チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

猿の惑星・征服

J・リー・トンプソン監督作「猿の惑星・征服」("Conquest of the Planet of the Apes" : 1972)[BD]

未来からやってきた猿夫婦の忘れ形見が成長を遂げた後、人類に隷従する使役猿達のリーダーとして立ち上がり、自由を獲得する為の革命に乗り出す様を描くSF作品。

 

1991年、北アメリカ。2000年後の未来からやってきたコーネリアスとジーラの死から20年が過ぎる。1983年に宇宙飛行士が持ち込んだウィルスに侵され、世界中の犬と猫が死に絶えた事で、人類は犬と猫の代わりにチンパンジー、ゴリラ、オランウータンら、類人猿をペットにし、やがて使役猿として奴隷化し、種々の労働に従事させる様になる。都市では、虐げられる日々に耐え兼ねた猿達の一部が、徒党を組み、散発的に人間に反抗を企てる一方、猿達に職を奪われた人間もまたデモを行う。アーマンドはコーネリアスとジーラの忘れ形見マイロを自らの営むサーカスに隠匿し、大人へと育て上げる。

ある日、アーマンドはサーカスの宣伝がてら、サーカスの猿と称してマイロを都市部に初めて連れて行く。マイロは言葉を話せる事を悟られぬ様に、原始的なチンパンジーを装いながら、アーマンドと共に街の方々を歩いて回り、猿達が不遇を強いられている様子を目の当たりにする。その最中、マイロは一頭のチンパンジーが騒動を起こした廉で警官達に取り押さえられているのを見て、腹に据えかね、咄嗟に言葉にして人類に対する悪罵を放ってしまう。警官達は猿が喋ったのでは無いかと疑いの目を向ける。アーマンドは自分が言ったのだと取り繕い、謝罪するが、警官達はアーマンドに本部への同行を求める。マイロは警官達の目を盗んでその場から逃走する。アーマンドはマイロを見つけると、出頭する意向を示し、自分が戻らなければ港へ行き、輸入されてくる猿の中に潜り込む様に命じて、マイロと別れる。

知事ブレックは言葉を話す猿が現れたとの一報を受け、直々にアーマンドを尋問する。アーマンドは動物を愛しており、サーカスを経営する者として、猿の扱いが非人道的だと非難したのだと主張し、マイロが都市に恐れをなして逃げたと欺く。ブレックは20年前に現れた、言葉を話す二頭の猿の子が死んだと思われてきたが、実はすり替えられていたのでは無いかという疑いをかけ、俄に反抗し始めた都市部の猿達が、思考でき、言葉を話せて、リーダーとなりうる有能な猿の出現を待っていると主張する。アーマンドは自分の猿は喋らないと弁解するが、ブレックは警察にアーマンドを拘束させ、尋問を継続する意向を示す。

マイロは港に荷揚げされたボルネオ発のオランウータンの檻の中に潜り込む。その後、マイロは他の猿達と共に猿管理施設へ移送され、個体登録された後、訓練所に収容される。マイロはそこで世界各地から輸入された猿達が、使役猿として働ける様に、虐待を伴う訓練を強要される様子を目の当たりにする。作業への適正検査を受けたマイロは、その有能さが評価され、若くて健康的で従順かつ頭が良い使役猿として、オークションにかけられる。ブレックはオーディションに参加し、マイロを競り落とすと、早速、知事室に連行し、給仕役に使おうとする。ブレックはマイロに名を与えるべく、辞書の中から適当なページを開いて選ぶ様に促す。マイロが「シーザー」を指し示すと、ブレックはそれを不本意に感じながらも、シーザーを司令室に配属させる。シーザーはそこで、言葉が理解できるチンパンジーのリザと共に、雑務役を担わされる。

一方、アーマンドは警察に言葉を話す猿の行方について、厳しい追求を受けながらも、否定し続ける。警察はアーマンドを嘘発見器にかけ、アーマンドが嘘を付いていると確信する。アーマンドは尋問を拒否し、逃走を図った末に、身投げして命を絶つ。シーザーはその報せを司令室で伝え聞くと、作業後に施設に戻る途中の夜道で慟哭する。

