チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

キーピング・ルーム

ダニエル・バーバー監督作「キーピング・ルーム」("The Keeping Room" : 2014)[DVD]

南北戦争に男達が駆り出される中、残された南部の女達が北軍のならず者から家を守るべく、命がけの戦いに挑む様を描くアクションスリラー作品。

 

1865年、南北戦争真っ只中のアメリカ南部。母は早くに死に、父は出征した為に、オーガスタは妹ルイーズと黒人奴隷の使用人マッドと共に、人里離れた森に程近い屋敷に暮らしている。オーガスタは平時なら男や奴隷任せにする狩りや畑仕事をもこなす事で、マッドと手を取り合って窮乏する生活を凌ぐ。しかし、若いルイーズは奴隷のマッドと一線を画そうとする。

ある日、ルイーズが森でアライグマに足を咬まれ、熱病に冒される。オーガスタは薬を求めて、最寄りのウィーバー家へと馬を駆るが、そこで住人のメアリーが毒を飲んで自殺しているのを見つける。オーガスタはその足で森を抜け、旧知のケイレブが営む酒場を訪ねると、ケイレブとその娘モールに薬を所望する。店には北軍兵の先遣隊として、食糧を捜す傍ら、脱走兵や生存者を見つけては殺して回るならず者の二人組、モーゼとヘンリーが居座っており、ケイレブはオーガスタに薬が無い事を明かすと、2人に目を付けられぬ内に帰る様に命じる。オーガスタは手ぶらでは帰れないと主張し、ケイレブから薬の代用品を譲り受ける。そこに酔いどれのヘンリーがやってきて、オーガスタに傍に来る様に命じる。ケイレブとモールはオーガスタを手引して逃がそうとするが、冷静沈着なモーゼはそれを察知して追いかける。オーガスタはライフルを構えて牽制する事で、モーゼを退ける。モーゼはオーガスタが家族の待つ家に帰る事を知ると、オーガスタをそのまま見逃す。その後、モーゼとヘンリーはケイレブとモールを含む周辺の住民を皆殺しにする。オーガスタは夜が更けた後に屋敷に戻ると、ルイーズを介抱し、持ち帰った薬を患部に塗って、寝かしつける。

翌日、モーゼとヘンリーは、犬を連れてオーガスタの家の方角へ向かう。一方、ルイーズは回復を果たし、オーガスタとマッドはそれを歓び、祝う。その夜、オーガスタは屋外の物音に気付き、マッドと共に様子見に向かう。オーガスタは飼育しているただ一頭のヤギが犬に襲われているのを見つけ、犬をライフルで撃ち殺す。その音を聞きつけて、モーゼ達が屋敷に辿り着き、オーガスタ達は屋内に逃げ込む。オーガスタは二階の寝室にルイーズとマッドを残し、一階に保管してある銃を取りに行く。そこへモーゼとヘンリーが屋敷に向けて激しい銃撃を浴びせ、更に窓から火を投げ入れる。オーガスタは辛うじて延焼を防ぐと、窓から侵入を図ろうとするヘンリーの左手を銃撃して退ける。

オーガスタは銃を持ち出して寝室に戻ると、マッドに銃を託して、扱い方を教える。モーゼはオーガスタに対し、出てこなければ突撃すると宣告する。オーガスタはマッドにルイーズを任せ、モーゼ達を家から引き離すべく、裏口から屋外へ出る。モーゼはオーガスタの後を追う。オーガスタは荷車を挟んでモーゼと対峙すると、酒屋で殺さなかった理由を尋ねる。モーゼはオーガスタを欲している事を明かす。一方、ヘンリーは屋内へ突入すると、寝室に押し入る。その瞬間、マッドは引き金を引くが、火薬が湿っていて発砲できず、ヘンリーに殴り飛ばされる。

モーゼは互いに銃を置く様に提案する。オーガスタは咄嗟に発砲し、モーゼは即座に反撃するも腹部に深手を負う。腕を負傷するに留まったオーガスタは、死んだふりをしてモーゼを油断させ、不意を突いて殴って気絶させる。一方、ヘンリーはルイーズを押さえつけてレイプした後、銃を突きつけて殺そうとする。その時、目覚めたマッドが、ヘンリーの手放したライフルで、ヘンリーを背後から射殺する。そこにオーガスタが駆け付け、皆で無事を確かめ合う。

三人は屋敷の隣の小屋に身を寄せ、マッドはオーガスタの腕の銃創を手当する。マッドは子供の頃に働いていた農場で何度もレイプされ、堕胎と出産を経験した事を明かすと、この世は怪物だらけであり、牙を剥くまで分からないと説き、ルイーズを襲った怪物達は死んだのだと諭す。

程なく、屋外で再び物音がし、オーガスタはマッドと共に確認に向かう。マッドは目の前に現れた男が、同じ使用人で、出征から戻ったビルだと気付くが、その矢先にオーガスタがならず者と誤解して、ビルを背後から銃撃する。ビルはその場に崩れ落ち、北軍が迫ってきている事を伝えると、マッドに逃げる様に促し、息絶える。オーガスタは茫然自失するも、モーゼの姿が消えた事に気付き、慌てて小屋に戻る。マッドは自らもビルを殺すところだった事を明かし、オーガスタを非難せずに先に進む様に諭す。

明け方、3人は小屋を出て、モーゼを探しに行く。3人は屋敷の中を探し回った後、血痕を辿って再び小屋に戻り、酒を飲むモーゼを見つける。オーガスタとモーゼは互いに銃を構え合い、モーゼはオーガスタを待っていたのだと告げる。モーゼは直に北軍の本隊が全てを焼き払いながらやってくると伝える。オーガスタは抵抗する意向を示す。モーゼはオーガスタに心を許し、銃を手放すと、出会いが悪かったと説き、自分を殺す様に促す。オーガスタはそれに応じ、オーガスタが酒を飲み終わるのを待って撃ち殺す。

オーガスタとマッドは穴を掘って、モーゼ、ヘンリー、そしてビルの死体を入れる。その後、山の向こうの空が炎で赤く染まる。オーガスタは戦って家を守り抜く決意を示す。ルイーズは家への拘りを捨て、手放す事を提案する。マッドも女3人だけでは抵抗は無理だと説き、ルイーズに同調する。オーガスタは一計を案じ、各々が死んだ3人の服を纏って、男になる様に促す。北軍の男を装った3人は屋敷に火を放つと、その場を後にする。間もなく、北軍がやってくる。

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