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チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

オートマタ

ガベ・イバニェス監督作「オートマタ」("Autómata" : 2014)[DVD]

荒廃の限りを尽くす世界で窮乏する人類が開発したロボットが、改変不能な制約から解かれて自我を有し、人類に反旗を翻す様を描くSFスリラー作品。

 

2044年。地球は急増した太陽嵐によって地表の大半が汚染濃度の高い砂漠と化しており、人口は99.7%減の2100万人にまで縮小する。更に大気の乱れが地上の通信システムを妨害し、人類は技術的な後退を余儀なくされている。およそ20年前、絶望の最中にROC社はオートマタ・ピルグリム7000型を開発した。その原始的な人型ロボットは最後に残った街に住む人類存続の為に、砂漠を隔てる防御壁や人口雨を降らせる機械式の雲を作った。膨大な数のロボットを制御する基盤は2つの安全プロトコル「1.生物への危害を禁ず」「2.自他の改造を禁ず」から成り、人類をロボットから守る為に作られたこのプロトコルは改変不能とされている。ロボットによる砂漠化阻止の計画は失敗に終わり、砂漠化は尚も急速に進行している。未来を担うと期待されたロボット達は厄介払いされる様に、主に家庭における雑事や各種労働を担うロボットとして利用されている。防御壁を隔てた街の外には棄民達が暮らすスラム街が広がっている。

ROC社の保険部に勤務するジャックはロボットの保険審査に奔走し、多忙を極める日々を送っている。その一方、妻レイチェルは出産を間近に控えて、自宅アパートで安静にしている。ある日、ジャックは警察の検視官に呼び出しを受け、防御壁の建設会社が所有するロボットがヤク中刑事ウォレスによって破壊され、検視に回された事を知る。ウォレスはロボットの自己修復を目の当たりにして、それを機能異常と判断し、銃で撃って停止させたのだという。検視官はロボットの内部が相当改造されており、高度な技術を有した専門の技師がいる可能性を説き、また頭部を撃たれた事でバイカーネルが破損している事を明かす。検視官はソフトが変更され、ロボットが道具や部品を盗んでいたという物証に基づき、第2プロトコルが失われている事を危惧し、ジャックに早急に手を打つ様に促す。

ジャックは上司ロバートに事件について報告する。ロバートはウォレスの妄想の線を疑うが、ジャックはロボットの改造自体は事実である事から、もぐりの技師が介在している可能性を指摘する。ジャックは職務で疲労困憊だと訴えると、汚染された街を離れる事を希望し、海岸地区への異動を申し出る。ロバートは会社の経営が厳しく、市当局との契約が不透明な状態の今は、仕事に専念すべきだと説き、いかに恵まれた環境にいるか再考する様に諭すと、問題の元凶を見つける様に命じる。

ジャックは防御壁で操業する件の建設会社を訪ねると、責任者の男に経緯を説明し、従業員の誰かがロボットをROC社に無断で修理、もしくは改造した可能性を指摘する。責任者の調べにより、盗まれた部品の中に稼働中のロボット206号の物が混じっている事が判明する。ジャックは構内を調べ回る内に、作業中の206号と遭遇する。206号は壁の外に出て、立入禁止区域に侵入すると、スラム街のコンテナの中に逃げ込む。ジャックが駆け付けると、206号は自らの体に火を放つ。

焼損した206号はROC社のラボに回収される。206号が所持していた小箱から、盗品と思しき数種の部品と共に、原子力電池が見つかる。研究員はそれがとても強力でなかなか手に入らず、高価な代物だと説く。ジャックは簡易復旧させた206号に、誰の指示で電池を盗み、なぜ自分に火をつけたのか問い質す。206号は自らにオーナーはいないと答えるのみで、火を付けた理由は明かさずにショートする。ジャックはロバートにこれまでに見た改造例とはレベルが違うと主張する。ロバートは会社の状況に鑑み、公にする事に難色を示すと、ジャックが異動したいが為に騒ぎを大きくしたいのではないかと邪推し、犯人を見つけて解決すれば異動を認める意向を示す。ジャックはロボットが自分に危害を加えたとしたら第2プロトコル違反だと主張する。研究員はプロトコルバイカーネル内にあり、更に量子暗号化されている事から、改変はカーネルが壊れる為に不可能だと説く。