翌朝、シーザーは多くの使役猿達を密かに廃ビルの地下室に集結させると、各々の職場から銃火器、刃物、灯油などを盗み出して来る様に指示を与えると共に、事故を装って反抗活動を起こさせる。事態を重く見たブレックは、反抗的な猿をリストアップし、訓練所に送り込む様に命じるが、訓練所は収容人数の上限に達する。ブレックの側近で、予てから猿達に同情的なマクドナルドは、猿達が虐げられているからこそ反抗するのであり、罰すれば事態を悪化させるだけだとブレックに抗議する。ブレックはそれを意に介さず、言葉を話す猿を見つけ出す様にマクドナルドに厳命する。

程なく、チンパンジーがいないはずのボルネオから入荷したオランウータンの檻にチンパンジーが混入し、それがブレックがオークションで買ったシーザーだと発覚する。ブレックはシーザーが言葉を話せる事を確認でき次第、殺害する様に警察に命じる。マクドナルドは司令部でブレックからの連絡を受け、シーザーを連行させる様に命じられると、使いに出したと欺き、シーザーを密かに司令室から連れ出す。シーザーはマクドナルドが自分をブレックに引き渡す気が無いと悟って心を許し、言葉を話せる事を示す。シーザーは人類の残酷さを訴えると、猿達が自由を獲得して幸せになる為には、革命を起こす事で権力を獲得するしか術が無いと主張する。マクドナルドはシーザーの逃走を手引し、警察の目を逸らす。

シーザーは本部ビルから脱出すると、逃走を試みるが、警戒中の警察に捕獲され、本部ビルに連行される。シーザーはブレック立ち会いの下、電気ショックによる拷問に処され、言葉を話す様に強要される。シーザーは苦痛に耐え兼ね、「助けて」と言葉で訴える。ブレックは驚愕すると共に、シーザーが人類の脅威となる事を恐れ、直ちに処刑する様に命じる。マクドナルドはシーザーを救うべく、密かに装置の電源を落とす。職員はそれに気付かずに電流を上げる。シーザーは通電しない事を悟ると、苦しみ悶え、死んだ様に振る舞い、ブレック達を欺く。ブレックと警察が職員を残して引き上げると、シーザーは不意を突いて職員を襲い、本部ビルから脱走する。

シーザーは廃ビルに集う猿達に武装させ、一斉蜂起を開始する。シーザー達は手始めに猿管理施設を襲撃すると、囚われの猿達を解放する。その一報を受けたブレックは、防衛軍の派遣を要請すると同時に、猿達の即刻射殺命令と、市民の外出禁止令を発する。程なく、防衛軍は市街地に展開し、猿達の掃討に乗り出す。シーザーは猿達を組織化する事で、軍の部隊を翻弄し、犠牲を払いながらも本部ビルへ向けて進撃を続ける。猿達は次々に数を増し、その力と俊敏さ、更に奪った武器で部隊を完全に圧倒する。

シーザー達は軍の部隊を撃退し、本部ビルに到達する。ブレックは本部が陥落すれば、人類は猿に奴隷にされ、文明が終わると主張し、徹底抗戦を図ろうとする。シーザー達は鋼鉄のドアを破って、ブレック達の詰める司令部に突入すると、ブレックマクドナルドを除く兵士達を皆殺しにし、リザを救い出す。シーザーはマクドナルドを殺さぬ様に仲間に命じる。ブレックはシーザーが生きている事に驚く。シーザーはブレックに対し、人間が可愛がった犬猫と猿のどこが違っているのか、また、なぜ猿をペットから奴隷にしたのかと問い質す。ブレックは猿が先祖である事から、未だに人類の内部に醜い野獣性が残っており、それを憎んでいるが故だと説く。シーザーは怒りに打ち震えながらも、ブレックをビルの外へ連れ出させる。

猛り狂った猿達は惨殺した兵士達の死体の山の前でブレックを取り囲む。マクドナルドはその様子を見守るシーザーに対し、憎悪と暴力のみによる闘争を非難すると、何の権利でブレックを殺すのかと問い質す。シーザーは奴隷の権利で暴君を罰するのだと答える。マクドナルドは奴隷の子孫として慈悲を願うが、シーザーは自らの子孫が地球を支配すると主張する。マクドナルドはそれがより悪辣な方法だと指摘するが、シーザーは人類程では無いと反論する。マクドナルドは暴力では自由を勝ち取れはしないと説くが、シーザーは互いに戦い合う事で地球を汚染し、荒廃させ、破壊に追いやっている人類に、もはや地球を任せてはおけず、仲間達を悲劇から救い出す強い決意を表明すると、自分達だけの国、軍隊、宗教、政治を作る為の新しい時代が今ここで始まったのだと宣言し、ブレックを猿達に嬲り殺しにさせる。

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