チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

モンスターズ/新種襲来

トム・グリーン監督作「モンスターズ/新種襲来」("Monsters: Dark Continent" : 2014)[BD]

巨大な地球外生命体が蔓延る砂漠地帯で、仲間の救出任務を課せられた米軍部隊が、武装組織の襲撃に遭い、窮地に陥る様を描くSF作品。

 

中米に出現した巨大な地球外生命体「モンスター」は、10年余りの時を経て生息域を拡大し、世界各地に蔓延る様になる。米軍は中東で頻出するモンスターを退治すべく、空爆を繰り返し実施するが、民間人が犠牲になるケースが相次ぎ、それに伴って武装勢力が力を増し、作戦遂行の深刻な障害となる。

デトロイトの貧民街出身で家族のいないパークスは、モンスター退治に自らの使命感を見出し、兄貴分の幼馴染マグワイアと共に軍に入隊する。二等兵の2人は同じく二等兵のウィリアムズ、特技兵インケラールらと気脈を通じ、僚友となる。やがて一同にとって初めての出征の機会がやってくる。米国を発った一同は、数多のモンスター達が群がり、空爆とテロが頻発する中東の通称「危険地帯」に程近い場所に位置する、作戦基地にヘリで降り立つ。

中東で武装組織の排除に20年近くの長きに渡って辣腕を振るってきた二等軍曹フレイターは、僚友の三等軍曹フォレスト、コンウェイに、パークス達4人を加え、タイガーシャーク部隊を組織すると、その主な任務がモンスター退治では無く、武装勢力の排除だと説き、一同に通行禁止区域の偵察と地域住民との連携を命じる。

部隊は装甲車で町にパトロールへ赴き、住民とのコミュニケーションを図った後、目標地点の農地の偵察を開始する。農地の建物に出入りする者達の不審な行動が確認され、一同は夜まで待機した後、無人と化した建物内に侵入を試みる。その最中、モンスター達が建物に接近し、フレイターは本部へ支援を要請する。そこへ家族と家畜を空爆で失ったという農地の所有者が現れ、一同を責め立てる。フレイターは武装勢力について問い質すが、男はそれに応じず、一同を非難し続ける。パークスはモンスターの接近に動転し、男を殴り飛ばす。部隊はモンスターに総攻撃を仕掛け、一体を倒すと、間もなく飛来した戦闘機が空爆を行い、残りのモンスターを撃退する。

基地に戻るとパークス達は初の勝利に湧き上がるが、フレイターは偵察に不備があり、部隊が危険に晒された事を激しく叱責すると、これが本物の戦争であり行動規範を厳守する様に命じる。その後、フレイターは本国の妻に連絡し、娘と話をさせる様に請うが、妻は娘がフレイターを恐れていると説き、それを拒む。フレイターは苦悩を募らせる。

部隊はパトロールを繰り返し、三ヶ月が経過する頃、危険地帯の深部で通信が途絶えた、アルテア砂漠の部隊4人の仲間を救出し、無事帰還する任務を課せられる。部隊は4人が最後に確認されたアルテア村を目指し、基地をヘリで発つ。一行は二台の車両に乗り換え、モンスターの幼体が群がる陸路で目的地を目指す。道中、先行車両が武装組織の爆撃に遭い、フォレストとコンウェイが即死、難を逃れたウィリアムズが地雷で両足を失う。一行は敵に包囲され、激しい弾雨に曝されるが、応戦をしつつ、猛攻を掻い潜って最寄りの廃屋に退避する。フレイターは本部に近接航空支援を要請する。インケラールはウィリアムズの救命措置を試みるも、手遅れでウィリアムズは息絶える。

程なく、無人機が飛来し、敵を排除すると、一行は悲嘆する間もなく、ウィリアムズの遺体を放置したまま、安全地帯を目指してその場を離脱する。一行は建物に到着すると、安全を確認した後、休息を取る。しかし、敵の奇襲に遭い、インケラールが即死し、マグワイアが腹部に致命傷を負う。フレイターはパークスに自分に従う様に命じ、投降する。3人は敵のアジトに連行され、監禁される。

