チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ゾンビ・ガール

ジョー・ダンテ監督作「ゾンビ・ガール」("Burying the Ex" : 2014)[DVD]

男が墓地からゾンビ化して蘇った彼女とどうにかして別れる為に奮闘する様を描くコメディ・ホラー作品。

 

ホラー映画をこよなく愛するマックスは、ロサンゼルスのホラーグッズ販売店「ブラッディ・メアリー」の雇われ店主を務めているが、オーナーの方針に不満を抱き、独立を夢見ている。マックスはエコロジストで菜食主義者のエヴリンと交際しており、それなりに良好な関係を維持しているものの、エヴリンはマックスのホラーへの嗜好に否定的であり、また自らの考えを押しつけがちである事から、マックスは窮屈さを感じている。エヴリンは母を亡くして以降、長らく心を閉ざしていたが、マックスとの出会いで立ち直る事ができ、それ故にマックスに依存しがちである。

ある日、店に発注していないはずの悪魔のジーニー人形が、どんな願いでも叶えるという添文と共に届く。マックスは訝りながらも人形を店内に陳列する。その日、店に訪れたエヴリンがマックスに永遠に一緒にいられる様に願うと、人知れずジーニー人形が怪しげな力を発する。

程なく、マックスは自宅でエヴリンと同棲を始める。マックスはエヴリンとデートに出かけ、街中でホラーの趣向を凝らした風変わりなアイスクリーム店に立ち寄る。店主オリヴィアもまたホラー愛好家だと知ると、マックスはすぐにオリヴィアと意気投合する。エブリンは2人が親しげにしているのを見て気分を害し、オリヴィアに悪態をついて店を飛び出す。その後、エヴリンはマックスを失いたくなかったと訴えて理解を求め、2人は和解する。

マックスの留守中に、エヴリンが無断で部屋を自分のエコな嗜好に合わせて模様替えし、それに伴い、マックスの私物を全て撤去する。マックスは、売って独立資金に充てようと目論んでいたプレミア物のポスターを台無しにされた事に憤慨し、エヴリンを詰る。エヴリンは悲嘆し、マックスを拒絶する。

マックスは異母弟で女遊びばかりしているフーテンのトラヴィスに、怒ると手に負えないエヴリンと根本的に相性が合わない事を明かし、穏便に別れる方法について相談する。トラヴィスはエヴリンが切れて暴れられない様に、公衆の面前で別れ話をする様にマックスに勧める。

マックスは日中、サプライズがあると偽ってエヴリンを公園に呼び出す。エヴリンは意気揚々と駆け付けるが、公園沿いの道路を横切る際に、マックスの目の前でバスに撥ねられる。エヴリンは永遠に離れないでとマックスに言い残し、息絶える。

葬儀の後、エヴリンは墓地に埋葬される。マックスは自責の念に苛まれる。様子見にやってきたトラヴィスは、どのみち別れるつもりだったのだと説き、吹っ切って昔のマックスに戻る様に促す。トラヴィスは夜にホラーのクラシック作品が上映される事を伝え、気分転換を図る様に勧める。

その夜、マックスは劇場で映画を鑑賞した後、オリヴィアと再会する。マックスはエヴリンが死んだ事を切り出せず、オリヴィアはマックスが彼女と別れたのだと誤解する。同じく彼氏と別れたばかりのオリヴィアは、マックスを自分の店に招く。マックスはエヴリンと別れた事にして、運命の相手では無かったのだと吐露する。その後、2人は気晴らしに墓地へ遊びに行く。2人が去って間もなく、エヴリンがゾンビと化して地中から蘇る。

マックスは自宅前でオリヴィアとキスをするも、セックスを後日に譲り、再会を約束して別れる。マックスが部屋に戻るや否や、エヴリンがやってくる。当惑するマックスに、エヴリンは愛の力で生き返ったのだと主張し、マックスをセックスに誘う。マックスはエヴリンにシャワーを浴びる様に促す。そこへオリヴィアが戻ってきて、セックスを希望するが、マックスは待った方が喜びが大きくなると諭し、エヴリンに察知されぬ内にオリヴィアを帰らせる。

エヴリンはジーニー人形が願いを叶えてくれたのだと明かすと、強引にセックスに持ち込むべくマックスに詰め寄るが、その途端、エヴリンは意図せず、体内の防腐剤をマックス目掛けて吹き出してしまう。マックスは失神し、セックスから逃れる。

翌朝、マックスはエヴリンを家に残し、出勤する。マックスはトラヴィスに、エヴリンがゾンビになって帰ってきたと連絡するが、トラヴィスは真に受けず、マックスがクスリをやっていると疑う。マックスはジーニー人形を持ち出そうと手に取った途端、誤って落として割ってしまう。マックスは生ける屍の退治法を記した古書を参照し、記されたレシピどおりに必要な物を揃えて、自宅で粉を調合する。エヴリンはマックスが死んだら独りぼっちになる事が耐えられないと嘆くと、マックスがゾンビになれば一緒にいられると説き、咬み付こうとする。マックスは不意を突いて、粉をエブリンに吹きかけるが効き目は現れず、落胆する。マックスは踊りに行く事をエヴリンに提案し、ゾンビ化への関心を逸らす。