その夜、ジャックはレイチェルに、汚染された街を出て、未来がある場所に行きたいという意向を示す。レイチェルはそれに拒否感を示すと共に、ジャックが本心では子供を望んでいないと悟って失望する。レイチェルに拒絶されたジャックは、その足でウォレスがロボットを破壊した現場へ赴き、そこでロボットが隠したと思しき原子力電池を見つける。

翌日、ジャックはスラム街でウォレスと落ち合う。ウォレスは自己修復の件が妄想では無く、事実だと主張する。ジャックは原子力電池を出汁にして、もぐりの技師を探し出す方策を説く。捜査の過程で、ジャック達は改造が施されたロボット、クリオで風俗業を営む女の元に辿り着く。ジャックは女に技師について問い質すが、ウォレスは有無を言わさずクリオを銃で撃ち、損壊させる。ジャックが真意を問うと、ウォレスは女がロボットを修理する為に技師の元へ持ち込むはずだと説き、次に会うまでに金を払う様にジャックを脅す。

ジャックは店からクリオを搬出した車を追跡し、デュプレ博士のラボに辿り着く。ジャックはロボットの改造について調査している事、カーネルが破損して分析できない事を明かし、第2プロトコルが破られた事実が発覚して、会社が潰れる事を危惧すると、協力の見返りに原子力電池を提供する意向を示す。デュプレは人間には脳の制約がある一方で、ロボットの唯一の制約は第2プロトコルであり、それが無くなるとロボットがどこまで進化するのか人間には予測不能だと説くと、クリオが他のロボットよりも人間をよく理解できる個体でありながらも、プロトコルが改変されていない事を明かす。ジャックはデュプレにカーネルの分析を依頼してその場を後にする。帰宅したジャックは、ロバートに調査の経緯と解決への手応えについて内部報告する。レイチェルはジャックの意向に理解を示しながらも、真の未来は生まれてくる子であり、人生はここでもなるようになるものだと諭す。

ROC社オーナーのホークは、ジャックがロバートに密かに送った報告の内容を知ると、側近のコンウェイに対処を命じる。ジャックは、コンウェイから調査の中止とカーネル及び資料の即時返却を命じられる。同時にジャックはデュプレから緊急の連絡を受け、再びラボを訪ねる。デュプレは破損したカーネルに使える部分が残っていた為に、通常のカーネルと合成してクリオに取り付けたところ、クリオが自ら方法を解明して、自己修復を始めた事を明かす。その時、ラボに刺客が襲来し、デュプレが射殺される。ジャックは命からがらラボから脱出すると、クリオの運転する車で逃走する。ジャック達は汚染された砂漠地帯に突入した後、猛追する刺客の車を退けるも、自らの車をも破損して失う。

負傷したジャックは、クリオと仲間のロボット三体に街とは反対方向へ搬送される。ジャックは街に戻す様に命じるが、クリオ達は街が安全では無いと説き、安全な場所へ連れて行く意向を示す。ジャックは強引に街へと引き返そうとするが、間もなく力尽きて倒れる。夜が更けると、ジャックはクリオの介抱を受けて目を覚ます。クリオは第1プロトコルに従ってジャックを守る意向を示すと、街に戻るのは不可能であり、生きたければ同行すべきだと説く。一方その頃、レイチェルは破水を起こし、病院に向かう。また、ホークはロバートを呼び出すと、ジャックが第2プロトコルを抹消した首謀者だと疑い、改造カーネルの在り処を問い質す。ロバートはジャックが忠実な社員であり、濡れ衣だと訴える。

クリオ達に搬送されるジャックは、携帯端末を使って現在地をロバートへ知らせる。ジャックは自らが相当被爆している事から、ここで死ねば殺したも同然だとクリオに指摘する。ジャックからの通知を受けたロバートは状況を測りかねながらも、ウォレスにジャックを連れ戻す様に依頼する。

