チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

グッドナイト・マミー

ヴェロニカ・フランツ,ゼヴリン・フィアラ監督作「グッドナイト・マミー」("Ich seh, Ich seh" : 2014)[DVD]

年少の双子の兄弟が、顔の手術を終えて包帯姿で帰宅した母の異変を察知し、真相に迫ろうと画策する様を描くサイコ・ホラー作品。

 

オーストリアの緑豊かな森と農場に囲まれた、瀟洒な邸宅に暮らす双子の仲良し兄弟エリアスとルーカス。2人は学校にも通わず、一日中遊び呆けており、ゴキブリを見つけてはそれを捕らえ、水槽の中で大量に飼育している。ある日、テレビ司会者として著名な母が、顔の手術を終え、包帯巻きにした姿で帰宅する。夫と離縁している母は、どういうわけか、ルーカスの分の食事を出さず、それ以外にもルーカスを無視する様な言動が相次ぎ、エリアスはルーカスに誤って母に許しを請う様に諭す。母は医師に安静を命じられている事を明かすと、静かにする事、日光が体に障る為にブラインドを上げない事、家に何も持ち込まない事をエリアスに命じ、家族で協力しあう必要性を説く。その夜、物音で起き出したエリアスは、浴室で腫れ上がった顔に薬を塗る母と鏡越しに目が合い、その異様さに慄いて部屋に逃げ帰る。

翌日、自宅に冷凍ピザが大量に届き、配達員は不思議がる。母は寝室に篭もりっきりな一方で、兄弟は屋外に繰り出し、遊び続ける。そんな折、兄弟は洞穴を見つけ、その中で人骨の山の上に置き去りにされた野良猫を保護する。兄弟は母に内緒で猫を部屋に連れ込み、ベッドの下の箱の中に匿う。母は子供達の不審な行動を疑い、兄弟の部屋を粗探しした末にライターを見つけ、叱りつける。エリアスが反抗すると、母はエリアスを力で制圧する。母は部屋の鍵を抜き、兄弟が施錠できない様にする。兄弟は母の異変を強く疑い始める。その夜、兄弟は意趣返しにゴキブリを一匹持ち出し、寝室で眠っている母の顔に這わせる。ゴキブリは母の口から体内へ潜り込む。

兄弟はアルバムを開いて、母の過去を参照し、結婚式を含め、多くの写真が失われている事に気付く。その最中、兄弟は母が同じ姿格好をした女と2人で写っている写真を見つけ、それを持ち出す。また兄弟はネットで母について調べ、兄弟がいるまさにその邸宅が別荘として売りに出されている事を知る。兄弟は母への不信感をいよいよ募らせ、母の寝室に密かに無線の送信機を仕掛ける。

その後、兄弟はベッドの下に隠しておいた猫がいなくなっている事に気付き、屋内を探し回る。その最中、兄弟は母が電話の相手に対し、これ以上フリを続けられず、現実と向き合うべきだ、と話しているのを盗み聞きする。その直後、兄弟は倉庫の隅で死んでいる猫を発見し、母の仕業だと悟る。兄弟はゴキブリを水槽から瓶に移し替えると、水槽に水を張り、その中に猫の亡骸を沈め、リビングのテーブルの上に放置し、母の様子を見る。水槽に気付いた母は、水の中に兄弟のゴキブリをぶちまけ、エリアスはそれを止めに入る。母はエリアスに説明を求め、エリアスは自分達のママを返せと要求する。母がエリアスの正気を疑うと、エリアスはお前はママではないと言い放ち、母はエリアスに平手打ちを浴びせる。エリアスはルーカスに促され、母にホクロを見せる様に要求する。母は怒り心頭に発し、エリアスを部屋に連れ戻すと、折檻を加え、「あなたがママ」と10回繰り返す様に命じる。閉め出されたルーカスはドアの外でその様子を窺う。母はもうフリをする事は止め、食事も服も一人分しか用意しないと通告すると、ルーカスに話しかけない様にエリアスに約束させる。

ルーカスは涙するエリアスを慰める。エリアスは母が兄弟を引き離すつもりなのだと悲嘆する。一方、母も兄弟に苦悩し、悲しみに暮れる。兄弟は母に抵抗する決意を固め、即製のボウガンを作成する。母は部屋を施錠し、兄弟を監禁する。兄弟はかつて母と3人で撮った写真を飾り、母が戻ってくる様に祈りを捧げる。その夜、無線で母の寝室の様子を探りながら、交代で見張りを行う。エリアスはルーカスが母の腹を切り裂き、体内からゴキブリが溢れ出てくる夢を見る。

