったのを確認すると、バビに見張りをさせる。

ターニャとリカはイリヤの只ならぬ様子を訝る。イリヤは電話に手をかけ、通報すべきか逡巡するが、翻意する。程なく、クリスは血塗れになった瀕死のビバを抱えて戻り、突然飛び出してきたのだと明かす。イリヤは慌てふためいて猟銃を取り出し、クリスに向ける。クリスは予め猟銃の弾を抜いており、動じる事無く、持参した消音銃でイリヤの両足を撃ち抜くと、リカにターニャを縛らせる。

クリスはリカのパンティを持ち出すと、かつてイリヤアリシアにそうした様に擬える。イリヤは酔っ払うと見境を失くすのだと弁明する。クリスはリカに強引にパンティを脱がさせ、それを犬の様に咥えて拾ってこさせると、イリヤの口に詰め込む。クリスはアリシアを何とか救おうとしたものの敵わず、アリシアがいかに無惨な最後を迎えたかについて、イリヤ達に語り聞かせる。

クリスはかつてのイリヤの様にゲームを提案すると、ストリッパーのルーレットと称して、リボルバーに弾を一つだけ込め、リカが服を脱ぐと同時に一回引き金を引き、無事最後まで脱ぎ終わったらリカの勝ちだと説く。リカが泣きじゃくり、躊躇う間に、クリスは何度も引き金を引いて見せ、その度に不発に終わるが、リカがシャツを脱いだと同時に弾が発射され、リカの頭を撃ち抜く。イリヤとターニャは悲鳴を上げて慟哭する。復讐の狂気が消失したクリスは、茫然自失してその場にうずくまる。

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