チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

続・猿の惑星

テッド・ポスト監督作「続・猿の惑星」("Beneath the Planet of the Apes" : 1970)[BD]

時空を超越し、猿類の支配する地球に不時着した人間が、勢力を拡大せんとする猿類と、地下世界に潜むミュータントとの狭間で、地球の破滅を防ぐべく奮闘する様を描くSF作品。

 

猿類に支配された惑星が地球であり、人類が自滅した事を知ったテイラーは、ノバと共に砂漠を彷徨う。テイラーはノバと新たな村を作る事を検討し、ノバに言葉を教えようと試み、その際に自らの認識票をノバに与える。旅の途中、二人は炎の壁、雷撃、地割れなどの不可解な現象に見舞われる。テイラーはその原因を探る為に、ノバに自分が戻らない場合はジーラの元へ行く様に命じると、異空間に姿を消す。

消息を絶ったテイラー達を救出すべく、地球を出発した船長マドックスとブレントの宇宙船は、テイラー達と同じ軌道を辿った後、未知の系外惑星の砂漠上に不時着する。致命傷を負ったマドックスは、地球時間でおよそ2000年が経過した事を知ると、家族や知人がみな死に絶えた事に絶望し、ブレントの介抱も虚しく、息を引き取る。ブレントは大破した宇宙船の傍にマドックスの遺体を埋めると、途方に暮れる。そこにノバが馬に乗ってやってくる。ブレントはノバが言葉を解せない事を悟るも、首から提げる認識票がテイラーの物だと気付き、その安否と居場所をノバに問い質すと、テイラーの元へ連れていく様に促す。

ノバはブレントを猿類の町へと導く。ブレントは森から猿類の全体集会の様子を窺い、その星の実態を目の当たりにする。ウルサス将軍は何世紀もの間、不毛と考えられ封鎖されてきた禁止地帯に何者かが住んでいる事を明かすと、食糧増産の必要に迫られている今、武力を以って禁止地帯を占領し、国土を拡張すべきだと皆に提案する。ジーラは侵略という野蛮な行為に対し、露骨に反対の意思を示す。ブレントはノバと共に山の方へ退避しようと企てた直後に、町の周辺を警備する兵士に察知されるが、かろうじてこれをやり過ごす。

ゼイウスは禁止地帯への侵入に対する懸念をウルサスに伝える。ウルサスは先遣隊が失踪し、唯一生還した一人が炎と壁と大地震に遭遇し、恐怖の余り、我を失ったと話している事を明かすと、猿類の選択肢が侵略か餓死かのいずれかであり、餓死より大きな危険は無いと説く。ゼイウスは未知がそれを上回ると警告する。

ノバはブレントをかつてテイラーと共に訪ねたジーラの家に導く。ジーラとコーネリアスは新たに喋れる人間が現れた事に驚く。ブレントはテイラーを探している事を明かし、テイラーがジーラの手引で逃走した後、禁止地帯へ旅立った事を知る。そこにゼイウスが集会でのジーラの悪態を戒めに訪れ、ブレント達は身を潜める。ゼイウスはウルサスが侵略と征服しか念頭に無い事への危惧を露わにしながらも、科学省長官として、禁止地帯に住むという不明生物の正体を暴く為に、ウルサスに同行する意向を示す。ゼイウスは自らの留守中の科学の城を守る様にジーラ達に命じ、猿類の文明の未来を託す。その後、ジーラの家を発ったブレントとノバは、再び馬を駆って町から離れようとするが、その矢先に警官隊に見つかり、捕獲される。

ウルサスが率いる軍隊は捕らえた人間を犠牲にして、侵略の予行演習に励む。ブレントとノバは町に連れ戻され、檻に入れられる。ジーラは研究材料としての二人の価値を説き、自らの管理下に置こうとするが、ウルサスは二人を演習の標的にする意向を示し、二人は護送馬車で連行される運びとなる。ジーラは馬車が発つ前に、機転を利かせて密かに馬車の檻の鍵を外す。

馬車が町から離れると、ブレントは檻から脱出して運転手から馬車を奪い、ノバと共に逃走を図るが、その矢先に周辺に展開していた騎兵隊に発見される。二人は渓谷で馬を乗り捨てると、洞窟を見つけ、その中に逃げ込む。洞窟は地下鉄の跡地に繋がっており、ブレントはその星が地球で、そこがかつての故郷ニューヨークだと知り、人類が自滅したのだと悟る。