エリアスはルーカスと同じ髪型に切り揃え、母が兄弟を区別できない様に目論む。その後、母が包帯を取り、メイクを施した姿で現れ、納得したかどうか尋ねる。母は仲直りを提案すると、兄弟にブーメランをプレゼントする。兄弟は外で遊びたいと請い、母に玄関のドアを開けさせると、その途端に外へ逃げ出す。

兄弟は森を抜け、線路を辿った先にある町へ辿り着くと、教会を訪ね、神父に助けを求める。兄弟は警察に行って事情を説明する様に神父に請うが、神父は兄弟を車で自宅に連れ戻し、母が出迎える。兄弟は帰宅を拒むが、強引に車から追い出され、家の中に逃げ込む。母は神父に事情を問われ、事故で悲劇が訪れたのだと吐露する。母は屋内で兄弟の姿を見つけられず、悲嘆して寝室で休む。母のベッドの下に身を隠していた兄弟は、母の両手足をベッドにロープで縛り付け、拘束する。

翌朝、母が目覚めると、兄弟はママをどこへやったのかと執拗に問い質す。母は自分がママだと説く。兄弟はアルバムの写真を突き付け、同じ格好をした女について尋ねる。母はお揃いの服を着た友人だと明かす。兄弟は母の瞳の色が以前と違う事に気付き、それを母に指摘する。母はそれがコンタクトの色であり、バスルームにあると明かす。エリアスはバスルームにコンタクトを探しに行くが、ルーカスは偽物の母の言う事を信用するエリアスを詰る。兄弟は口論の末に、啀み合い、傷つけ合う。

母はエリアスに二人きりで話し合う事を求めると、自分がママだと明かし、ロープを切る様に請う。エリアスは折檻された時に携帯で撮った映像を見せ、本当のママなら「ルーカスと話さない」と繰り返させる様な事はしないと指摘する。母はその事を詫び、辛くても一緒に乗り切ろうと諭す。エリアスが解放に応じようとすると、ルーカスが現れ、エリアスを咎める。エリアスはルーカスに唆され、母のホクロが描いたものだと確認する。母は医師に悪性と言われ、手術で除去した事を明かすが、エリアスは嘘を認める様に命じて母に平手打ちを浴びせる。兄弟は母の顔に虫眼鏡で日光を当てて火傷させ、尚もママの居場所を問い質した後、母の口をテープで塞ぐ。

程なく、兄弟が家を出ている最中に、赤十字の老男女が寄付を募りにやってくる。老男女は鍵が開いているのを不振に思い、中に入って住人に呼びかける。母は必死で気付かせようと苦慮する。そこへ兄弟が駆け付け、母が不在だと明かす。母の帰りを待つという老男女に、兄弟は母の財布から抜き取った金を差し出し、やり過ごす。その直後、母は口元のテープを自力で外して助けを求めるが、既の所で老男女は家を離れる。兄弟は母の口を接着剤で塞ぐ。

その後、兄弟は母に食事を与えるべく、口をハサミで開けようとするが、誤って出血する。エリアスは本物のママだと証明する様に母に請うと、ルーカスに促されるままに、ルーカスが一番好きな歌が何かを問う。母の答えがルーカスが望んだものでは無かった為に、兄弟はママの居場所を尋問し、拷問を繰り返す。エリアスは、失禁した母にシーツを自分で代えさせるべく、ロープを断ち、ルーカスがボウガンを母に向ける。母は兄弟の不意を突いて寝室から脱出し、逃走を図るが、予め兄弟が家の出口に仕掛けた針金に脚を取られて転倒し、気絶する。

夜が更けた頃、母はリビングで手足を縛り付けられた状態で目を覚ます。エリアスは水槽に張った油に火を付けると、ママの居場所を問い質す。母は再びルーカスが生きている様に振る舞う事を誓い、自分をママと認める様に請う。エリアスは自分を騙すつもりだと疑う。母はルーカスが死んだのは事故であり、エリアスのせいでは無いと諭す。ルーカスは嘘を付いていると指摘し、エリアスに本物のママか証明させる事を提案する。ルーカスがカーテンにロウソクをかざすと、エリアスはルーカスがいま何をしているか答える様に母に命じる。母は自分にはルーカスが見えないのだと弁解し、理解を求める。エリアスは本物のママならルーカスが見えるはずだと主張する。エリアスはルーカスと共にカーテンに火を放つ。火はたちまち燃え広がり、水槽の油に引火し、周囲に延焼する。母は炎に包まれ、断末魔の叫びを上げる。邸宅は全焼し、間もなく、消防隊が駆け付ける。邸宅から程近い野畑で、母と兄弟の霊が再会する。

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