程なく、ジャックは砂漠地帯にやってきたウォレス達を察知し、照明弾を放って居場所を知らせる。ウォレスは駆け付けるや否や、ジャックを殴り飛ばして原子力電池を奪う。ロボット達は電池が必要だと説き、返却を請う。ウォレスは黒幕の技師をロボット達に問い質すも、埒が明かない事に憤慨し、二体を破壊し、更にクリオに銃を向ける。ジャックがウォレスに照明弾を放って殺すと、もう一人の刑事は原子力電池を持って、逃走する。ジャックは現状を報告する必要性を説くと共に、娘が生まれる事を明かし、クリオに街に戻す様に請う。クリオは明日、目的地に着けば、使える車があるかも知れないと説き、更に街から遠ざかる。

ROC社に戻った刑事はロボット達が生き物の様だったと証言する。ホークはロバートを社に連行させると、ピルグリム型の製造前に試作品の初期型があり、プロトコルの制約が無いその個体と8日間学びあったが、やがてその個体は独習を始め、9日目には人間の理解が及ばなくなった事、その経験を経てロボットの知能を人間の理解の範囲内に制限すべきだと学んだ事を明かす。更にホークは、これまで誰もプロトコルを破れなかったのは、カーネルを設計したのが人間では無く、その初期型であるからだと明かす。ホークはジャックが会社のみならず、全人類の脅威になったのだと説くと、ホークとコンウェイカーネルを回収して首謀者を抹殺する様に命じる。一方、レイチェルは病院で無事女児を出産する。

ジャックはクリオ達に同行し、切り立った谷に面したアウトポストへ辿り着く。ジャックはそこで待ち受けていたロボットと遭遇すると、黒幕の技師の所在を問い質す。ロボットは自らの手で改良を施した事を明かし、ジャックはそのロボットが首謀者だと知る。三体のロボットは寄せ集めた夥しいパーツを使って、新たなロボットの製作に着手するが、原子力電池が無くなっている事に気付く。ジャックは構内に放置された車が使い物にならない事を知ると、谷底に広がるかつての大河の跡を見渡し、首謀者に諦めを吐露する。首謀者は人類が消滅し、ロボットが受け継ぐのは自然な成り行きだと主張し、かつて人類が核活動を実行して、何百万年も有機体が生存不可能となった谷の向こう側に行く為に、原子力電池が必要だと説く。ジャックは首謀者に盗んだ原子力電池を返却する。首謀者は自分達が生きたいのだと切望する。

コンウェイ達は砂漠地帯に侵入し、ウォレスの死体を発見する。ロバートはウォレスの所持していた銃を密かに奪う。間もなく、そこに拉致されたレイチェルが赤子と共に連行されてくる。ロバートはそれに反感を抱き、コンウェイに銃を向ける。コンウェイがもう帰る家は無い事を明かすと、ロバートはコンウェイに発砲するが、反撃を受けて致命傷を負う。一方、首謀者達は構築したロボットに原子力電池を組み込み、新たな生命体を創造する。

翌朝、首謀者達は車を修理し、ジャックに提供する。ジャックはクリオ達に別れを告げると、街へ向かう。程なく、ジャックは瀕死のロバートを発見し、レイチェルがコンウェイ達に攫われた事を知ると、その後を追う。ロボット達はゴンドラで谷を渡ろうと企てる。そこにコンウェイの一派が駆け付け、ゴンドラ上のロボットを撃ち落とす。首謀者はもう人間の命令には従わないと主張する。コンウェイはたかが機械と詰り、首謀者は人間が凶暴な猿だと応じる。憤慨したコンウェイは首謀者を破壊すると、更にクリオを破壊しようとする。そこにジャックが車で戻ると、コンウェイ達は赤子を抱えたレイチェルを盾にする。レイチェルが不意を突いてその場から逃げ出すと、ジャックは車を突っ込ませてコンウェイの手下を退ける。一人残ったコンウェイは弱ったジャックを窮地に追いやるが、そこに現れたロボット生命体に襲われ、崖下に転落する。ジャックは赤子と対面を果たし、愛おしむ。

ジャックはゴンドラを操作し、クリオと生命体を谷の向こう側へ渡す。クリオはジャックに別れを告げると、生命体と共に彼方へと旅立つ。ジャック達は車で海岸を目指し、遂にそれを見つける。

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