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チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

スティーブ・ジョブズ

映画鑑賞記

ダニー・ボイル監督作「スティーブ・ジョブズ」("Steve Jobs" : 2015)[BD]

スティーブ・ジョブズを象徴する3製品の発表会直前の様子を描く事で、彼と彼の親しい者達との間に秘められた、知られざる真実に迫る伝記ドラマ作品。

 

1984年、クパチーノのフリントセンターで、アップル社の創業者スティーブ・ジョブズの肝煎りで開発されたMacマッキントッシュ)の発表会が催される。準備が進む中、開演直前になって音声デモに原因不明の不具合が発生する。Mac開発チームの主力エンジニア、ハーツフェルドは音声デモを省く様にジョブズに進言するが、ジョブズはそれを認めず、すぐに直す様にハーツフェルドに命じる。MacはそれまでのAppleⅡと異なり、全てをコントロールするというジョブズの強い意向によって、クローズドシステムでできている事から、ハードの修理には専用ツールが必要であり、ハーツフェルドは復旧に難色を示す。マーケティング担当の幹部ホフマンもハーツフェルドに同調し、音声デモを省くべきだとジョブズの説得を試みるが、ジョブズは発表会の中止がすなわちIBMの天下を許す事だと説くと、音声デモを省くくらいなら発表会自体を中止にすると息巻く。ジョブズは更に、元交際相手のクリスアンと、認知拒否している娘リサに纏わる記事が掲載された、タイム誌が客に配布されようとしている事に憤慨する。ホフマンは、Macが90日で100万台、その後も月2万台のペースで売れるという、ジョブズの楽観的な見通しを否定し、ジョブズのこだわりが過ぎる余り、価格が高くなり過ぎて市場で戦えないと説く。ジョブズMacの性能はユーザーのまさに求める物であり、理屈抜きで好きになるはずだと主張する。控室にクリスアンが5歳のリサを連れてやってくる。クリスアンはタイム誌において、ジョブズがリサを自分の娘だと認めず、クリスアンを娼婦だと印象づけるかの様な発言をした事を非難する。クリスアンは更に生活保護を申請した事を明かすと、ジョブズが4億ドルの資産を保有する一方で、自分達があばら家ぐらしの貧しい生活を強いられていると詰め寄る。ハーツフェルドは音声デモの復旧の目処が付かない事をジョブズに知らせる。ジョブズは発表会でハーツフェルドを名指しで貶すと脅し、是が非でも直す様に命じる。ジョブズはクリスアンとの口論の最中、リサをMacで遊ばせていたところ、リサがペイントで描いた線画を見て、心が動かされる。ジョブズは養育費の振り込みと、家を買い与える事をクリスアンに約束する。共同創業者のウォズニアックが激励に訪れ、発表会でAppleⅡに謝辞を言って欲しいと請う。ジョブズはそれが回顧的であり、世界を変えようという発表会にそぐわないと説き、拒否する。ウォズニアックは長らく会社の稼ぎ頭だったAppleⅡに報いなければ、頭脳流出が起きると警告する。ジョブズは予てから、ウォズニアックの志向する拡張性を重視するオープンシステムに真っ向から反対している事から、コンピュータに必要なのは完全なコントロールが利くクローズドシステムであり、互換性や拡張性は不要だと主張する。ウォズニアックはコンピュータは芸術とは違うと反論するが、ジョブズAppleⅡは終わったのだと突き放し、謝辞を拒否する。その後、ハーツフェルドは128KBのデモ機で512KBのメモリを使用し、急場を凌ぐ事をジョブズに提案する。ホフマンはそれが詐欺だと指摘するが、ジョブズの強い意向を受け、最後には折れる。前年、ジョブズペプシから口説き落としてアップルのCEOに招いたスカリーは、養子である事で疎外感を味わったというジョブズにその理由を問い、生みの親に捨てられたのでは無く、育ての親に選ばれたのだと諭す。

発表会の後、Macは他機器、ソフトとの互換性が無い事が災いし、販売計画を大幅に下回る実績に留まる。会社は深刻な業績不振に見舞われ、取締役会はジョブズの解雇を決定する。その後、ジョブズは新たにネクスト社を創立し、ブラックキューブを開発、再起を懸けてアップルと競合する教育分野に参入を目指す。

