チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

メイジーの瞳

スコット・マクギー,デビッド・シーゲル監督作「メイジーの瞳」("What Maisie Knew" : 2012)[DVD]

両親の離婚調停の末に、双方の自宅を行き来して暮らす事になった女児が、身勝手な大人達に翻弄されながらも健気に生きていく様を描くドラマ作品。

 

ニューヨーク都心の高級アパートでロックミュージシャンの母スザンナ、美術商の父ビールと暮らす小学生のメイジー。スザンナとビールは共に仕事で多忙を極めており、シッターのマーゴにメイジーの世話を一任している。気性の荒いスザンナはビールと激しく衝突する様になり、啀み合いの末にビールをアパートから閉め出す。程なく、両者は離婚する事になり、メイジーの親権を巡って争い合う。スザンナは単独親権を得ようと躍起になるが、その甲斐虚しく、裁判所は共同親権の決定を下す。メイジーは10日おきに双方の元を行き来するという、慌ただしい生活を余儀なくされるが、健気にそれを受け入れる。

ビールは裁判所の決定に激怒するスザンナの元からメイジーを連れ出すと、自らのアパートへ招く。そこではかねてからビールと恋仲の関係にあったマーゴがメイジーを出迎える。ビールは以前の様にマーゴにメイジーの世話を任せっきりにし、仕事に傾倒する。スザンナはメイジーからマーゴがビールと一緒に暮らしている事を聞くと、マーゴをふしだらな女と説く。スザンナは新たに子守の老女を雇うが、メイジーはそれに馴染めず、スザンナに不満を漏らす。スザンナは再び単独親権を獲得すべく、ビールと調停で争うが、不振に終わる。

程なく、ビールとマーゴは結婚し、メイジーは付き添い役で式に出席する。一方、スザンナはかねてから恋仲だったバーテンダーリンカーンと結婚する。スザンナはメイジーの為に結婚したのだと打ち明ける。しかし、スザンナとビールは自らの都合を優先する余り、約束の期日を守らない様になり、メイジーは翻弄される。リンカーンは、仕事に忙殺されるスザンナの代わりに、親身になってメイジーに接し、メイジーは面倒見の良いリンカーンにすぐに懐く。スザンナはその様子を見て、リンカーンがメイジーに取り入ろうとしていると邪推する。

全米ツアーを目前に控えたスザンナは、リンカーンにメイジーを預けて出かける事への拒否感を露わにし、メイジーの気持ちを差し置いてリンカーンと口論する。スザンナは思い通りにならない事への不満をメイジーに吐露し、理解を求める。一方、ビールはメイジー、マーゴと共にイタリアへ旅行に行くという話を反故にし、無断で故郷の英国へ発った事で、マーゴと口論する。メイジーは二人の不仲ぶりを目の当たりにし、結婚はフリをしているのだと悟る。

スザンナはリンカーンにメイジーを託してツアーに出発する。間もなくリンカーンは急遽、店に出る必要に迫られ、マーゴに協力を求めるべく、アパートを訪ねる。期せずしてマーゴはアパートの居住者名簿に自分が入っていない事を知ったところで、自分を利用していたに過ぎないビールへの怒りをリンカーンにぶつける。メイジーはマーゴの心情を慮り、マーゴに寄り添う。マーゴはメイジーとケーキを作って、勤務中のリンカーンに詫びと称して差し入れる。

リンカーンとマーゴは境遇の似た者同志で意気投合し、メイジーを交えて、スザンナとビールのいない時間を和やかに過ごす。そんな折、ビールが突然帰宅し、マーゴは口論の末にアパートを出て行く。ビールは英国に帰国する意向をメイジーに明かし、メイジーにリンカーンに世話になる様に促す。

リンカーンはメイジーがやってきたのに伴い、マーゴと連絡を取って、落ち合うと、再び和やかな時を過ごす。その最中、三人は街中でスザンナと遭遇する。スザンナはリンカーンとマーゴが一緒にいる事を訝ると、マーゴをストーカーと詰り、リンカーンに事情を問い質す。リンカーンはスザンナがニューヨークに戻っているのに、連絡すら寄越さなかった事を責めるが、スザンナはリンカーンに消える様に命じる。憤慨したリンカーンはスザンナを罵って決別し、マーゴもその場から立ち去る。

スザンナはニューヨークに立ち寄るとは知らなかったのだとメイジーに明かし、理解を求める。メイジーを預ける当てを失ったスザンナは、ツアーから外してもらおうと苦慮するが、結局それは敵わず、戻ってくるまでリンカーンといる様にメイジーに諭して、リンカーンの店の前まで送り届け、ツアーに出かけていく。しかし、リンカーンはその夜は非番でおらず、連絡も取れない事から、メイジーは見ず知らずの店員の部屋で一泊する事を余儀なくされる。メイジーは不安に駆られ、帰りたいと嘆き、涙した後、眠りに就く。

翌朝、マーゴが迎えに現れ、ビーチサイドで売り家になっている、いとこの家にメイジーを連れて行く。メイジーはマーゴと二人きりで穏やかな日々を過ごす。程なく、そこにリンカーンがやってくる。マーゴはリンカーンをキスで迎える。メイジーは翌日、漁師のボートに三人で乗れる事になり歓喜する。三人は本当の家族の様に団欒する。

その夜、突然、スザンナがツアーバスでやってくる。スザンナは子守を見つけた事を明かし、メイジーにツアーに同行する様に求めるが、メイジーはボートに乗るのを楽しみにしている事を明かす。スザンナは有無を言わさず、メイジーに同行を強要する。その際、スザンナは自分の威圧的な言動がメイジーを怖れさせている事に気づき、ショックを受ける。スザンナはメイジーへの心からの愛を伝え、理解を求めるが、リンカーン、マーゴと一緒にいたいというメイジーの意向を汲む事にし、自分が母親だと諭してメイジーを抱きしめた後、持参した馬の人形とギターのプレゼントを渡して、再びツアーへ出発する。

翌日、メイジーはリンカーン、マーゴに先んじて、喜び勇んでボートへ駆けていく。

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