チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

福田純監督作「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」(1966)[DVD]

南海の孤島に漂着した男達が、ゴジラとエビラの脅威から逃れつつ、犯罪組織の企みを阻止すべく奮闘する様を描く怪獣作品。

 

南方海域に遠洋漁業に出た漁船が遭難する。乗員の一人、弥太の母カネは恐山のイタコを訪ね、弥太が死んでいないという宣託を得るが、調査の末に船の破片が見つかった事から、乗員の生存は絶望視される。弥太の弟の良太はそれが信じられず、警視庁と新聞社に掛け合おうとするが、双方に門前払いされる。良太は新聞社に掲示された、耐久ラリーダンスコンクールのチラシを見て、優勝商品にヨットが贈呈される事を知ると、その足で会場を訪ねる。

ラリー三日目にして脱落した市野と仁田は、そこに訪れた良太がヨットに並々ならぬ執着を見せる事から、良太を葉山のヨットハーバーへ連れて行く。夜が更けると、三人は一隻のヨット「ヤーレン号」に無断で乗り込み、船内を物色する。船内には食料や水、衣服などが満載されており、三人はそれが太平洋横断用ヨットだと悟る。その矢先に、先に乗り込んでいた吉村が所有者然として姿を現し、銃を構えて市野達の無断侵入を咎める。吉村は三人に一泊だけを認め、朝には出て行く様に命じる。

翌朝、目覚めた吉村達は、良太が勝手にヨットを出航させ、既に沖合に出ている事を知る。吉村は引き返す様に命じるが、良太は神様の思し召しだと説き、更に吉村の所持していた銃がおもちゃだった事、吉村が船について無知である事を指摘して、航行を続ける。その時、ラジオで「ヤーレン号」の盗難と、更に新橋のパチンコ店で金庫破りの末に400万円が強奪され、犯人が逃走している旨のニュースが報じられる。市野と仁田は吉村がその強奪犯だと疑い、吉村が所持しているバッグの中身を問い質すが、吉村はかばんに触らぬ様に脅す。良太は遭難した兄を探しに行く意向を示す。

出航から数日が経過する。吉村は良太からヨットの操縦を学び、引き返す機会を窺う。突然、暗雲が垂れ込め、ヨットは嵐に見舞われる。間もなく、荒波の中から巨大な甲殻類のハサミが出現してヨットの行く手を阻み、吉村達は海へ投げ出される。

吉村達は南海に浮かぶ孤島の海岸に漂着する。吉村はバッグに隠していた大金が全て失われた事を知って嘆く。吉村達は海岸に面した崖を登り、一本の刀を発見すると、そこが無人島では無い事を悟る。吉村達は島に自生する果物で空腹を満たすと、様子を探る為に更に先へ進む。

程なく、黄色い汁を撒きながら一隻の船が湾に到着する。吉村達は助けを求めるべく、森を抜けて桟橋の方へ向かうが、湾から程近い場所に武装した秘密組織「赤イ竹」が警備する巨大な施設を発見する。船からはインファント島から拉致された原住民達が強制作業所へと連行される。その最中、原住民の一部が逃走し、海岸に放置されていた筏で二人が島からの脱出を図る。警備隊が対処に追われている隙に、原住民の女ダヨは森へ逃げ込む。間もなく、湾に吉村達を襲ったエビラが出現し、筏に襲いかかり、二人を餌食にして姿を消す。警備隊長の竜尉は脱出が無駄だと原住民達に説く。司令官は女が一人逃走した事を竜尉に伝え、捜索を命じる。

吉村達はダヨと遭遇し、ダヨが日本語を理解できる事を知ると、味方だと伝える。その時、組織の探索気球により吉村達の居場所が察知され、警備隊が駆け付ける。吉村達は銃撃を掻い潜り、切り立った崖から飛び降りて死んだ様に見せかけ、崖に面した洞窟の中に逃げ込む。ダヨはすかさずインファント島のモスラに祈りを捧げるが、それが届かなかった事を明かす。良太はインファント島に日本人がいないか尋ね、ダヨは弥太という漁師が二ヶ月前に来た事を明かす。ダヨは、エビラのせいでこの島から出られない事、島の仲間達が赤イ竹に何度も連れ出されては、黄色い汁の抽出作業を強いられている事を明かし、眠っているモスラに祈りが通じれば、目を覚まし、助けに来てくれると希望を説く。その頃、インファント島では小美人と原住民達が、モスラの眠る祭壇の前で祈りの儀式を続ける。

吉村達は敵の基地に侵入し、その実態を探ろうと画策する。その時、一同は洞窟の深奥部に休眠状態のゴジラを発見する。夜、吉村が金庫破りの腕前を発揮し、一同は基地に侵入する。一同は研究員の後を追って、エレベーターで地下へ降り、その先で巨大なプラントに辿り着く。吉村は堅牢で重厚な扉を解錠するが、その先が核融合室だと知り、そこから退く。理工科の市野は、そこが重水工場であり、赤イ竹が核兵器の製造を企てている事を悟る。一同は脱出を図ろうとした矢先に竜尉達に発見されるが、途中で入手した発煙筒を駆使して逃走を図る。しかし、途中で仁田が捕らえられ、良太は探索気球に捕まって上空へ飛び立つ。

