チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

フィフス・ウェイブ

J・ブレイクソン監督作「フィフス・ウェイブ」("The 5th Wave" : 2016)[BD]

突如襲来した地球外生命体により、人類滅亡を目的とした攻撃と侵略が繰り返される中、子供達が奮闘する様を描くSFスリラー作品。

 

高校生のキャシーは、父オリヴァー、母リサ、幼い弟サムと共に、オハイオ州で平凡な生活を送っていた。ある日、地球に巨大な宇宙船が飛来し、世界を震撼させる。宇宙船は地球の上空を周回した後、やがてオハイオ州上空で静止し、10日間の沈黙を保つ。間もなく、彼らは「アザーズ」と称される様になり、NASAはその目的を探るべく、接触を企図する。オハイオの住民の多くはアザーズを恐れ、街を離れ始める。

その後、突如、アザーズによる攻撃の第一波が始まり、電磁パルスによってあらゆる電子機器が破壊される。街の全域が停電に見舞われ、ライフラインは供給を絶たれ、エンジンの類は停止を余儀なくされる。キャシーの学校の目の前には航空機が墜落する。程なくして、第二波となる大地震が発生し、沿岸の都市は巨大津波で壊滅する。湖に面したオハイオでも大洪水が生じ、キャシーはサムと共に辛うじてこれをやり過ごす。次に第三波となる、致死性の高まった鳥インフルエンザパンデミックが発生し、免疫を持たない多くの感染者が死ぬ。隔離所で感染者への対応に当たっていた医療従事者のリサもまた命を落とす。

キャシーはオリヴァー、サムと共にリサを庭に埋葬すると、300人余りの生存者が集う難民キャンプに移る。オリヴァーはキャシーに拳銃を与え、扱いを教えると共に、常に携行する様に命じる。キャシー達がキャンプで共同生活を送る最中、陸軍のヴォーシュ大佐率いる部隊が生存者の救助に駆け付ける。ヴォーシュはバスの数に限りがある事から、まず子供達だけを安全なライト・パターソン基地へバスで移送させ、大人は食堂に集って説明会に参加する様に命じる。キャシーはオリヴァーと離れる事を拒むが、オリヴァーはキャシーにサムを連れて先に基地に行く様に促す。

キャシーはサムを連れて他の子供達と共にバスに乗り込むが、サムは車内で愛用するクマのぬいぐるみを忘れた事に気付く。キャシーはバスにサムを残してぬいぐるみを取りに戻るが、その間にバスが出発し、キャシーだけが乗り遅れる。一方、ヴォーシュは食堂に集まった大人達に対し、第四波が始まっている事を明かし、アザーズが宇宙船から地上に降りて、人間に寄生し、言動を操る力によってキャンプを含む至る場所に潜伏している可能性を説く。ヴォーシュは子供達の検査を基地で行う一方、大人は別の施設で徹底的に検査する意向を示すが、大人達はそれに一斉に反発する。オリヴァーは食堂の外にいるキャシーに気付くと、近づかない様に促す。間もなく、強引に食堂の外へ出ようとした大人達と、兵士達の間で銃撃戦が起こり、キャシーはその場から逃げ出す。ヴォーシュが部隊を連れて引き揚げた後、キャシーは食堂に戻り、そこで無数の死体の中に父の亡骸を見つけ、慟哭する。キャシーは死んだ兵士が所持していたマシンガンを持ち出し、キャンプを離れる。

その夜、各地から移送されてきた子供達が基地に到着する。キャシーが密かに好意を寄せるクラスメイトのベンは、家族と死別し、ウィルスの感染から回復を果たした後、基地にやってくる。医務室にて、軍曹レズニックはベンに対し、若者達がアザーズと戦う為の貴重な戦力と説き、居場所を追跡する為の探知機を首の後ろに埋め込む。また、レズニックは特殊なスコープを通して、ガラス越しに座る子供の脳に寄生するアザーズの真の姿をベンに見せると、薬や放射線の類は効かず、手術も無駄であり、宿主を殺すしかないと説き、ベンに妹の仇を討つ様に唆す事でボタンを押させて、目の前の子供を殺させる。

一方、キャシーはサムを救い出すべく、人間を装ったアザーズと、アザーズの放ったドローンによる捜索を掻い潜り、80マイル先の基地を目指す。その最中、キャシーは荒れ果てたガソリンスタンドに辿り着き、残された僅かな物資を確保する。キャシーはそこで銃を構える負傷した男と遭遇する。キャシーは男に銃を捨て、両手を晒す様に命じるが、男が腹部の傷を押さえた手に武器を隠していると誤解し、男を射殺する。その後、キャシーは放棄された無数の車と死体が散乱する高速道路に差しかかる。キャシーは路上で何者かの狙撃に遭い、右腿を撃ち抜かれる。キャシーは拳銃で応酬し、その場から逃れようとするが、その途中で意識を失う。

ヴォーシュは子供達を一堂に集めると、アザーズが人類の消滅を目的とする最後の攻撃、第五波を企てている事を明かし、未来への希望たる子供達に兵士としての訓戒を説く事で、勝利を掴み取る様に奮起させる。子供達は対アザーズを想定した猛特訓に駆り出される。

キャシーは民家のベッドで目を覚まし、家主の青年エヴァンの介抱を受ける。エヴァンはキャシーを一週間前に見つけ、救出した事、基地まで60マイル離れている事を明かす。キャシーは弟を助けに行く目的を明かすと、自分を助けた理由を尋ねる。エヴァンは自分の家族を救えなかった事から、人を助ければ自分が人間だと思い出せると考えたのだと答える。一方、ベンはサムを含む7人からなる班のリーダーに任命される。跳ねっ返りで気性の荒いリンガーは、他のメンバーに対して反抗的な態度を示す。