1988年、サンフランシスコのオペラハウスでブラックキューブの発表会が催される。開演を目前に控え、ジョブズはアップルから引き抜いたホフマンと共に、詰めの準備を進める。そこにウォズニアックが応援に駆け付ける。ジョブズはウォズニアックが雑誌の取材に応じ、自分の批判をしている事について、それがスカリーの強要なのかと問い質す。ウォズニアックはAppleⅡに報いないジョブズへの正直な気持ちだと明かすと、デザイナーでもエンジニアでも無いジョブズが他人の成果を横取りして作ったのがMacだと説き、いつも上から目線で天才を気取っている事を非難する。ジョブズは自分をオーケストラの指揮者に擬えると、ウォズニアックは音楽家に過ぎないと扱き下ろす。ウォズニアックはキューブがMac同様にこだわりが過ぎ、またニーズに対して高額過ぎる事から最大の失敗作になると予測すると、友として傍で見届ける意向を示す。控室にクリスアンがやってくる。ジョブズはクリスアンがリサを自分から金を引き出す手段に使う事を非難し、発表会に連れて来ず、学校に行かせる様に命じる。ジョブズはGQの記者ジョエルに、キューブにはOSが未実装であり、発表会ではプログラムされたデモを走らせるだけだという事を暴露すると、エンジニアに開演直前までデモの手直しを指示する。ハーツフェルドはマックワールドに掲載された、アップルがネクストを買収し、ジョブズがCEOに返り咲くというパロディ記事を見せる。ジョブズは天井通路にリサを発見すると、学校に行く様に命じる。リサはクリスアンと会場を去る間際に、ジョブズに駆け寄り、一緒に住みたいと呟く。ジョブズは登壇直前にスカリーと遭遇すると、アップルを追われる事になった因縁の夜について論う。かつて、AppleⅡを潰す事でMacの値下げとアップデートに資金を回すべきだと要求したジョブズに対し、スカリーはそれが株主の利益を毀損するとして反対し、取締役会にMacの生産中止を提言した。また、矛盾する指示によって優秀な社員の流出を招いた事の責任を問うべく、スカリーはジョブズの解雇を取締役会において多数決で決めたのだった。ジョブズはそれが人生最悪の夜だったと述懐し、スカリーに恨み節をぶつけると、ウォズニアックを自分の批判に利用せぬ様に命じる。ホフマンはOS開発を遅らせる事で、アップルのニーズを窺っているのでは無いかとジョブズに問い質す。ジョブズはそれを認め、大学が買わずともアップルなら自分と一緒に買うはずだという自負と共に、5億ドル相当の株を得て、完全な製品が作れるのだという見通しを示す。

発表会を経て販売されたブラックキューブは、その高額さ故に辛辣な評価に晒され、売上は伸び悩み、ネクストは大幅な規模縮小を余儀なくされる。同じ頃、アップルもまた市場でシェアを失い続けており、大規模なリストラを進める。その最中、アップルはスカリー肝煎りのニュートンを新たに投入するも失敗し、スカリーは責任を問われて解雇される。その後、アップルはネクストを買収し、ジョブズはアップルにCEOとして復帰する。

1998年、サンフランシスコのシンフォニーホールでiMacの発表会が催される。開場直前、ジョブズはプレゼンのリハに臨む。ホフマンはジョブズに対し、会場に訪れているリサと仲直りする様に促す。ジョブズは家を売るというクリスアンに反対しなかったリサに対して憤り、自分に嫌がらせをしているのだと説く。ホフマンはiMacの控えめでは無い本当の売上予測がジョブズの期待に応える数字である事を示して、ジョブズの機嫌を取ると、リサと仲直りしなければジョブズのアップルを去ると迫る。ホフマンは完璧なマシンを作る事ではなく、良き父である事こそが成果なのだと説き、リサが反発しているのは家の件では無く、ジョブズがハーバード大の学費を払ってやらないからであり、ハーツフェルドが半期分を用立てた事を明かす。ジョブズはハーツフェルドに対し、父親面してリサの学費を払った事と、更にセラピストを勧めて通わせている事を咎める。ハーツフェルドはクリスアンが友人であり、その娘のリサが道を外れてしまわぬ様に力になりたかったのだと弁解する。ジョブズは学費分を送金する意向を示し、ハーツフェルドを退ける。ハーツフェルドはジョブズになぜ嫌われたがるのか問い質す。ジョブズは嫌われようが構わないと応えるが、ハーツフェルドは最初から嫌いだったと明かして立ち去る。壇上でのリハ中に、ウォズニアックが大勢の社員達を前にして、ジョブズAppleⅡへの謝辞を再び要求する。ジョブズAppleⅡがB級選手であり、A級選手の邪魔だと詰ると、アップルがニュートンというクズを作り続けていたせいで破産まで90日という瀬戸際にいると主張する。ウォズニアックはAppleⅡが会社にとってもコンピュータ史にとっても重要な名機だと反論し、AppleⅡのチームを切るならせめて謝辞を述べるべきだと主張する。ジョブズはそのAppleⅡとオープンシステムに会社を追われた事を論い、ウォズニアックらが会社を傾けておきながら新製品を作らなかった事を責める。ウォズニアックは一番売れたのがAppleⅡであり、Macは失敗作だと指摘すると、コンピュータの大衆化に貢献した自分に敬意を払う様に命じる。ジョブズは会社を潰しかけたウォズニアックに仕事を続けさせた事への恩義を求める。ウォズニアックはジョブズを痛罵してその場を後にする。ホフマンはウォズニアックの言葉が本意では無いと執り成す。その後、控室にスカリーがやってくる。ジョブズは14年前にスカリーが問うた、ジョブズの養子である事に対する疎外感についての真実を明らかにし、それが自らの人格形成に影響している事を仄めかすと、スカリーと和解する。その後、ジョブズはホフマンが連れてきたリサと会い、自らが学費を払う意向を示す。リサはクリスアンには医者代が必要であり、その為に家を売るのだと明かす。ジョブズは子が母の面倒を見る必要は無いと説くと、リサに勉強して今を楽しむ様に促す。リサはかつてクリスアンを辱めたジョブズが恥知らずの卑怯者だと罵って帰ろうとする。ジョブズはリサを追いかけ、出来損ないだと自覚していた為に、父と認めなかった事を明かす。ジョブズはリサの愛用するウォークマンを見て、不格好で見るに堪えないと指摘すると、何曲でもポケットサイズに収まる製品を作る事を約束し、リサに発表会を見ていく様に促す。ジョブズはかつてリサがペイントで描いた画のプリントアウトを手渡すと、舞台へと向かう。リサは大喝采を浴びるジョブズを舞台袖で見守る。

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