チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

X-コンタクト

レック・ギリス監督作「X-コンタクト」("Harbinger Down" : 2014)[DVD]

漁船が引き揚げた氷漬けの着陸船から、謎の寄生生物が覚醒し、乗員達を餌食にして進化していく様を描くSFホラー作品。

 

1982年6月、宇宙飛行士一名の乗ったソ連の着陸船が、大気圏突入時に事故を起こし、ベーリング海沖に墜落する。時を経て現在。大学生のセイディは同級生ロネルと共に、スティーブン教授が主導する北極の氷の融解が環境にもたらす影響の研究の補佐役を務めており、シロイルカの生態を調査すべく、アラスカ州ダッチハーバーから、セイディの祖父グラフが船長を担うカニ漁船ハービンジャー号に乗船する。海で両親を失ったセイディは、親代わりのグラフと再会すると、6人の船員ボウマン、ビッグG、スヴェット、ドック、アトカ、ローランドらと対面し、乗船の目的を明かす。グラフは夜を漁に当てる事から、調査を昼に行う様にセイディ達に促す。

その夜、船が氷に覆われた沖合に達すると、船員達はカニ漁を開始し、スティーブンとロネルは眠りに就く。セイディは探知機でシロイルカの群れが船に接近している事に気付くと、一人で調査を開始する。その最中、セイディは氷の塊の中に、明滅するビーコンを有した物体を見つけ、それにイルカが引き寄せられている事に気付く。セイディはそれをグラフに報せ、グラフは氷の塊を引き揚げさせる。物体を覆う古い氷を割ると、中から宇宙飛行士の遺体が収まった着陸船と思しき乗り物が姿を現す。グラフは物体を当局に引き渡す意向を示すが、スティーブンは海では発見者が所有権を持つ事から大学の所有物だと主張する。グラフは発見者がセイディだと反論し、船長権限で港に戻るまで物体を船倉に収容する様に命じる。

嵐の接近により、グラフは漁を中断し、浅瀬で停船する事を決定する。スティーブンは成績を盾に取り、所有権を大学に譲渡する様にセイディに強要する。セイディの功績が横取りされる事態を見かねたボウマンは、ビッグGに雑談でスティーブンの気を引かせている内に、セイディに物体の調査に向かわせる。セイディはロシア人のスヴェットに協力を依頼し、船倉に向かう。

着陸船の表面に記載された文字から、物体が月着陸船だと判明する。セイディは遺体のマスクを外し、その死因が焼死では無い事を訝る。セイディは遺体のスーツを剥ぎ、不可解に変容した皮膚から組織片を採取すると、船倉を後にする。スティーブンは船倉から戻ったセイディとボウマンの会話を盗み聞きし、セイディが無断で物体に手を加えた事を知ると、自らも船倉に入り、証拠を撮影する。セイディは組織片を顕微鏡で調べ、細胞に無数のクマムシが付着している様子を確認する。一方、飛行士の遺体から這い出た生物が機関室に侵入し、休息中のローランドを襲撃する。

セイディは操舵室にグラフを訪ね、遺体が毒性を有している可能性を報せる。グラフは漁を取り止め、港に引き返す意向を示す。そこにスティーブンが現れ、セイディが病原菌の感染の危険性を招いたと主張し、訴えられたくなければ、物体の所有権を譲渡する様に要求する。セイディはやむを得ず譲渡に応じる意向を示す。一同が物体の保全の為に船倉に戻ると、遺体が消えている事が判明する。スティーブンはセイディが海に棄てたのでは無いかと疑うが、グラフはそれを否定する。

グラフは船員達を集め、遺体が消えた事を伝える。その最中、スティーブンが突然錯乱し、甲板に飛び出す。スティーブンは発熱を訴え、裸になると、その全身が赤く染まり始める。一同がスティーブンを船室に担ぎ込むや否や、スティーブンの背中から突起が出現し、体液を撒き散らして、スティーブンは絶命する。体液は意志を持つ様に結集し、排水口に流れ去る。セイディはその内の一片を採取し、カニ冷凍用の液体窒素で凍結すると、それが寄生生物であり、宿主を液体化する物質が備わっていると説く。それを受け、体液に直接触れたバックに感染の疑いが強まる。グラフはバックに港に着くまで船倉に留まる様に命じると、アトカを連れて、機関室へローランドを探しに向かう。