マックスはエヴリンと共に、ホラー嗜好の男女が集うクラブに訪れる。エヴリンはアブサンをしこたま飲み、踊りに耽った後、泥酔して店の路地裏で嘔吐し、マックスが介抱する。そこに偶然、オリヴィアが友人達と通りすがる。オリヴィアはエブリンに気付かず、マックスが友人を介抱していると誤解する。マックスはその場を切り抜けると、エヴリンを連れ帰る。その矢先にトラヴィスがやってくる。トラヴィスは真実を知ると、当惑して逃げ出す。マックスはトラヴィスに助けを請うが、トラヴィスはエヴリンと直ちに別れる様に促す。エヴリンは酔い潰れて眠りに就く。

翌朝、エヴリンは改めてマックスにゾンビになる様に迫るが、マックスは距離を置きたいと提案する。エヴリンは憤怒し、マックスに怪力で掴みかかる。マックスは自分にはエブリンの求めるものを与えられないのだと弁解するが、エブリンはそれを否定し、最高の恋人だと説く。

その日、店にオリヴィアが差し入れを持ってやってくる。マックスは自分の店を持って自由に働きたい願望を抱きながら、諦めかけている事を明かす。オリヴィアは店のスペースを半分貸し出す意向を示し、チャンスを掴むべきだと諭す。そこにエヴリンから連絡が入り、マックスに執拗に愛を確認する。オリヴィアはマックスがエヴリンとの関係を切れていないのだと悟る。マックスは本当に好きなのはオリヴィアだと弁解する。オリヴィアは明日の夜、墓地でホラー映画の上映会がある事を明かすと、付き合う気があるのなら来て欲しいと告げ、マックスに判断を委ねる。

マックスはトラヴィスに相談する。トラヴィスは別れるのが無理なら殺すしか無いと説き、刀を貸し与えて、エヴリンの首を切断する様に提案する。マックスは帰宅すると、エヴリンの隙を突いて背後から襲おうとするが、踏ん切りが付かずに断念する。マックスはオリヴィアを諦め、ゾンビになってエヴリンと不幸に暮らす意向をトラヴィスに伝える。見かねたトラヴィスは、代わりにエヴリン殺しを買って出る事にし、オリヴィアに会いに行く様にマックスに促す。マックスはハロウィンの特別シフトで夜中に店を開くとエヴリンに偽り、映画会に向かう。トラヴィスは貸したDVDを取りに来たと偽り、マックスの部屋を訪ねる。

マックスはオリヴィアと共に映画を楽しむ。トラヴィスはDVDの確認と称して居座り、エヴリンを殺す機会を探る。その最中、エヴリンは劇中に登場する殺人鬼が脳を食べるシーンを見て、食欲を刺激され、トラヴィスに喰らいつき、殺す。マックスとオリヴィアは互いに気持ちが昂じると、墓地を抜け出し、車の中でセックスに興じ、朝を迎える。

朝帰りしたマックスは室内でトラヴィスの死体を発見する。待ち受けたエヴリンは、我慢できなかったのだと説き、マックスに覚悟を決めてゾンビになる様に求める。マックスは風呂をゾンビに変わる場所に希望すると、お湯を張る様にエヴリンに促し、時間稼ぎを図る。マックスはその隙に通報し、事情を伝えるも、相手にされない為に、部屋を抜け出し、警察署に駆け込む。

その直後、マックスが置いていった携帯がオリヴィアからのメールを受信する。それを見たエヴリンはマックスが浮気した事を知り、激怒する。エヴリンはオリヴィアの店に押しかけると、本性を明かし、オリヴィアを拉致する。マックスは警察官にゾンビの襲撃を訴えるも、信用されずに苦慮する。その時、警察無線でアイス店に不法侵入が発生した事が伝えられる。マックスはオリヴィアの店に駆け付け、エヴリンの仕業だと確信すると、自宅へ急行する。

マックスは無関係なオリヴィアを解放する様に要求する。エヴリンはマックスが浮気した事を責め立てる。マックスはエヴリンの生前から本当に幸せでは無かった事を明かし、もっと早く別れるべきだったと伝えると、このままでは互いに幸せには出来ないため、エヴリンに死んだ母親の元へ逝く様に促す。エヴリンはマックスを道連れにすべく、襲いかかる。マックスとオリヴィアは二人がかりでエヴリンに立ち向かうも、逆に窮地に陥る。その時、トラヴィスがゾンビ化して蘇り、エヴリンの背後から刀を突き刺して殺す。その夜、マックスとオリヴィアは再びエヴリンを墓地に埋葬する。

その後、マックスはオリヴィアの店に併設して自分の店を開業し、上々の出だしを飾る。マックスはオリヴィアに指輪を捧げ、プロポーズする。トラヴィスはゾンビ姿を活かし、2人の店の広告塔として路上で宣伝活動を行う。

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