チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

ドリーム ホーム 99%を操る男たち

ラミン・バーラニ監督作「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」("99 Homes" : 2014)[DVD]

住宅ローンの滞納を重ね、母、息子と共に暮らす自宅を差し押さえられた男が、不動産屋に腕を見込まれた事で、良心の呵責に苛まれながらも、自宅を取り戻すべく、差し押さえる側として働く様を描くドラマ作品。

 

日雇いの工事請負いで糊口を凌ぐデニスは、オーランドの住宅街で母リン、息子コナーと共に暮らしている。不況の煽りを受け、思うように仕事にありつけないデニスは、住宅ローンの滞納を繰り返し、遂には自宅の立ち退きの最後通告を受ける。デニスは裁判所に立ち退きの差し止めと返済の猶予を求めるが、共に却下される。デニスはなんとか立ち退きを回避すべく、弁護士を雇って控訴に持ち込もうと躍起になる。

程なくして、不動産ブローカーを営むリックが、裁判所命令に基づき、銀行の代理人として差し押さえを執行すべく、群保安官を率いてやってくる。デニスは控訴する意向を示すが、リックは立ち退きの期限が本日であり、不法侵入罪に問われる事になると警告する。デニスは弁解する余地も与えられず、リンと共に貴重品をかき集め、荷物を纏めて、自宅からの立ち退きを強制される。リックは部下の職人達に屋内の家財を全て運び出させる。デニス達はトラックに可能な限りの荷物を全て乗せ、生まれ過ごした自宅を離れると、同じ様に自宅を追い出された債務者達が暮らすモーテルに身を寄せる。

デニスは当座の生活の為に、経験を活かせる仕事を探すも苦慮する。リンはタンパに住む兄の家に身を寄せる事を提案するが、デニスはコナーを転校させるのが不憫だと説き、自宅を必ず取り戻す決意を示す。デニスは仕事道具の内、高価な工具が立ち退きの際に紛失した事に気付き、リックの事務所を訪ねると、部下の職人達が盗んだのだと指摘して苦情を申し入れ、職人達と啀み合う。リックはその場を執り成すと、デニスに仕事を与える意向を示し、家主に汚物まみれにされた物件の清掃を依頼する。リックの部下達がたじろぐ中、デニスは率先して作業を買って出る。リックはデニスの工事に関する腕前を見込み、前任者を解雇してその現場を任せる意向を示す。デニスはリックに仕事を融通してもらった事をリン達に伏せる。

リックは妻子と暮らす豪邸にデニスを招き、エアコンの修理を依頼する。その後、リックはデニスを会社が管理する物件の見回りに連れていくと、右腕として雇い入れる意向を示し、その為に身を粉にして働き、忠誠を誓う様に命じる。その最中、リックは自らが管理する物件から電気と水を盗んでいる家を発見する。リックは家主フランクに窃盗罪に当たると警告し、直ちに止める様に命じる。フランクは息子がコナーと同級生であり、デニスと同じく不服申し立てを行っている事を明かすと、仕事を解雇され、家族を守る為の已むを得ぬ措置だったと弁解する。デニスは渋々リックの下で働いている事を明かす。リックは90日以内に差し押さえになる事を通告し、その場を後にする。

リックはデニスに対し、法は法であり、情に流されぬ様にと説くと、立ち退かせた家をファニーメイに売り飛ばすスキームを明かす。リックは作業の報酬をデニスに手渡し、自分の下で働くか、日雇いに戻るかの選択を迫る。デニスはスキームが泥棒に当たると察し、受け取るのを躊躇う。リックは真面目に働いてきた結果が借金を返せず、銀行に家を差し押さえられた負け犬だと指摘し、どこが間違っているのかよく考える様に諭す。デニスは報酬を自宅を買い戻す頭金にする事を希望する。リックはデニスに預金せず、投資に回す様に促し、資金を倍増する術を教える意向を示す。

デニスは知己の職人仲間を巻き込み、差押代理人として返済を滞納している家々を回り、「鍵で現金」(立ち退き期限前に家を綺麗にして出れば銀行が3500ドルを支払う)という提案を示して立ち退きの通知を行うが、どの家主からも拒絶される。デニスはまたリックの指示に従い、銀行を欺く事で政府と銀行から金を詐取する手法で荒稼ぎする。