猿類の町では、ウルサスを最高司令官とする部隊の勝利を大神に祈念する儀式が行われる。ウルサスが大軍を率いて出陣しようとすると、インテリ層のチンパンジーによる反戦デモ集団が立ちはだかる。ウルサスはこれを武力で排除しようとするが、ゼイウスは殉教者を出す事への懸念を説く。ウルサスは穏便に集団を排除させた後、部隊は町を出発する。

ブレントは洞窟の入り口付近に騎兵隊が張り付き、出られない事から、構内で途方に暮れる。その時、不可解な鈍い音が聞こえ始め、ブレントはノバと共に音の発生源を探して、構内を更に奥へと進む。程なく、二人は人工のトンネルを発見し、ブレントは知能を備えた生物がいると悟る。二人はトンネルを抜けた先で、崩落したニューヨークの中心街に辿り着く。

不意にブレントは自我を失い、衝動に駆られて首を絞めてノバを殺そうとする。ブレントは理性で衝動を断つと、傍の聖堂の中に入る。そこでは金色の爆弾が祀られており、人間の姿をしたミュータントが言葉ではなく、テレパシーでブレントに意思を伝えてくる。ブレントはその聖堂から5人のミュータントの統治者達の元へ連行される。5人はテレパシーで矢継ぎ早にブレントに尋問を繰り返す。ブレントは素性と目的を明かすが、テレパシーの輻輳に耐え兼ねる。統治者達はテレパシーでは要領を得ないと判断し、原始的な手段と称する言葉での尋問に切り替える。統治者達は、自分達の武器がテレパシーによる幻覚、幻聴しか無く、滅亡を免れ、平和を維持する為に聖なる武器たる爆弾が存在するのだと説くと、虐殺を好む好戦的な猿類の目論見を知る為の協力を求めるが、ブレントはそれを拒む。統治者達はノバをその場へ連行させると、ブレントにテレパシーをかけて殺させようとする。ブレントは猿類が侵略を企て、進軍してきている事を明かす。

一方、禁止地帯に侵入したウルサスの一行は、逆さに磔にされ、炎に焼かれるゴリラ達と遭遇する。更に出血する大神像が出現し、兵士達は恐れ戦く。ゼイウスはそれらが幻覚だと見抜き、自ら炎の中に突っ込む事でそれを証明する。幻覚は消え失せ、一行は進軍を再開する。統治者達は企てが失敗に終わった事で、爆弾による攻撃を決断し、その準備に取り掛かる。

ウルサス達はかつてのニューヨーク都心部に迫る。一方、聖堂ではミュータントの市民が集められ、決起集会が開かれる。統治者達は平和をもたらす爆弾への祈りと感謝を市民に促し、皆で歌を捧げると、人間の覆面を剥ぎ、秘めたる本当の顔を大神に晒す。統治者達は市民をシェルターに退避させ、敵を市街地に迎え入れた後、起爆する企図を明らかにする。

ブレントは秘密を知りすぎた事で、先に囚われたテイラーと同じ檻に入れられる。二人は再会を喜んだのも束の間、テレパシーで殺し合いをさせられる。闘争の最中、連行途中のノバはテイラーがいる事を察知し、檻に駆け付け、テイラーの名を呼ぶ。意表を突かれたミュータントがテレパシーを中断すると、テイラーとブレントはその隙を見計らってミュータントを殺す。ブレントはミュータントの爆弾による攻撃の企てを明かす。テイラーは爆弾の型番を聞くと、それが地球を滅亡に追いやる最終兵器コバルト爆弾だと確信する。

ウルサスの一行はブレント達が通った地下への通路を発見すると、突入と同時にミュータント達の虐殺を開始する。テイラー達は檻から脱出すると、起爆装置を止めるべく、聖堂を目指す。その途中でノバが兵士に射殺される。テイラーは絶望し、起爆を止める意義を見失うが、ブレントはテイラーを奮起させる。

ウルサスの一行は聖堂に押し入る。一人留まった統治者は起爆装置を作動する直前で射殺される。テイラーとブレントは身を潜め、爆発を阻止する機会を探る。ウルサス達は爆弾を理解せず、ロープで引き倒そうと企てる。テイラーとブレントは二手に別れ、装置の解除を目論む。その際、テイラーは銃撃を浴び、致命傷を負う。ブレントは奇襲を仕掛け、ウルサスを射殺するが、兵士達に蜂の巣にされる。その様子を目の当たりにしたテイラーは翻意し、自ら起爆装置に手をかける。爆発により地球は消滅する。

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