吉村達は再び洞窟に身を寄せる。その際、一同は地面から伝わる心音から、ゴジラが生きているのだと確信する。一方、仁田は強制作業所へ収容されると、原住民達にダヨが無事だと伝える。原住民は赤イ竹の命令で、木の実をすり潰してエビラが嫌う黄色い汁を抽出し、エビラ除けの水を作っている事を明かす。また、良太は祈りの儀式が続くインファント島の祭壇に気球で降り立ち、弥太と再会する。小美人は赤イ竹に悪魔の島へと連れ去られた仲間達が、一人も生きて戻らない事を明かす。

竜尉は島中に警備隊を展開し、吉村達の捜索を行う。吉村達は手を拱くが、その時、市野がゴジラを生き返らせ、核兵器製造の企みを潰す事を提案する。吉村はゴジラも核同様に危険だと主張するが、市野はゴジラは中立であり、更に敵がゴジラの存在を知らなければこちらに有利だと説く。市野は島を度々襲う雷でゴジラを覚醒させる術を発案すると、原住民の刀を崖の上に設置し、ダヨが基地から持ち出してきた銅線の束を繋いでゴジラと接続する。一方、仁田は偽物の黄色い汁を作る事を発案し、原住民達はそれに賛同して早速作業に着手する。また、弥太と良太は赤イ竹に捕らえられた原住民を救うべく、筏で悪魔の島に赴く事を決意する。小美人は黄色い汁を二人に提供すると、大きな網を拵えて待つようにと言伝を頼む。

出発から三日後、弥太達は島を目前にして嵐に襲われる。筏に積んだ黄色い汁を入れた樽を失うと、弥太達の前にエビラが姿を現す。弥太達は荒波に飛び込み、エビラから逃れる。同じ頃、崖の上の刀に雷が落ち、市野の思惑通りに通電のショックでゴジラが覚醒する。ゴジラは岩盤を破って外へ飛び出し、湾に出現したエビラと対峙する。二体は闘争を始め、ゴジラは白熱光でエビラを退ける。司令官は革命的怪物の出現を本部に連絡する様に竜尉に命じる。エビラはゴジラを海中へと引きずり込むが、ゴジラはこれをも退け、エビラは撤退する。

吉村達は拠点を洞窟から森へと移動し、赤イ竹を迎え撃つ罠を仕掛けようと企てる。その最中、吉村達は木に逆さ吊りにされた弥太と良太を発見し、救出する。弥太は原住民への恩義に応えるべく、無理を押しても助けに行く意向を示し、吉村達も同行する。

赤イ竹本部から警備艇が派遣され、また航空部隊の出撃態勢が整い、島内の高電圧防衛電線の準備も完了する。基地の周囲に仕掛けられたマイクを通じて、居場所が察知された吉村達は、散り散りになって逃走する。海岸沿いの崖へ逃れたダヨの前に、ゴジラが出現する。赤イ竹はゴジラに怯んで退却する。ダヨは助けを求めるが、ゴジラはダヨを襲おうとはせず、その場で休息を取り始める。吉村達はダヨに接近する好機を窺う。

程なく、桟橋に警備艇が到着する。ダヨはその機に乗じて逃走を図る。そこへ巨大な怪鳥が飛来し、ゴジラに襲いかかる。ゴジラはこれを白熱光で仕留めるが、その矢先に航空部隊が襲来し、ゴジラに爆撃を開始する。吉村達はその隙にダヨを救出し、退避する。ゴジラは航空部隊を返り討ちにし、全滅させると、基地へと侵攻を開始する。基地はゴジラに集中砲火を浴びせると共に、防衛電線を作動する。弥太は騒動に乗じて、一人で基地へと向かう。吉村は市野達三人をその場に残して、弥太の後を追う。ゴジラは高圧電流を物ともせず、手当たり次第に基地の破壊を始める。竜尉は全島爆破を決断し、核爆発時限装置の起動と総員の撤退準備を命じる。脱出用の警備艇には原住民達の作った黄色い汁が搬入される。

吉村と弥太は仁田と原住民達を解放すると、工場に向かう。研究員は時限装置のスイッチを入れる。その時、ゴジラが工場を襲撃し、崩落に巻き込まれた研究員は吉村達にあと二時間だと言い残して息絶える。吉村達は市野達と合流し、原住民達は早速網を作り始める。一方、警備艇で島を脱出した赤イ竹の前に、仁田の思惑通り、エビラが出現し、警備艇を撃沈する。ゴジラは再びエビラとの闘いに臨む。

吉村達は瓦礫に阻まれ、核爆発のスイッチ解除に苦慮する。残り時間が僅かになると、吉村達は解除を諦め、モスラの到着を信じて待つ事を決意する。期せずして、インファント島では原住民達の祈りが通じ、覚醒したモスラが悪魔の島へと飛び立つ。一方、ゴジラはエビラとの死闘を制し、両腕をもぎ取られたエビラは退散する。程なく、モスラが島に飛来すると、吉村達と原住民達は完成した網に乗る。モスラは迫り来るゴジラを旋風で退けると、網を掴み上げて島を飛び立つ。吉村達は島に取り残されたゴジラを憐れみ、海に逃げる様に呼びかける。ゴジラは海に飛び込む。その直後に核爆発が起こり、島は消し飛ぶ。市野は島が消えても原水爆の火は消えないのだと説く。吉村は足を洗って出直す決意を示す。間もなく、ゴジラが海面に姿を現すと、一同はゴジラの無事を確認して安堵する。

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