リックは愛人を囲う別宅へデニスを招くと、仕事の報酬を支払う。デニスは改めて自宅を取り戻す意向を示す。リックは自らが銀行からデニスの家を買い取る事で、銀行の代わりに差額の15万5千ドルを自分に返済する様に促す。デニスは家宅の登録処理が終わり次第、自宅に戻れる事になり歓ぶ。そこでリックはデニスに試用期間の終わりを告げ、立ち退きの執行を経験してくる様に命じる。リックは尻込みするデニスに対し、かつて普通の不動産屋に過ぎなかった自分が、身勝手な家主、無節操に金を貸す銀行、無能な政府らが原因となり、取り立て屋に変わった経緯と、勤勉だった父が事故で働けなくなった際に、国が手を差し伸べてくれなかったおかげで家族が窮乏した過去を明かすと、アメリカは負け犬に冷酷な勝者の勝者による勝者の為の国だと説く。

デニスは保安官と共に初めての立ち退き執行に臨み、かつて自らがリックに追い出された時の様に、幼子を抱える夫妻を強制的に追い出す。その後、デニスはリンとコナーをかつての自宅に連れて行く。デニスは困惑するリンに、リックとの関わりを伏せながらも、家を取り戻す目処が付いた事を明かす。

デニスはその後も「鍵で現金」による立ち退き執行を淡々と続ける。程なく、リックはニューヨークの投資顧問会社ベシックがライバルの不動産会社オーティーズと組んで、大々的に物件を売り出そうとしている事を知り、そこに割って入るべく、デニスにオーティーズの動向を探らせる。デニスはその最中、フランクと遭遇する。フランクはデニスがリックの下で立ち退きを執行している事を知って詰ると共に、裁判に勝てる見込みを示す。

ある日、デニスはリン、コナーを交えて、モーテルの住人達とバーベキューで親睦を図る。そこにかつてデニスが立ち退き執行した家族が泊まりにやってくる。家主の男はデニスを見つけるや否や、住民達の前でデニスが不動産屋の手先だと暴露する。デニス達は住民達から非難され居場所を無くす。デニスはリンとコナーに、職人として作業に同行しただけだと弁解する。

デニスが一計を案じた事で、オーティーズはベシックの追求を受けて遁走する。リックは思惑通りベシックと提携する事で、100戸の大口契約を結び、更なる展望を描く。リックは尚も良心の呵責に苛まれるデニスに、家主達の恨み辛みを想定して常に身を案じ、銃を携行している事を明かす。デニスはコナーの為にモーテルを出て、自宅に戻る事を切望する。リックは元の家にこだわらず、稼いだ金で好きな家を買う様に促すと共に、家がただの箱に過ぎず、いくらでもあるものであり、いかにたくさん持つかが要だと諭す。

デニスはリンとコナーを連れてモーテルを出ると、かつて差し押さえた豪邸に招く。リンはデニスに真意を問い質す。デニスは自宅を売ってその豪邸を買った事を明かすと、そこで一からやり直す事を提案する。リンは人を追い出した金で買った家だと詰るが、デニスはそれが正当な稼ぎだと強弁する。リンは呆れ、コナーを連れてタンパの兄の家に行く意向を示し、コナーもまたデニスから離反する。

翌朝、デニスはリックから緊急の呼び出しを受ける。リックは家主の一人が行った差し押さえ停止の提訴において、不手際により抵当通知がファイルされていなかった事を明かすと、家主の訴えが裁判所に認められればベシックが手を引き、大口の取引を失う事から、初めからファイルされていた様に日付を改竄した書類を、裁判開始前に書記官に渡す様にデニスに命じる。デニスはその家主がフランクだと知り、直前まで躊躇った末に、裁判所で書記官に書類を手渡す。フランクの必死の訴えも虚しく、差し押さえ停止の請求が却下される。新居に戻ったデニスは、既にリン達が出ていった事を知り、途方に暮れる。

翌日、デニスはリックに帯同し、フランクの家に立ち退き執行に赴く。フランクはライフルで保安官達を威嚇して家に立て籠もっており、周辺は騒然とする。リックは意に介さず、立ち退きを強行しようとするが、フランクは発砲を始め、間もなく警察官も駆け付ける。フランクは抵当通知が確かにファイルに無かった事を訴え、それを調べようともせずに差し押さえを決定した裁判所への憤りを露わにする。デニスは義憤に駆られ、フランクの前に出向くと、自らが偽造文書を渡した事実を告白し、差し押さえが無効だと主張する。それを以ってフランクは投降し、逮捕される。警察はデニスと共に、リックにも聴取を行う意向を示す。リックはデニスに礼を告げた後、睨みつける。デニスがパトカーに乗ると、窓越しにフランクの息子が現れ、デニスに微笑んだ後、走り去る。

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