セイディは凍結した組織片に熱を加えて溶かし、観察する。それは間もなく息を吹き返し、高熱を発し始める。また分子分析機により、それが複数のDNAを保有しており、海水で無数の生物のDNAを取り込んだ事が示唆される。セイディはその生物が、液体にも固体にもなる事ができ、宿主の血液、筋肉、骨格に自在に変化する能力を持っている事を悟る。

グラフとアトカは機関室で、ローランドを宿主にして成長した巨大な生物と遭遇する。生物はアトカを捕らえて餌食にし、グラフはその場から退き、船倉に戻る。間もなく、生物に船の主電源が切られ、予備電源に切り替わる。ボウマンはスキューバタンクに液体窒素を入れ、武器として携行し、機関室に向かう。ボウマンはアトカを貪り食う生物に液体窒素を浴びせ、凍結する。

その隙にスヴェットがバックを甲板に連れ出し、カニ籠の中に閉じ込める。駆け付けたグラフ達に対し、スヴェットはバックを生かしておくのは危険だと主張し、殺そうとする。一同がそれを阻止しようとした矢先に、バックの体を破って生物が飛び出す。スヴェットはすかさず照明弾を放って生物を焼き殺す。

セイディはスヴェットの所持品から軍用の通信機などを見つけ、スヴェットが漁を目的で乗船したのでは無いと指摘する。スヴェットは元ロシアの工作員で、現在は「コンサルタント」と称し、着陸船の信号を探知して潜入した事を認める。スヴェットはかつてソ連放射線に耐性のある飛行士を作ろうと企図していた事を明かし、軍では無く、漁船に回収させて危険性を確認する意図があった事を示唆する。スヴェットは、生命体を陸に揚げるのを阻止すべく、自らは迎えの潜水艦で脱出し、仕掛けておいた爆弾で1時間後に船を爆発する意向を示し、一同に銃を突きつける。

一同は船倉に留まる事を余儀なくされる。グラフは祖母が三ヶ月前に膵臓がんで死んだ事、海に出る度に遺灰を持ってくるものの、未だ撒けずにいる事をセイディに明かす。程なく、パイプから生物が現れ、スヴェットに襲いかかる。不意を突いてロネルはスヴェットから銃を奪うが、その矢先に生物に捕食され、パイプの中に引きずり込まれる。スヴェットは船倉から逃走を図るが、ビッグGはスヴェットを捕らえ、爆弾の在り処を問い質す。スヴェットは機関室に2個仕掛けた事を明かした直後に、生物に襲われ、連れ去られる。

スヴェットが所持していたケースから爆弾の数が6個だと判明し、一同は爆弾の探索に向かう。一同は機関室で2個、船底で残り4個の爆弾を発見し、回収する。その直後に、船倉に保管したカニを餌にして成長した生物が船底で巨大化し、船倉に飛び出す。一同は液体窒素のタンクに爆弾を仕掛けると、船倉に生物を閉じ込め、脱出を図る。その最中、グラフが生物の体液を浴びて感染し、手遅れだと悟る。グラフは操舵室でメーデーを発信すると、遺灰を甲板に持ち出し、海に撒く。グラフは船を移動させる意向を示し、ビッグGにシャフトの修理を命じると、ボウマンに液体窒素のノズルを自分に向ける様に促す。

シャフトを修理するビッグGの前にスヴェットを宿主とした生物が現れる。ビッグGはこれを退け、シャフトを復旧させるが、その矢先に生物に襲われ、絶命の直前に生物をシャフトに巻き込んで殺す。程なく、船倉に仕掛けた爆弾が爆発し、生物が凍結する。ボウマンはセイディに船の操舵を任せる。グラフは体の発熱を訴えると、ボウマンに凍結する様に促す。セイディが船を動かした矢先に、船倉の生物が凍結から息を吹き返し、触手でボウマンの体を貫く。グラフは液体窒素で生物と応戦しつつ、セイディに船ごと氷漬けにする様に命じる。セイディは氷山に船を突っ込ませると、無線機を携え、氷床の上に逃れる。生物は甲板を突き破って、その姿を現した直後に、船と共に氷山に埋まり、氷漬けになる。無線にダッチハーバー沿岸警備隊から連絡が入ると、セイディはハービンジャー号が生存者一名を残して沈没した事を伝える。沿岸警備隊はヘリで迎えに行くと答える。

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