チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

怪獣島の決戦 ゴジラの息子

福田純監督作「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967)[DVD]

南海の孤島で気象実験を行う実験隊が、ゴジラ親子を始めとする怪獣達の脅威から逃れ、実験を成功に導く為に奮闘する様を描く怪獣作品。

 

南海の孤島ゾルゲル島に建設された実験基地で、楠見博士率いる7名の実験隊が気象実験の準備を進める。国連食糧計画機構は、やがて訪れる食糧危機に備え、シベリアツンドラ、アフリカの大砂漠、南米のジャングルといった遊休土地を、気象コントロールによって農地に変えて利活用する術を模索しており、秘密裏に派遣された楠見らは、熱帯のゾルゲル島を人工的に凍結させる「シャーベット計画」を本実験に移す好機を窺う。準備の最中、基地は正体不明の妨害エネルギーを何度も検知し、通信障害に見舞われる。

そんな折、島に小型機が飛来し、フリー記者の真城がパラシュートで降り立つ。楠見は取材を拒み、直ちに帰る様に真城に命じるが、真城は取材が終わるまで帰らないと主張し、基地に居座る。藤崎の進言を受け、楠見は真城に雑用係として留まる事を認める。島の環境は過酷で、更にジャングルには人間大のカマキリが跋扈しており、古川は我慢の限界に達し始める。

翌日、真城はジャングルへ野菜の採取に向かう。その際、真城は入江で泳ぐ若い娘を見つけ、撮影しようとするが、娘はそれを察知して姿を消す。楠見は気圧配置が実験の実施条件に近づいて来た事を確認すると、明日にも実験を行う意向を示す。真城は原住民の娘を見た事を明かす。藤崎は島内調査の末に無人島だと判明していると説くが、真城は見落としの可能性を指摘し、娘を保護すべきだと主張する。古川は実験を遅延させかねない真城の言い分に憤慨し、食って掛かる。楠見が実験の目的とその重要性を真城に説くと、真城は秘密裏に行う理由を尋ねる。楠見は実験が悪用されれば地球を凍結させる事も可能であり、その結果は核兵器の使用に匹敵すると説く。

翌日、隊員達は実験の準備に取り掛かる。真城は実験開始目前にして、基地からの警告を無視し、入江へ娘を探しに行く。しかし結局、娘は見つからず、間もなく実験が開始される。上空に放たれた冷凍ゾンデが爆破し、上昇気流が発生すると、カプセル塔からヨウ化銀が噴射され、気温が急降下する。次に太陽熱を吸収する為の、合成放射能ゾンデが放たれる。しかし、その直後に島の中央部から妨害エネルギーが発生し、ゾンデが操作不能に陥る。ゾンデは予定高度に達する前に爆破し、反転現象によって島は摂氏70度の異常高温に見舞われる。その夜、落雷を伴った熱い大豪雨が島を洗い、基地にも甚大な被害が生じる。隊員達は冷房の効いた基地に退避して難を逃れる。

四日後、島の気温は37度まで下がる。楠見は器材の総点検と被害状況の報告を隊員達に命じる。真城は楠見に帯同してカプセル塔へ向かう。その道中、二人は、異常高温と合成放射能物質で生体構造に変化を来たし、巨大化したカマキリ、カマキラスと遭遇する。二人はカプセル塔に退避してカマキラスをやり過ごす。間もなく、三体のカマキラスが塔から程近い岩場に集まる。楠見はそこが妨害エネルギーの発生付近だと説く。カマキラスは間もなく、岩場から巨大な卵を掘り出す。

その夜、楠見は10日程で器材の応急修理が済む見込みを隊員達に伝え、実験継続への意欲を示す。古川は猛然と継続に反対する。藤崎は無電が異常高温で故障したと偽り、救助船を呼べない為に帰りたくても帰れないと諭す。その時、一同は屋外に人の気配を察知し、物干しから真城のシャツを持ち去る娘の姿を確認する。

翌日、真城は森尾とジャングルに入り、カマキラス達が執拗に卵を殴り続ける様を目撃する。やがて卵が割れると、中からゴジラの赤子が誕生する。カマキラスは子ゴジラをカマで痛めつける。一方、古川が突然、島を引き上げると主張して錯乱し、銃を手にして浜辺へと駆け出す。藤崎は古川を止めに行くが、期せずして海からゴジラが出現する。ゴジラは島に上陸すると、基地の敷地内を横断し、子ゴジラの元へ赴く。妨害エネルギーは子ゴジラゴジラを呼ぶ為に発せられていた事が判明する。ゴジラは二体のカマキラスを容易く殺し、一体は逃走する。基地はゴジラの蹂躙により損害を被り、無線が故障する。