程なく、パークスの目の前でマグワイアが息絶える。パークスは慟哭し、憤怒した末に転倒して気絶する。その夜、アジトにモンスターが接近し、敵が逃走の準備を始める。フレイターは移送する為にやってきた男を、不意を突いて殺すと、自らとパークスの拘束を解く。パークスはマグワイアの遺体に別れを告げた後、敵のリーダー格の男を殺して、武器を奪う。2人はアジトから脱出すると、敵のバイクを奪って逃走する。

2人は数十マイル先の目的地目指して、灼熱の砂漠を疾走する。道中、パークスがショック状態に陥る。フレイターは2人で任務を遂行するのだと諭し、パークスを奮起させる。丘陵地帯に差し掛かると、2人はバイクを乗り捨て、鉱山で一夜を明かす。パークスは家族がおらず、デトロイトを出たのが生まれて初めてである事を明かす。フレイターは娘が自分を分からなくなっていると嘆くも、それでも家族を守る為に戦っているのだと説く。

翌日、2人は砂漠を歩き続ける内に、空爆直後で瀕死のモンスターの死骸と、巻き添えを食ったスクールバスに遭遇する。パークスはバスの中でまだ息のある男の子を発見し、担ぎ出す。フレイターは手遅れな為に楽にしてやろうと諭すと、男の子の口を塞いで窒息させようとする。パークスは悲痛に耐えかね、それを頑なに制止し、担いで連れて行こうとする。そこに馬に乗った3人の男女が現れる。パークスはその中の若い女アラに男の子を預け、彼らの集落に招かれる。

2人は集落の部族の饗しを受け、心を通わす。その夜、パークスはアラの後を付いて行き、再びバスに訪れる。アラ達は子供達の遺体を運び出し、弔う。その頃、フレイターは救護を受けた男の子が息を引き取るのを目の当たりにして悲嘆する。一方、パークス達の目の前にモンスターが現れ、空爆で瀕死の個体を憐れむ様な挙動を示した後、引導を渡す。死んだ個体から放出された胞子が辺り一面に降り注ぎ、パークスとアラはその幻想的な光景に目を見張る。パークスは言葉の通じぬアラと心を通わせ、朝を迎える。

フレイターは戻ってきたパークスを殴り飛ばすと、救ったつもりの男の子が死んだ事を明かし、感情を捨てて任務を遂行する様に叱責する。2人は仲間がいるとされる近くの村を目指して出発する。道中、2人は一人の少年と遭遇する。少年は缶の中に閉じ込めた掌サイズのモンスターの幼生を見せる。幼生は翼を広げて缶から飛び出した後、砂漠に触手を伸ばし、地中に姿を消す。

2人はやがて閑散とした村に到着する。フレイターは兵士の銃で遊んでいる子供に、手に入れた場所を詰問し、案内させる。2人はそこに安置された4人の兵士達の遺体と対面する。フレイターは怒りに駆られて我を忘れ、傍の民家に押し入ると、住民に銃を突き付けて、誰が兵士達を殺したのかと苛烈に追求する。パークスがそこに駆け付けた矢先に、フレイターは住民の一人を射殺する。パークスは制止を試みるが、フレイターはそれに応じようとはせず、パークスはやむなくフレイターの腹部を撃つ。

フレイターは兵士としての意義を見失い、武器と装備を捨てて、村を出て行く。パークスはその後を追う。2人は眼下に広がる砂漠から、これまでとは桁外れに巨大なモンスターが姿を表すのを目の当たりにする。フレイターは崩れ落ち、息絶える。パークスはモンスターの咆哮に圧倒され、途方に暮れる。その後、パークスは茫然自失の状態でヘリに乗って帰投する。

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