チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ブライド・ウエポン

ジョン・ストックウェル監督作「ブライド・ウエポン」("In the Blood" : 2014)[DVD]

ネムーン先のカリブ海の島で、誘拐された新郎を救い出すために、花嫁が父譲りの格闘術を駆使して、島に蔓延る悪党を蹴散らす様を描くアクション作品。

 

コネチカット州ブリッジポート。エバは無法者の父に男手一つで育てられた。父は、頼れるのが自分だけであり、弱点も自分だけという教えの元、エバに格闘術を徹底的に叩き込んだ。2002年、エバが15歳の時、父は深夜に自宅を襲った強盗に殺され、エバは天涯孤独の身となった。それから12年の年月が経ち、エバは薬物依存者の会で出会ったデレクと交際の末、バージニア州アーリントンで結婚式を迎える。資産家のデレクの父ロバートは、エバの目的がデレクの財産では無いかと不信感を抱くが、デレクはエバとの結婚に強い決意を示す。

式が終わると、エバとデレクはカリブ海へとハネムーンに旅立つ。二人はデレクの祖父が所有していた、小さな島の別荘に身を寄せ、方々でレジャーを満喫する。その最中、二人はレストランで地元の若者マニーにクラブへと誘われる。そこへ客として来ていた島の有力者のビッグビズが、エバとのダンスを強要する。デレクがそれを制止すると、ビッグビズはデレクを殴り飛ばす。憤慨したエバは、ビッグビズの手下達と乱闘騒ぎを起こす。マニーは二人をクラブから連れ出し、その場は事無きを得る。

翌日、再びマニーがやってきて、二人を山中のジップラインに連れ出す。しばしの間、二人はジップラインに興じるが、その最中にデレクのストラップが切れて、高所から森の中へ落下する。エヴァは直ちに救助に向かい、脚を骨折して重傷を負ったデレクを発見する。エバはスタッフのジョジョが呼んだ救急車にデレクを乗せ、病院へ搬送しようとするが、二人組の救急隊員はエバの同乗を拒み、病院のカードだけを手渡して走り去る。

救急車から遅れる事30分、病院に辿り着いたエバは、職員にデレクの安否を尋ねるが、デレクが搬送されていない事を知る。エバは深夜遅くまで近隣の病院を探し回るも、デレクはどこにも見当たらず、途方に暮れると、地元の警察署に駆け込み、捜索を依頼する。

翌日、報せを受けたデレクの家族が島に駆け付ける。エバは家族と共に担当の警部ガルザと面会し、失踪の経緯を直接伝える。ガルザは、デレクが島内の病院に入院した記録も、カードを使用した形跡も無く、また携帯の発信記録も無い為に、探しようが無い事を明かすと、デレクの家族が裕福故に誘拐の線を疑う。

その後、エバはガルザと共にジップラインを訪ね、オーナーに事情を明かして協力を求める。オーナーは件の日が定休日であり、またマニやジョジョというスタッフがいない事を明かす。エバはジョジョと名乗ったスタッフを見つけ、デレクの居場所を問い質すが、ジョジョはエバとの関与を否定する。

ガルザは調査の過程でクラブでの乱闘騒ぎを知り、エバにその件を問い質すと、デレクの全財産の相続人がエバである事から、誘拐への関与を疑う。エバは痺れを切らし、自ら島内にビラを撒いて捜索に乗り出す。ロバートもまた、エバが財産狙いでデレクを事件に巻き込んだのでは無いかと疑った為、憤慨したエバは家族を島から追い返す。

翌日、エバは再びジップラインを訪ねると、ジョジョを連れ出し、真実を話す様に脅迫する。ジョジョはマニーが全てを知っており、黙っている様に命じられたと弁解する。エバは録画したその証言をガルザに突き付け、マニーを探す様に要求する。しかし、ガルザはジョジョへの拷問を問題視し、エバを拘束すると、フェリーでプエルトリコへの強制送還を図る。

エバは船内で不意を突いて警護官を昏倒させると、再び島に舞い戻る。エバはクラブでマニーを発見すると、デレクの居場所を詰問する。マニーは自らが不法滞在の身であり、警察と関われば強制送還になると弁解すると、救急車を自分より先に誰かが呼んでいた事を明かす。

翌日、エバはマニーと共に、救急隊員のしていたタトゥーを手掛かりに、追放者の吹き溜まりと称する町へ赴き、デレクの捜索を始める。その最中、エバは二人組の救急隊員の一人を発見し、その男ティモの住処まで尾行すると、ティモを拷問にかけ、デレクの居場所を問い質す。ティモは兄オマールが大金と引き換えに仕事を請負い、自分は指示に従っただけだと弁解する。エバはオマールを呼び付けると、奇襲を仕掛けて拷問を試みるが、格闘の末に射殺してしまう。エバは逮捕され、ガルザの元へ連行される。ガルザは全てがエバの自作自演だと見做すと、二人の殺害とデレクの失踪に関与した容疑で、エバを本部へ連行して取り調べを行う様に手配する。

その夜、エバはパトカーで人気の無い山中へと連行される。殺されると察知したエバは手錠から逃れると、警官を殺して逃走する。エバはその足でガルザの自宅に侵入し、子供を人質に取ってガルザに真実を話す様に迫る。ガルザは、病院の医師がデレクの骨折を治療する際にミスを犯して死なせてしまい、隠蔽する様に泣き付かれた事、医師に借りがあった為に抗えずに隠蔽に応じた事を明かす。エバはガルザを殺すと、マニーの自宅へ身を寄せる。エバは、敵を皆殺しにすればぐっすり眠れるという、父の教えに基づき、自分の手で全てを終わらせる決意を示す。

翌日、エバは病院に侵入すると、医師を拷問にかけ、デレクが生きている事が判明する。そこにクラブのオーナーで、島内で幅を利かせる犯罪グループのリーダーのシルビオが手下を率いて、車いすに乗ったデレクを連れてやってくる。エバは、シルビオが医師の手術を受ける為に来た事を知ると、助手に成り済まして手術室に忍び込む。医師はデレクから骨髄液を採取し、シルビオに投与する。エバは点滴に鎮静剤を混入しようと企てるが、シルビオはそれを察知する。エバは手下から銃を奪うと、シルビオ達を制圧する。シルビオは自らが多発性骨髄腫を患っており、大金を払って幹細胞移植のドナーをようやく見つけた事を明かす。エバはデレクを救い出すと、手下達を撃退し、シルビオを人質にとって病院から車で脱出する。

シルビオはそこが自分の島であり、逃げ場は無いと説くと、車外へ飛び出し、後続の手下の車に乗り込んで、エバ達を追跡する。マニーは予めエバ達の逃走経路を手配しており、エバ達はメールで指示を受け、島からの脱出を図る。エバ達はマニーの村に逃げ込むと、横暴なシルビオ一派に敵意を抱く住民達の協力を得て、手下を一人ずつ撃退していく。エバは格闘の末にシルビオを倒し、首元にナイフを突き付ける。そこに集まった住民は、シルビオを殺す様に囃し立てる。そこにシルビオに買収された警官が駆け付け、シルビオはエバを逮捕する様に命じる。その時、マニーに報せを受けたビッグビズが駆け付ける。観光客向けの売春と賭博の元締めであるビッグビズは、島の均衡を乱したシルビオを、エバに代わって処刑する。エバとデレクはマニーに見送れられ、プエルトリコ行きのボートに乗って島を離れる。

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