ゴジラが子ゴジラから目を離すと、そこに娘が現れる。娘は手笛で子ゴジラを呼び寄せ、自生の果物を与えて手懐ける。間もなく、ゴジラは子ゴジラを連れて姿を消す。ねぐらの洞窟に戻った娘は、そこに逃げ込んでいた真城と遭遇する。真城は泥棒と疑う娘の誤解を解くと、娘は自らを松宮サエコだと明かす。

真城はサエコを基地へ連れ帰ると、サエコの亡き父で高名な考古学者だった松宮博士の遺したノートを楠見に提示する。サエコは、父が7年前に、母は自分が生まれた時に死んだ事を明かす。その時、カマキラスが基地に襲来する。真城の提案を受け、楠見達は洞窟に実験室を移動させる。

一方、ゴジラは子ゴジラを赤く煮え滾る沼に連れ帰り、休息を取る。真城はサエコと意気投合し、東京に連れて帰る約束をする。楠見は松宮ノートに散見されるクモンガという記述に疑義を呈す。その最中、楠見、藤崎以外の移転作業に従事していた隊員達が皆、熱病に冒されて洞窟に戻ってくる。楠見達は解熱剤を切らし、対処に苦慮する。サエコは、巨大蜘蛛クモンガの谷を超えた先にある、赤い熱い沼の水を飲めば、熱が下る事を明かし、真城と共に汲みに行く。

二人はクモンガの眠る谷を抜け、沼へ辿り着き、そこでゴジラが子ゴジラに咆哮と白熱光を教育している様子を目の当たりにする。子ゴジラは間もなく白熱光を習得し、親子で眠りに就く。二人はその隙に水を汲んで帰り、隊員達に水を飲ませる。その際、古川は再び錯乱して銃を暴発させ、楠見が軽傷を負う。事態を重く見た楠見は、実験を諦める意向を示し、藤崎に無線の修理を急がせる。

翌日、隊員達に回復の兆しが現れる。サエコはジャングルへ薬草の採取に向かうが、そこでカマキラスと遭遇し、手笛で子ゴジラに助けを求める。子ゴジラはその場に駆け付けるも、白熱光の出し方を失念し、カマキラスに圧倒される。二体の闘争によりクモンガの谷に落石が生じ、クモンガが覚醒する。子ゴジラの危機を察知したゴジラが駆け付けると、カマキラスは退散する。真城はサエコを発見し、救出するが、クモンガの噴き出す糸に行く手を阻まれる。真城は松宮ノートの、クモンガの糸が火に弱いという記述に倣い、ライターで糸を燃やして退ける。二人は岩場に逃げ込み、辛うじてクモンガをやり過ごす。

その後、洞窟に身を寄せた一同は、クモンガが入り口に巣を張って封鎖し、虎視眈々と待ち伏せしている事に気付く。その時、藤崎が無線の修理を終えるが、アンテナを外に立てる必要に迫られる。真城とサエコは洞窟の奥の、海に通じる抜け穴から、アンテナを立てに行く。二人に気付いて遊びに来た子ゴジラは、帰る途中でクモンガと遭遇する。二体の闘争により、洞窟が落盤を始める。楠見は、実験を行って島を凍結させる事で、怪獣達の動きを封じ、状況を打開する決断を下す。復旧した無線により、調査船が既にゾルゲル島へ向かっている事が判明する。

ゴジラはクモンガの噴き出す糸に白熱光で応戦するも窮地に陥る。実験隊は実験の準備に、真城とサエコは脱出の準備に着手する。子ゴジラとクモンガの前にカマキラスが出現するが、クモンガはカマキラスに糸を噴きかけ動きを封じると、口の毒針でカマキラスの息の根を止める。一方、実験隊の上げた冷凍ゾンデが上空で爆破すると、その音で休息していたゴジラが目を覚ます。実験隊はヨウ化銀噴射の後、合成放射能ゾンデを上げる。クモンガが子ゴジラに迫ると、子ゴジラゴジラに助けを求めて妨害エネルギーを発し、ゾンデが制御不能に陥る。間もなくゴジラが駆け付け、子ゴジラの窮地を救うと、ゾンデの制御が回復する。実験隊は予定高度でのゾンデ爆破に成功し、間もなく島の気温が氷点下に達すると、島からの脱出を図る。ゴジラは糸に苦慮しながらも、クモンガに白熱光を浴びせ、その動きを止める。クモンガはゴジラが接近したのを見計らって、ゴジラの右目に毒針による不意打ちを食らわせる。

やがて島は吹雪に包まれる。実験隊と真城達は脱出ボートの上でそれを見届けると歓喜し、沖に逃れる。目の負傷により、劣勢に立たされたゴジラを子ゴジラが支援し、親子は同時にクモンガに白熱光を浴びせ、焼き殺す。島が凍結を始めると、ゴジラは寒さに弱る子ゴジラに寄り添い、冬眠状態に入る。間もなく、沖に出たボートの前に潜水艦が姿を現し、一同を救助する。サエコゴジラ親子に別れを告げる。

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