翌日、キャシーはエヴァンの部屋の床下に、自分が所持していた拳銃が隠されているのを発見し、エヴァンへの不信感を募らせ、逃走を図る。エヴァンは敵に察知されぬ様にキャシーを連れ戻すと、アザーズの可能性を疑い、銃を奪ったのだと弁解すると共に、基地の様な人が集まる場所は狙われやすい事から、サムの生存の見込みを否定する。キャシーはそれを認めず、基地を目指す意向を示す。エヴァンはキャシーの身を案じ、同行する。

ヴォーシュはベンを司令室に呼び出すと、アザーズによる総攻撃となる第五波が始まり、複数の都市が襲われた事を明かす。ヴォーシュは医務室のスコープの技術を応用したバイザーを紹介すると、戦場で敵を探知する性能を実戦で試すべく、ベンの班にも出動を命じる。

基地を目指す道中、キャシーは頼りがいのあるエヴァンを男として意識する様になる。夜、2人は森の中に打ち捨てられた廃車に身を寄せ、肉体関係を結ぶ。一方、ベンは一番幼いサムを密かに基地に残し、班を率いて敵が巣を構える市街地へとヘリで向かう。荒れ果てた市街地に到着して間もなく、ベン達はバイザーでアザーズを発見するが、敵の待ち伏せに遭い、廃棄されたバスに逃げ込む。敵はバスを包囲し、激しい銃撃を浴びせる。その際、メンバーの一人が撃たれて命を落とす。リンガーが一計を案じ、バスを爆破する事で敵の虚を突き、一同は無人のビルに逃げ込む。リンガーは電磁パルスを使う様な敵が、子供相手に負ける事に疑義を呈し、軍が何かを隠していると主張すると、自らの探知機を除去し、除隊の意志を示す。その途端、バイザーに映るリンガーの姿がアザーズに変わる。ベンもまた自らの探知機を除去し、バイザーに映る姿がアザーズに変わる。リンガーはヴォーシュ達こそアザーズであり、探知機無しの人間をアザーズに見せる事で子供達を騙し、生存者を殺す様に仕向けているのだと看破すると、その汚れ仕事を担わされた自分達が第五波なのだと主張する。ベンは基地に置いてきたサムを救出しに行く意向を示すと、リンガーに急所を外して自分の体を撃つ様に促し、班で唯一の生存者を装って基地に帰還する。

キャシーとエヴァンが眠る廃車に、人間を装ったアザーズが接近する。エヴァンはキャシーに逃げる様に命じて、アザーズと闘争を始める。キャシーはエヴァンが人間離れした怪力と俊敏な動きで、敵を撃退する様子を目の当たりにして、エヴァンもアザーズだと悟る。エヴァンは自らが人間とアザーズの両方だと認めると、アザーズは以前も来ており、その時に一部の人間の意識に細工し、それが宇宙船の飛来により覚醒した事を明かす。エヴァンは自分達の種が愛を信じておらず、愛は生存本能が見せる幻だと思っていたものの、森でキャシーを見て、意識が再び人間の方に戻った事で、高速道路でキャシーを狙撃手から守り、連れ帰るに至った経緯を明かす。エヴァンは自分達の間違いを認め、愛が実在すると分かったのだと説くと、アザーズが軍を支配し、人類の淘汰の為に子供達を利用している事を明かし、改めてキャシーに協力を申し出る。キャシーはエヴァンの同行を拒み、一人で基地を目指す。

キャシーは難民を装ってバスに乗り、基地に到着する。キャシーはかつてのベン同様、レズニックに探知機を埋め込まれた後、スコープでアザーズが寄生する様子を見せられる。その際、キャシーは不意を突いてレズニックを殺し、軍服を奪う。キャシーは兵士を装う事で、サムの捜索を始める。一方、ヴォーシュはベンを尋問に呼び出すと、嘘を付いている事を見抜き、何を知り得たのか問い質す。ベンは正体を掴んだ事を明かし、侵略の目的を問い質す。ヴォーシュは地球が必要であり、人間が昔から他種を絶滅させてきたのと同じ事だと説く。間もなく、レズニックが殺された事が発覚し、その矢先に基地内で爆発が生じると、ヴォーシュは即座に対処に乗り出す。ベンは移送中に兵士を殺して、逃走する。

キャシーはベンと遭遇すると、サムを探している事を明かし、ベンもまた同じ目的だと知る。その時、ヴォーシュの命令に基づき、子供達の敵地への輸送が始まる。キャシー達は輸送機を目指そうとするが、兵士達が2人の前に立ちはだかる。そこへエヴァンが駆け付け、兵士達を殺すと、基地に爆弾を仕掛けており、輸送機が出発し次第、爆発させる企てを明かす。エヴァンはアザーズと人間のどちらかを選択せねばならないなら、キャシーを選ぶと告げ、キスをする。エヴァンはキャシーとの再会を約束し、基地から出る様に命じて、基地の内部に向かう。

キャシーは輸送機に乗り込む子供達の隊列の中にサムを発見し、連れ出す。一方、ヴォーシュは基地を捨て、ヘリで脱出を図る。キャシー、ベン、サムはヘリからの銃撃を躱し、爆発する基地から脱出する。そこへリンガー達が軍用車で駆け付け、キャシー達を救出する。キャシーはベンに他の若者を救い出す意向を示すと、希望こそが人間である証であり、希望があればいつか勝てるという決意を抱く。

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